2006-06-23  市内大衆浴場―誘う小熊―

平日の昼間に市内某お風呂によく出没する小熊について,いま分かっていることをお話します。

昼の部担当の小熊

はじめて小熊に遭遇したのはいまから数か月前,初夏の清々しい日のことでした。私は昼間っから,市内某お風呂に出向いていました。それまで深夜にしか調査していなかったのですが,日中も騒がしいらしいという噂を聞きつけ,調査することにしたのです。

某スチームサウナに入ってみると,あまりの分かり易すぎる展開に拍子抜けしました。すぐに日やけした小熊を発見することができたのです。まだ日やけするような季節ではないのに,小熊は全身黒焦げだったのです。

周りがおじいちゃんばかりだったせいか,小熊はすぐに調査員に気付いたようです。私が水風呂に移動すると,すぐ小熊もこっちにきたのです。電気風呂に行くと小熊もきて,またスチームサウナに行くと小熊も‥‥。という状態だったのです。

小熊は物色が大好き

小熊を捕まえて事情聴取してみると(ふめい),なんでも昼の部担当なのだそうです。小熊は仕事の合間にきているのだそうです。

小熊はいつも観賞しに来ているらしい。じろじろと物色するのが好きで,「何時間いても飽きない」と言っていました。昼間のお風呂はおじいちゃんばっかりです。同じ空気を吸っているだけで,精気を吸い取られてしまう気がしますよね。どういうことなのか尋ねてみると,小熊はもっぱら「男性自身」に興味があって,それ以外はどうでもいいのだそうです。

調査員も物色されていました。小熊曰く私は「遊んでいる色」をしているのだそうですよ。小熊は何百,何千もの実績があるそうなので,「間違いない」と言っていました。小熊はまったく手加減してくれないのです。いやはや漏れすぎもいい加減にしてほしいものです。

小熊は嘘をつけない

「お風呂以外にはどんなところに出没するの?」と尋ねてみたら,小熊は「この風呂以外には行かない」と言いました。本当なのでしょうか。

私は小熊といつしか仲良しになり,すっかり風呂仲間になっていました(いつものことです)。ある日の出来事です。某掲示板で呼びかけがあったらしく,昼間なのにお風呂には虹色業界人が数人集まっていました。

そのときも小熊と雑談していたのですが,小熊は集まっている虹色業界人を指差して「あの子とあの子,知ってるよ。ずーっと前にばい菌部屋で会ったことある」と言ったのです。小熊は風呂以外には顔を出さないと言っていたのに,そうではなかったのですね。

小熊は自分が過去に何を話したか覚えていないらしく,とくに怪訝そうな様子を見せませんでした。私はそんな小熊の間が抜けなところが気に入りました(ふめい)。だって賢い小熊なんて扱い難いだけです。

小熊は下等動物なのですから,ひたすら○欲に支配されていて,行動が予想しやすい生き物でなければいけません。そういう意味で,このお風呂の小熊は合格点だったのです。これからも小熊とのお風呂生活を楽しみたいと思います。オラオラ(再三ふめい)。