2007-02-25  ばい菌部屋報告―輪っか売りの少女―

輪っか売りの少女,それは私のことです(いきなりふめい)。

輪っかの人は割引の日

某日,市内某ばい菌部屋を調査してきました。その日は「輪っかの人は割引の日」でした。すっかり輪っか慣れした私は,堂々と輪っかをして入店しました。

着替えを済ませ,部屋の人たちの顔ぶれを物色していたらヨコ漏れしました。過去に市内某所で知り合った小熊に,ばったり再会してしまったのです。

小熊はちょっと恥ずかしそうにしていました。そうですよね。今まで服を着た場所でしかお話したことがないのに,こんな場所で再会したのでは気まずいのです。でも恥ずかしいのは私の方なのですよ。だって私,輪っか姿だったのです。一瞬どうしようかと思いました。無論,すぐに開き直ったので平気でしたが(ふめい)。

輪っかの試着室

小熊は,私の輪っかに興味津々のようでした。なんでも小熊も輪っかを持ってきているらしい。でもうまく嵌められなかったのだそうです。使い方を教えて欲しいと言うので,私はその場で実演することになりました。

私 「最初に○を通すの。つぎに右の○を通すのね。通ったら○と右の○を引っ張り上げて,左の○を通す。ほら入った。コツは○を摘んで角度を合わせて,輪っかに押し込むことだよ」

すると小熊は,見様見真似で持参した輪っかを嵌めようとしました。でも通すことができませんでした。

私 「ちょっと待っていて,今日はいろいろ持ってきているのよ」

一旦ロッカー室に戻り,本日の小道具を持ってくることになりました。以下,一覧。

  • 4mm×40mm ステンレス(東急ハンズ)←小熊が持参していた輪っかも同じものだった
  • 8mm×40mm ステンレス
  • 10mm×40mm ステンレス
  • 12mm×40mm ステンレス
  • 4mm×40mm シリコン(東急ハンズ)

私は小熊を飾り付けたくなっていました。なにしろ小熊は元野球部,大人の飾りがとっても似合いそうだったのです。

「いきなり金属製の輪っかを嵌めるのは難しいのかな」と思い,まずシリコンの輪っかを勧めることにしました。シリコンの輪っかは引っ張ると伸びます。小熊は簡単に嵌めることができました。

つぎに小熊はシリコンの輪っかを嵌めたまま,自分で持参した4mm×40mmステンレスを試しました。なんと飾り付けに成功しました。小熊が言うには,最初にシリコンの輪っかが嵌っているとステンレスも入りやすいのだそうです(そうだったのね)。

小熊は貪欲な生き物です。続けて「2連に挑戦したい」と言い出しました。私が持ってきた4mm×40mmステンレスの輪っかを貸してあげることにしました。うまく嵌ったらしく小熊はとても満足げでした。

輪っか売りの少女

小熊は意外なことを言い出しました。4mm×40mmステンレスをこの場で売って欲しいと言うのです。私は4mm×40mmステンレスでは物足りなくなっていたので(ふめい),手放してもいいと思っていました。

こうして私は,ばい菌部屋の一角で輪っかを売ってしまいました。しかも試着までさせてですよ。いわば私は,輪っか売りの少女に扮したわけです。常識では考えられません。

我ながらのドキュンぶりに感心するやら呆れるやら。私はドキュンとしての生き様を,完成させようとしているのかもしれません。何ごとも究極を目指そうとするのは,いいことなのか悪いことなのか私には分かりません。そんな一日でした。

最後に「けっきょく,友達同士で輪っかの見せ合いしたってこと?信じられない」と思った人がいるかもしれません。その程度でうろたえているようでは,似非体育会系は務まりませんよ。オラオラ(なぞ)。