2006-11-28  今月のワーキング・プア―11月―

「ワーキング・プア」とは,リ○ルートが発行している無料求人誌のことです。本当は「タウンワーク」って名前なんですけれど,求人の実態を見ると「ワーキング・プア」って名前がぴったりだと思うので,私は勝手にそう呼んでいます。

ここ最近,ワーキング・プアを愛読しています。ただ眺めているだけなのもなんなので,今月のワーキング・プアの見所をお話します。(私は何でもネタにしてしまうのです。)

塾講師の求人が急増

以下,増えてきた求人です。

  • 学習塾講師,家庭教師
  • 歳末贈答品の仕分け,配達
  • クリスマスケーキ,正月飾りの販売員

意外だったのは(高校受験の)塾の求人でした。

講師って,ちょっと募集したところでほいほい集まるものなんでしょうかね。きちんと教えられるようになるには,それなりに時間が掛かるものだと思うのです。軽く勉強をお手伝いする仕事なのでしょうか。年明けの学習塾には,とんでもない人が紛れ込んでいそうで気掛かりでした。

ハムの人が激減

つぎに11月上旬にはあったけれど,さっぱり見かけなくなった求人です。

  • 食肉処理工場
  • 歳末贈答品の伝票入力

食肉処理工場とは,いわゆるハムの工場のことです。お歳暮といえばハムなのです。お歳暮の商品を作る人,売る人,売った後の手続きをする人の求人は下火になり,続いて商品を届ける人の求人が増えたのですね。

いやはや「ワーキング・プア」といえども,読み方次第で経済社会の一端を眺めることができるのです。なかなかのものです(ふめい)。

以前は見られなかったお仕事

いま,ネットオークションのお仕事っていうのがあるみたいなんですよ。言われてみればオークションでは業者も出品しているので,そういう求人があってもおかしくないのですが,実際に見つけたもので時代の変化を感じてしまいました。

さて,オークションのお仕事なのだが,うさんくさい気がしました。だって住所がマンションの一室みたいなのですよ。店舗があって,ついでだからオークションでも商売しているのか,無店舗なのか不明なのです。

ネットオークションではいろんなものを売ることができますが,求人している業者は被服関連のみのようです。(被服以外を見たことがありません。)

採用条件は「服が好き・服に詳しい」のは当然として,「一日中,PCにしがみ付いていても苦痛にならない」も大切なのだそうです。これからの季節,売れ残り,寄せ集めでできた福袋作りに追われそうですね。どの業界も厳しそうです。