2013-12-25 Androidデスクトップ「HP Slate 21」
某日,市内某家電量販店にて,「HP Slate 21」をお触りしてきました。
HP Slate 21は,デスクトップ型のAndroid端末です。
どうも巷では,「テーブルトップ」と呼ばれているらしいのですが,テーブルトップは,ソニー製品特有の呼び方のような気がします。一般的な呼称なのか分かりませんので,デスクトップ型と呼ぶことにしましょう。
Androidと言えば,普通はスマートフォンやタブレットを思い浮かべるんじゃないかなと思うのですが,そう決められているわけではありません。Androidは,さまざまな機器に組み込むことができます。
ニコンからは,Androidのデジタルカメラが発売されていますし,ミニノート型のAndroid端末は,かなり前から存在しています。
さて,HP Slate 21を触ってみて,ちょっとしたトキメキを感じました。
どうも動作が不安定みたいなんですよね。
Bluetoohの設定画面を開いて,ごちゃごちゃ操作していたら,設定画面からホームに戻れなくなってしまいました。
15秒ほど放置すると, ANR(Application Not Responding)ダイアログが表示され,システムからアプリケーションの強制終了が促されました。
強制終了してから,めげずに設定画面を開いてみると,やっぱりホームに戻れなくて,またANR待ちになる有様。
二進も三進も行かなくなってしまったのです。
ほかにも,オフィスソフトの日本語化に不備がありました。文言が,切れて表示される箇所を見つけてしまいました。裏方の事情を話すと,アプリの多言語対応は,想像以上に厄介な作業なのです。言語ごとに,翻訳後の文の文字数が違うので,表示領域にうまく収まらなかったり,おかしな空欄ができて見栄えが悪くなってしまったりします。もっとも,そんな事情を知っているがゆえに,不出来な箇所が目に留まるわけですが。
話を戻しましょう。アプリによっては,21インチの画面に最適化されていないので,表示に違和感があることもありました。
数分間触っただけなのに,これだけ気になる動作をしてくれる製品は,珍しいものです。
メーカーは,後でソフトウェアを更新すればよいと考えているのかもしれませんが,あの仕上がりは粗悪品の類です。点数をつけるとしたら,30点です。
私ね,1990年代半ばに話題になったJava端末(実際は,市販されていないはず)の成れの果てがHP Slate 21なのかと思うと,目頭が熱くなりましたよ。こんなものが主流になる時代が到来しなくて,良かったです(ふめい)。
だれのおかげなのか分かりませんが,不幸な未来を回避してくれて,本当にありがとうございました(再三ふめい)。