2014-03-22 増税前の大売出し。あんまり安くない
私は,家電量販店が大好きです。
ほぼ毎日,朝のノマド・ワーキングの真似を終えたら,そそくさとお店に潜入して,店内を一巡します。
私は,商品の価格の推移を調べるのと,価格を決める要因が何なのか,思いを巡らせるのが好きなのです。物の価格には,理由があります。意味もなく,値下がりしたり,値上がりしたりなんかしません。
さて,3月中旬から増税前の売り出しが,本格的になってきました。
大型の白物家電が,よく売れているそうです。
みなさん,安いと思い込んで来店しているみたいなんですけれど,値札を見てみると,これが,困ったことに,特別,安いとは思えないんですよね。
店によって,傾向が違うんですけれど,たとえばヨドバシカメラは,メリハリ型のような気がします。たしかに,特売品もあるんだけれど,それが必要なものかというと,そうではない。高いものは高い。
私は,価格を調べるとき,当たり前ですが,すべての商品を見るわけではありません。特定の商品の価格に注目して,全体像を想像しているのです。
主観になりますが,昨年の11月から年末に掛けて価格の方が,総じて,安いと思います。
それじゃ,これから,いつが買い時なのかと言うと,増税後,需要が落ち込んで,在庫がだぶついてきたあたりが,狙い目なのではないかと予想しています。以後は,素直に,増税分だけのお代を払うことになるでしょう。
以下は,私の無責任な推測です。
価格が下がる理由
- 増税後の反動により需要が減る。価格は買い手主導になる
- 増税前に逼迫していた物流需要は,増税後,急激に落ち込む。物流には,値下げ圧力が加わる。結果,輸送コストが下がるので,小売の価格を下げる余地が生まれる
- 増税後,倉庫の代金が値上がりする。メーカーあるいは,小売店は,在庫(とくに旧製品)を早く裁きたいので値下げして売る
価格が下がらない理由
- 増税後,テナント料,広告宣伝費などの固定費が値上がりする。固定費の上昇分は,小売りの価格に転嫁する必要がある
- 増税に合わせて,従業員の給与を引き上げるのなら,その分を小売りの価格に転嫁する必要がある