2014-06-23  ポンプ遣いの少女

私はその人のことを,勝手に,「クロさん」と呼んでいます。私と同じスポーツクラブに通っている方です。

クロさんは,虹色業界人です。いつもは,スポーツクラブでしかお見受けしないのですが,某日,偶然にもスポーツクラブ以外の場所(碌でもない場所です)でお会いする機会があったので,少しお話しました。

クロさんは,お付き合いしていた人と,つい最近お別れしたそうです。

お付き合いといっても,たびたび自宅に来て,お泊り大会をしたらさっさと帰るという関係だったようです。そのような付き合い方を,汚らわしいと感じる人がいるかもしれません。一瞬一瞬の気持ちは,その人たちにとっての真実なのでしょうから,周りがとやかく言うことではありません(なぞ)。

さて,そのお相手の方は,お泊り大会の際に,いつも筆入れのようなものを持参していたらしい。

筆入れのようなものを持ってトイレに入った後,トイレからなかなか出て来なかったそうです。

クロさんは,お付き合いを始めて日が浅かった頃は,「準備」に時間が掛かる人だと思っていたそうです。でも,そのうち,お相手が肌身離さず持っている筆入れのようなものの正体が気になるようになりました。

クロさんは,ある日,お相手がシャワーを浴びている隙に,筆入れのようなものを開けてしまいました。

中には,注射器が入っていたそうです。

お相手がトイレに長居していた理由は,トイレで注射器を使っていたからだったのですね。「ポンプ遣いの少女」だったというわけです。

クロさんは,お相手に注射器のことを問い質したところ,そのお相手はそれっきり音信不通になったそうです。

この話,普通に聞いていると,クロさんが一方的に面倒事に巻き込まれてしまったように思えるのです。私ね,この人は,自分のことを他人に置き換えて喋っているんじゃないかなって気がしたのですよ。クロさん自身が,ポンプ遣いの少女であると。

私が,そう感じた理由は,時間になりましたので割愛します。(なぞ)