2012-12-30 "古くなったら買う"がいちばんお得―価格の分析―
12月上旬に「NEC Lavie S LS-170HS6Bを調達した」というお話をしました。
実際に商品を注文したのは,11月30日でした。そのときは,「これは安い(びっくりマーク)」と思って,買ったわけですが,本当に安かったのでしょうか。
価格.comで値段の推移を調べる
価格.comによると,LS-170HS6Bの価格は,以下のようなカーブを描いていたそうです。
http://kakaku.com/item/K0000372187/pricehistory/
価格の推移は,「L字」を左に倒した形をしています。
これは,どのような意味なのでしょうか。
発売当初の価格がいちばん高い
初値よりも高くなることは,どうやら,なさそうです。
当たり前だと思うかもしれませんが,重要な性質でしょう。
最安値の後に値上がりする
価格は,際限なく下がるわけではありません。
一定価格まで下がったら,今度は値上がりしていきます。「買い時を逃したら,もう買い時は訪れない」という意味なのかもしれませんね。
最安値後に値上がりする理由を,考えてみます。
「相手にされなくなるから」かもしれません。
PCは,一定期間で新製品が登場します。お店が抱えられる在庫の量は,限られていますし,店の担当者の人数も,限られています。
本来なら,古い製品は,さっさと売り捌いてしまうのが良いのでしょうけれど,だからと言って,仕入れ値より安く売るわけにはいきません。
また,担当者が新製品を扱うので手一杯になると,古い製品にまで手が回りません。結果,価格が見直されなくなり,高い値付けをしていた店の商品だけが,目立つようになるのかもしれません。
適切な値付けが,されなくなるのです。
川の水は流れていないと,澱んで腐ってしまうそうですが,それと似ているのかもしれません。
ただし,このあたりの事情は,コンピュータで商品管理,かつ,それが正しく運用されていれば効率化できそうなので,実践できているお店には,当てはまらないのかもしれません。
安かったのは10月上旬と,11月上旬から中旬
2012年10月に,後継機のLaVie S LS-170JS6Bが発売されました。
この時期に呼応するかのように,価格の下落に拍車が掛かったように見えます。
「新製品が発売されると,旧製品は値下がりする」ということなのでしょう。
これも,当たり前のことだと思うかもしれませんね。
買い方
以上の事柄をまとめてみます。
- 発売から一定期間すぎたら買い時(発売日には,買わない)
- 最初の値段の半額になったら買い時
- 新製品が出たら旧製品は買い時
- 買い時を逃してしまったら,諦める
注意しないといけないのは,最安値で買うのは,難しいのです。法則のようなものを意識しすぎると,何時まで経っても買えません。「安いな」と思ったら,買ってしまいましょう。
ところで,いちばん重要なことは,価格を見極めるには,時間が必要だということ。
「いま持っている製品が,壊れる前に買うこと」なのです。
たとえば,冷蔵庫や洗濯機が壊れてしまったら,急いで買わなければいけませんよね。猛暑のときに,エアコンが壊れてしまったときも同様です。
価格を吟味している猶予は,ありません。そのとき,価格の決定権は,客ではなくて,店側にあるのです。店の言い値で,買わされることになるのです。
だから,私は,「壊れたら買う」ではなくて,「古くなったら買う」を心がけています。