2008-02-17 駅前便女物語―監視された調査員―
某日,市内某駅前便所を調査してきました。あくまで調査が目的です。
だれが便女か分からない
私が駅前便所の調査を始めて,かれこれ10年以上になります。ところで最近,便所の調査をほとんどしていません。何か嫌な思いをしたわけではないのですが,自然と足が遠退いてしまっているのです。
その日の調査は散々なものでした。便所に出入りする少女たちをまったく把握できなかったのです。知り合いのパパたちから「あの子そうだよ」「この子もそうだよ」と教えてもらわないと,だれが便女か分からない状態でした。
まるでコトバの通じない世界に来てしまったかのようでした。何ごとも疎かになると,能力が衰えてしまうものなんですね。どうでもいい能力なので,べつに衰えても構いませんが(なぞ)。
すぐに立ち去る人々
ひさびさに便所を調査して気づいたことがあります。みなさん,滞在時間が極端に短いようなのです。どうしてなのでしょうか。
便所の前には大きなベンチが置かれています。以前であればみんなそのベンチに座って,便所に出入りする人を物色していたものなのです。
今ではベンチに座る人はほとんど存在しません。どの少女も妖怪も,便所に出入りこそしますがベンチを素通りしてしまうのです。なぜなのでしょうか。私はひょんなことからその理由を知ってしまいました。
監視された調査員
私は近くの自販機でウーロン茶を買って飲むことにしました。ペットボトルをラッパ飲みしたとき天井が視野に入ったのだが,「あっ」と思いました。天井に監視カメラが付いていたのです。しかも360度すべてを撮影できるカメラのようでした。以前はそんなカメラありませんでした。
道理でだれもベンチに座りたがらないわけなのです。少女たちがカメラの存在を知っているのか知らないのか,定かではありませんが,おそらく野生の勘で危険を避けていたのだと思います。便所系ってそういう生き物なのです(←本当かどうか分からないけれど,たぶんそう)。
それにしても私,調査員のくせにばっちり監視カメラに撮られてしまいましたね。いやはや大失敗です。激しいヨコ漏れです。でも駅前便所に来たのは久しぶりだったし,便所に出入りしたのは1回だけなので何ともないはず。何ともあったら,いまこうやって報告していません(なぞ)。
いずれにしても,今後は天井に気を付けないといけませんね。「天井に目あり」なのです。