2007-09-03 おさんぽ業界のちょっと怖い話
※注意:この記事は閲覧注意です。気味の悪い話があります。
今日はちょっと怖い話をしようと思います。残暑でお悩みの方は涼しい気分になるかもしれません。
君の首が欲しい
正確な年代は分かりません。仲の良かった子(Sくん)から聞いた話です。まだ伝言ダイヤルが全盛の時代,Sくんはあるパパの家へ遊びに行ったそうです。パパは40代後半くらい,学校の先生だと言っていたそうです。
パパの自宅にて,パパがシャワーを浴びている間にSくんは部屋を物色していたのだそうです(この子は手癖が悪かったため,金品を盗むことがあった)。部屋にはスチール製の本棚があり,カーテンが掛けられていたそうです。カーテンを開けて中を覗いてみると,そこにはホルマリン漬けの瓶が置かれていたらしい。いまの学校にもあるのか分かりませんが,理科室にそんな標本がありましたよね。一般家庭に標本があるなんて,それだけでも不気味なのです。
パパが戻ってきてしばらくすると,パパはSくんに「きれいな顔をしているね。君の首が欲しい」と言ったのだそうです。
私は「ねえ,それでどうしたの?」と尋ねました。もちろんSくんは生きて帰ってきているわけなのです。どうもうまく切り抜けることができたようです。Sくんは,私が知っているおさんぽ仲間の中でも一流の小娘なのです。それくらいの危機,どうってことなかったのでしょう。
それにしても,パパの部屋にあったというホルマリン漬けの瓶が気になりますね。Sくんは中身まではよく見なかったと言っていたのですが,中には何が入っていたのでしょうか。
バールのようなもの
10年前の出来事です。このお話は私の体験談です。当時,私は市内某公園をよくおさんぽしていました。某公園の周囲には雑居ビルが点在しており,ビルとビルの間もおさかんスポットになっていました。
午前4時,ひと気はなく,辺りはひっそりと静まり返っていました。
ビルとビルの間を歩いていると,前方に黒い帽子を被った男がいました。男は事務所のドアをこじ開けているように見えました。事務所荒らしの犯人と鉢合わせになってしまったのです。男は手にバールのような工具を持っており,こちらを一瞬見ました。
私は「やばい,殺される」と思いました。同時に「ここでやられてたまるものか」とも思いました。一目散に逃げたのだが,相手が追いかけてくる様子はなく,うまく逃げ切ることができました。噴水のあるあたりまで来ると,何百メートル走ったのか分かりませんが心臓がドキドキしていました。
それから家に帰って,朝ご飯を食べてから寝ました。
3人ぶら下がっている
郊外にある某公園は自殺の名所だったらしい。
ここ数年,警察による某公園の見回りが厳しくなりました。おかげで深夜に立ち入る人は少なくなり,すっかり寂れてしまいました。なぜ見回りが強化されたのか。最近,分かったことなのですが,公園内で警察官が首吊り自殺したことが一因だそうです。
某公園の内部は舗装された道で,西と東に分けられており,東側は虹色業界人のおさかんスポットになっていました。私は,不思議と西側に近付いたことは一度もありませんでした。
ある日の出来事です。その公園の「主」と話をする機会がありました。私は「そういえば,警察官が死んだ場所ってどこなんですか?」と主に尋ねてみました。
すると主は「(西側の)野球場よ。照明の柱に縄を掛けたそうよ」と答えました。さらには「警察官だけじゃなくて,しょっちゅう自殺しているわよ。私が知っているだけで3人ぶら下がっている」と言ったのです。
いままで知らなかったのですが,地元ではちょっとした自殺の名所なんだそうです。朝,民家の台所の窓から死体が見えるのだそうです。死体と目が合うこともあるのだとか。一体,どんな様子なのでしょうか。
今回,収録を見合わせたお話
- 血塗れエレベータ
- プラバンドと一本の骨
- 向精神薬の旅
事件性が不明のため,10年後あたりにお話します。