2011-11-22 DELL Precision T1600届きました―HDDブラケットでひと悶着―
10月上旬,Dell PrecisionワークステーションT1600を購入しました。報告が遅れましたが,とっくに届いています。設定も済んで,順調に稼働しております。
<画像の説明>設置後の様子。下段のPCがT1600です。上段はT1500です。見た目はそっくりです。
「2010-09-11 Windows 7到着しました」でもお話ししましたが,私は2010年9月にDELL Precision T1500を導入しています。T1500はT1600のひとつ前の機種です。今回購入したT1600は,T1500の置き換えではなくて,別途 24時間稼働させるために導入しました。
ところで,今回はじっくり考えた末にT1600を選んだわけではなかったのです。T1600に決める前は,小さなデスクトップPCばかりに気を取られていました。いざ買おうとしたとき,勢いでT1600を選んでしまったのです。
そのため,いろいろと「難あり」になってしまいました。
DVD-ROMドライブを選んで失敗
最近のDELLのPCには,リカバリメディア(OSやドライバを再インストールするためのDVD)が同梱されていません。
リカバリメディアが必要な場合は,オプションとしてリカバリメディアを注文するか,書き込み可能な光学ドライブ(DVD-Multi/Blu-rayドライブなど)を選択して,リカバリメディアを自分で作らなければなりません。(リカバリメディアを作るためのデータは,HDDの専用パーティションに入っています。)
T1600の標準の光学ドライブは,DVD-ROMドライブでした。
私は,うっかりDVD-Multiドライブを選択するのを忘れてしまいました。さらにはリカバリメディアをオプションに入れなかったため,自力ではリカバリメディアを調達できない機器構成で注文してしまいました。
結局,どうしたのかというと,既存のT1500のDVD-Multiドライブを間借りして,リカバリDVDを作ることにしました。
<画像の説明>別のPCのDVD-Multiドライブを使って,リカバリDVD作成中。
HDDブラケットでひと悶着
HDDの増設で,どうでもいい手間が掛かってしまいました。
T1600にHDDを増設するには,DELL独自のHDDブラケットが必要です。
<画像の説明>DELL独自のHDDブラケット。こいつがなければ,HDDベイにHDDを設置できません。HDDブラケットは,プラスチックでできています。弾力があり,手で曲げてHDDを着脱できます。作業の際に,特別な工具は必要ありません。
HDDブラケットは,HDDを注文しなければ入手できません。後で補修部品として買うのは,不可能だそうです。
私は,T1600を注文する際に,本体内の画像をたびたび眺めていました。「HDDの取り付け方法が,変わっているな」とは気づいていたのですが,HDDブラケットが独自仕様とはつい知らず,PCが届いて,本体の蓋を開けたとき初めて気づきました。HDDベイにHDDを増設するには,必ず専用のブラケットが必要だったのです。
結局,ネット通販でジャンク品を探し回って,どうにか入手できました。価格は980円でした。だいたい1,000円前後で出回っているようです。HDDブラケットは,「HDDマウンタ」や「HDDトレー」とも呼ばれています。お探しの方は,これらの検索キーワードもお試しください。
つぎの失敗は,SATAのケーブルです。
HDDベイに増設したHDDには,逆L型のSATAケーブルを使います。
私は事前に,L型のケーブルを調達していたのですが,これは間違いでした。物理的には接続できるのですが,L型だと,ケーブルの引き出し口が下ではなく上を向いてしまいました。
<画像の説明>上を向いたSATAケーブル(HDDベイ上段)。HDDベイ下段のHDDには逆L型のSATAケーブルが使われているため,しっかり収まっています。
<画像の説明>別の角度から。配線はきれいにできませんでしたが,物理的・電気的な接続には問題ありません。
ところで,ストレート型のケーブルでは,さらに事態は悪くて,おそらく本体ケースの蓋が閉まらなくなります。注意しましょう。
肝心の使い心地
導入時にはひと悶着ありましたが,それらの問題はすべて解決できました。その後,順調に稼働しております。
T1600は,可もなく不可もなくとでもいうのか,ふつうのPCです。
T1500と比べると,かなりコストダウンが図られています。筐体や付属のキーボードやマウスが安っぽいです。
本体の動作音は静かです。まあ,いまどきうるさいPCが売っているのかと言われると,分かりませんが。
放熱の問題はいまのところ確認できていません。HDDベイにHDDを2台載せていますが,HDDの温度は35℃から37℃の範囲に収まっています。元々,「放熱面で有利」という理由で,ミニタワー型を選んだのです。それとWindows 7の省電力機能がうまく働いているのでしょう。
ちなみに,このPCには,キーボードもマウスも,モニタも,さらにはDVD-ROMドライブも接続していません。DVD-ROMドライブは内蔵したままですが,内部の配線を取ってあります。繋げているのは,電源とLANだけです。
操作するときは,Windowsのリモートデスクトップ接続を使っています。