2007-02-04  デジタル美容整形―眉毛を濃く太く―

デジタル美容整形。今回のお題は「眉毛」です。

私は眉毛で悩んだことがありません。わりと眉毛が濃いもので,形を整える余地がかなりあるのです。濃ければ切るなり間引くなり,いくらでも薄くすることができるのです。

それなのに今回どうして眉毛に着目したのかというと,髭の育毛と関係があるのです。以前,「ミクロゲンパスタで髭の育毛をしている」という話をしていたときに,「眉毛にも効きますか」という質問をたびたびされたのです。そのとき気づきました。「眉毛で悩んでいる人ってけっこういるのかな」と。

この連載はデジタル美容整形です。美容整形というものは,悩みを解決したり生活水準を向上させたりするために存在するのです。眉毛の処理は意外と手軽にできて,しかもとても自然に仕上がるのですよ。「本当に?」と思った方はどうぞご覧ください。

眉毛を濃く太くするには

以下,作業手順です

  • 眉毛を領域選択する
  • レタッチソフトの最小値フィルタを適用する

だけです。あまりに手順が簡単なので拍子抜けした人がいるかもしれません。でもひとつ注意が必要です。最小値フィルタなのですが,ソフトによっては名前が違ったり,機能そのものが存在しなかったりするかもしれません。今回の例では,「Dibas32」というWindowsで動作するフリーソフトを使用しました。

作業例

元画像

<画像の説明>元画像です。いつものように私自身です。「なぜこんな格好をしているのか」といった質問は,毎度のことながら受付けていません。ストームのビデオの登場人物風に撮影した画像です。「ストーム」っていまの若い人は知らないかもしれませんね。知らない人は,知らなくても問題ありません(なぞ)。

マスクの作成
最小化フィルタ

<画像の説明>眉毛を選択し,レタッチソフトの機能により選択範囲の暗い画素を膨らませます。

処理後

<画像の説明>処理後です。どうですか。違いが分からない人は,元画像とよく比べてみましょう。たしかに眉毛が濃く太くなりましたね。「後処理が必要かな」と思っていましたが,このままでも大丈夫そうです。でもやや濃すぎる気がしました。やぼったい印象なのです。

0% 50% 100%
0%50%100%

<画像の説明>元画像と処理後の画像を合成すると,眉毛の調子を加減することができます。50%の画像は剛毛という印象が薄れ,自然な仕上がりになりました。

応用例―眉毛を細くする

「眉毛を太くできるのなら,細くもできるの?」と思った人がいるかもしれません。もちろん細くすることもできます。

細い眉毛1 細い眉毛2

<画像の説明>眉毛を細くしてみました。眉毛を細くするには最小値フィルタではなくて,最大値フィルタを適用します(暗い画素が縮む効果があります)。印象ががらりと変わりました。こういう作風もありだと思います。眉毛を細くすると柄が悪そうに見えます。普段,良い人に見えすぎる方は,ちょっと雰囲気を変えたいときやってみるとよいでしょう。