2007-10-09  パパ,はじめての出張レッスン

10月上旬から,あるパパにWindows Vistaの操作方法を教えることになりました。私はVistaを使っていないのですが,だからといってほかに頼める人がいないそうなので,軽くレッスンすることになったのです。

そのパパとは駅前便所で知り合いました。年齢は50代前半です。早々と会社を辞めてしまったらしく,普段は暇を持て余しているのだそうです。パパは今までPCを使ったことがないそうです。そんな人が突然,PCを使おうと決心するなんて,考えてみれば不思議ですよね。もうPCは買ってしまったのだそうです(東芝製)。使い方を知りたければ,普通のパソコン教室に通えばいいのに,なぜこの私に相談したのでしょうか。理由は後ほど。

1日目―プリンタを買いに行く―

某日の午後,パパの家を訪ねました。その日は,プリンタ選びをお手伝いすることになっていました。パパと某家電量販店へ向かいプリンタ売り場へ。パパはすでに機種の選定を済ませていたのですが,カタログを見てみるとVista対応になっていませんでした(XPには対応していました)。

私は店員さんに「Vistaの対応状況を教えてもらえますか。まさか非対応なんてことありませんよね」と尋ねると,どうやらVista用のプリンタドライバは別のCD-ROMで提供されているとのこと。説明書はVista対応ではないけれど,XPとだいたい同じなのでは,というお話でした。

パパにお会計を済ませてもらうと,パパの自宅へ。プリンタは電話の隣に置きたいというので,置き場所を片付けてもらっている間にプリンタの設定を済ませることにしました。いまのプリンタって,いきなりネットワーク対応なのですね。LANに繋げるだけなのです。私なんて,いまだにセントロニクス36ピンのプリンタ(←古い人になら意味が通じるはず)を使っているのです(稀にしか印刷しないからなのですが)。いやはや,時代は進みすぎています。

その日は,プリンタでテストページを印刷するところまでやって,おしまいにしました。

2日目―画像ファイルの整理―

数日後,再びパパの自宅を訪ねました。部屋に入ってみると,PCの隣にA4版のクリアファイルが置かれていました。パパに尋ねてみたら自家製の写真集なのだそうです。大量の「わいせつ画像」が印刷されていたのです。予想はしていましたが,まさかこれほど短期間にプリンタが酷使されようとは。

その日のお題は「ファイルの整理」でした。パパは画像の整理ができなくて困っているというのです。「どんなご様子なのかしら」と思って見てみたら案の定,わいせつ画像ばかりが4,000ほどあり,ひとつのフォルダにぶち込まれていました。たしかにこれでは,わけが分からないのです。

どうも画像は知人からCD-ROMでもらったものらしい。CD-ROMをドライブに挿入すると,勝手にファイルがコピーされる設定になっていました(メーカー製PCにありがちな,わけの分からないベンダのソフトが悪さをしていた模様)。たちまちファイル洪水に陥ってしまったようなのです。

パパにはフォルダを作って,画像を分けることを勧めるとともに,その操作手順を教えました。

パパの欲望

私はパパにPCの操作方法を説明していて,気づいたことがありました。目的がはっきりしているせいなのでしょうか,上達が恐ろしいくらい早いのです。PCを使う動機が「住所録や年賀状を作りたい」なんていう可愛いものではないせいか,パパったら目がギラギラしているのです。

ここでお話が変わって以下,ドキュンな人のためにちょっとしたヒントです。虹色業界人のパパ向けに,個人でパソコン指導のお仕事をするって,ちょっと儲かるのかもしれません。扱っているデータって,ろくなもんじゃないので他人には見せられないのです。

  • 「画像の整理で困っていませんか?」
  • 「画像を印刷して,写真集を作ってみましょう」
  • 「昔のビデオをパソコンに取り込んで,好きな場面だけを集めたダイジェスト版を作ってみましょう」

↑こんな感じでB∀DI誌にでも1行広告を出せば,依頼が来るかもしれませんよ。興味のある人は挑戦してみてください。本気にされても困るのですが(なぞ)。