2007-01-18  撮影スポット2007―アンダーパス―

私が所属している映像表現同好会では,「被写体の魅力を引き出す絵作り」をもっとうに日々,撮影技法の研究をしています。今回は撮影場所の事前調査として,市内のアンダーパスで試し撮りをしてきました。

アンダーパスはコンクリートで出来ており,非常に冷酷な空間に見えます。しかし無機物で徹底されているおかげで,その反対の有機物(生き物)の魅力がより引き立つ効果が期待できます。いったい,どのような仕上がりになるのでしょうか。

とりあえず撮ってみる

入り口付近(レタッチ前)入り口付近(レタッチ後)

<画像の説明>普通に撮っただけでは,面白みのない絵になりました。どうも色がちぐはぐな印象なのです。撮影後のレタッチによりオレンジ色のフィルターを被せてみたところ,それらしい雰囲気に仕上がりました。

人物の撮影例

ワイド1ワイド2テレ

<画像の説明>人物と言っておきながら,被写体はいつものように私自身です。ワイドとテレでどう見えるかの確認用です。デジタルカメラは三脚に固定し,ローアングルで撮影してみました。光の都合で,頬にこぶができたかのように写ってしまいましたね。いつものことですが光には要注意です。立ち位置にも依るのでしょうが,被写体の影が写っていないことにも注意したいところです。あとごめんなさい,2枚目の絵は被写体がブレてしまいました(衣装協力:UNIQLO)。

内部照明の効果

内部照明ライトの軌跡

<画像の説明>アンダーパスは,いわゆるトンネルのようなものですので,内部には照明が設置されています。光源の色はオレンジです。これをうまく生かすと,魅力的な仕上がりになるかもしれません。それからシャッタースピードを落として,走っている車を写すとライトの軌跡だけが写ります。幻想的な仕上がりですね。人物と合わせてみたいところですが,どうしても柵が入り込んでしまう気がしました。柵を写さずに光の軌跡と人物を合わせるのは難しい気がしました。

気づいたこと

機材を置くための新聞紙を持参した方が良いでしょう。アンダーパス内には自動車の排気ガスの煤が積もっており,埃っぽかったです。荷物を床に直接置くと,荷物が汚れてしまいます。