2006-07-14  市内大衆浴場―OR∀NG∃ R∀NG∃僻地のお風呂で大爆発―

某日,市内某スーパー銭湯を調査してきました。

ひとりの少年

私がお風呂についたのは午前1時をすぎた頃でした。さすがに深夜ともなると浴場内の人影は疎らでした。そのお風呂は市内の僻地にあるのですが,周辺地域の治安が悪いせいか,早い時間だと体に絵のある人が大勢いるのです。

さて露天風呂を楽しんでいると,入り口のドアがさっと開き一人の少年がやってきました。その少年は小柄で短めの茶髪,体はほっそりとしていました。OR∀NG∃ R∀NG∃の歌っている人(名前は知らない)に似ていると思いました。

ところで,どうもそのOR∀NG∃ R∀NG∃クンには違和感がありました。若そうに見えたのですが肌の質感がおかしい気がしたのです。決して勘違いではありませんでした。OR∀NG∃ R∀NG∃が椅子に腰掛けたとき,お腹が重力に引っ張られてとんでもない垂れ下がり方をしたのです。お腹の崩れ具合はどうみても30代後半だったのです。

OR∀NG∃ R∀NG∃に誘われる

そうやってOR∀NG∃ R∀NG∃を観察していたわけですが,気があると思われてしまったのかもしれません。OR∀NG∃ R∀NG∃は,軽く流し目をすると露天風呂から立ち去りました。そしてドアを閉める直前にこちらをチラっと見ました。OR∀NG∃ R∀NG∃は,まるで捨てられたチワワのような目をしていました。

OR∀NG∃ R∀NG∃の後を付いて行ってみると,3階のトイレで息を潜めているようでした。説明が遅れてしまいましたが,2階浴場から3階のアロハ・ムームーへ行く階段の隣にトイレがあるのです。

どうもこのお風呂では,浴場で物色して3階のトイレに誘って,トイレの個室でおさかんという段取りなのですね。いやはやOR∀NG∃ R∀NG∃に教えられました。でも私はあくまで調査員なのでOR∀NG∃ R∀NG∃を放置することにしました。(いつものことですが,迷惑でごめんなさい。)

深夜の大安売り

時刻は午前3時をすぎました。この時間帯になるとなぜか大安売りが始まります。手ぶらで帰るのが寂しいのか,いままで散々,綺麗ぶっていたくせに「だれでもいいからどこでもおさかん」という姿勢に急変するのです。(ばい菌部屋も同じ傾向があると思います。興味深い現象です。)

私は3階アロハ・ムームー(仮眠室兼ロッカー)を調査することにしました。アロハ・ムームー内の様子は,想像以上でした。

寝床ではばい菌の培養が繰り広げられ,ロビーの椅子には三人が腰掛け,なんと「大会」が開催されていました。そこにはさっきのOR∀NG∃ R∀NG∃の姿があったのですが,すでに爆発していました(ふめい)。OR∀NG∃ R∀NG∃は僻地のお風呂で大爆発していたのです。

私は「この子ってやっぱり若くないんだわ」と再認識しました。おさかんスポットで先陣切って振舞えるのは30代からです。よっぽどの安物でない限り,10代・20代でそんなことをする人はまずいません。

決してOR∀NG∃ R∀NG∃を軽蔑したのではありませんよ。むしろ「この人は遊び方を分かっているわね」と感心したのです。たまに40代にもなって「ワタシあんな下品な真似できない」などとカマトトぶっている老女がいます。そんな人は社会にとって負債でしかありません。

ひとつの目標のために,知らない者同士が力を合わせるって,すてきなことだと思います(なぞ)。「現代人は他人に無関心」なんてたまに耳にしますが,そんなことはありません。このお風呂では関心がありすぎて,困ってしまうくらいでした。