2017-05-09  ヴァーチャルY兄貴の新装開店報告

おっす,ヴァーチャルY兄貴だ。今日は,俺が考えた架空のヤリ部屋を紹介するぜ。名前は決めてない。この店に招待するのは,おまえが最初で最後だからな。ほかの奴らには内緒だぞ。オラオラ。

概要

  • 2階建て
  • 敷地面積:104㎡(31坪)
  • 延床面積:91㎡(27.5坪)
  • 総工費:1,700万円から(らしい。建物のみの価格。土地代は別。家財の金額も別)

30坪の敷地に収まることを目標に作ってみたが,30坪を若干オーバーしているな。細かいことを気にされても困るぜ。何しろ架空の物件だからな。延べ床面積は30坪以下に収まっているから,それで勘弁してくれ。


建物外観

まず建物の正面から,反時計回りにグルっと一周してみるぞ。中身が見えるように,外壁は取り除いてある。現実には,壁のない建物なんて建ちようがないわけだが,何しろコンピュータ・グラフィックスだからな。好きなように見ることができる。






お部屋拝見

それじゃ,正面玄関から建物の中に入ってみるぜ。

出入口は,ヤリ部屋にありがちな無地の金属製のドアにしてみた。あれが,日本全国共通なのか万国共通のものなのか,どこの店が最初に始めたものなのか俺は知らない。だれがどう見ても勝手口であって,玄関には見えないよな。部外者が間違えて入らないようにするための工夫だったのかもしれない。

玄関のドアを開けてみると‥‥おっと先客がいたぜ。こいつは,部屋の広さや廊下の幅を見るために置いておく人型のパーツなわけだが,後ろ姿だけで正面の顔はない。

受付「1500円です」

1500円か?それじゃ2千円出しておくぜ。釣りはいらねーから,兄ちゃんにやるよ。砂糖水でも買って飲んでくれ。釣りって言っても,たった500円だけどな(ワッハッハッハ)。

だいたいよ,店のオーナーのはずの俺が,なんで入店に金払わなきゃいけねーんだよ(笑)。でもよ,受付の場面を飛ばすと段取りとして変になるよな?だから,仕方がねーんだ。

受付「ロッカー3番をご利用ください」

店によっては,渡されるロッカーの鍵番号に暗号というか,ちょっとした意味があるのだが,この店にそういう秘密ごとはない。

玄関の真正面にあるドアを開けると,すぐロッカー室だ。ロッカー室は廊下を兼ねており,廊下らしい廊下は存在しない。

ロッカーは,向か合わせに合計10台(10人分)が設置されている。普通の店で10台じゃ少なすぎるだろ?本当は,小ぶりのロッカーを30人分くらい置きたかったのだが,パーツがなかったんだな。

まあ,この店(ハコ)には30人も入れないわけだが,ロッカーは鍵が壊れて開け閉めできなくなったり,鍵そのものが盗まれたり,問題が起きがちだからすべてが稼働するわけじゃない。余裕が必要だ。

ロッカーで着替えを済ませたら,つぎにしておかなければならないことは何だ?それは小用だ。べつに,小でも大でも中でも,何を出しても構わないわけだが。

便所は,反対側ロッカーの隅っこにあるぜ。開けてみるぞ。

至って普通の便所であり,広さもそれなりに確保してある。ヤリ部屋の便所には,直腸洗浄機能で定評のあるINAXの製品を使うのが定石らしい。

諸先輩方の見つけた知識を尊重して,INAXの便器を置いてみたぞ。チラっとしか写ってねーけどな。

小便を済ませたら,つぎはシャワーだ。シャワーはロッカー室のさらに奥。

喫煙室,洗面所,シャワーは隣接していて,シャワー待ちのときは喫煙室のベンチに座って待つことができる。たまに,長々とシャワー浴びる奴いるんだよな。さっさと済ませりゃいいのに。

棚には,手荷物,飲み掛けのペットボトルや煙草の箱を置いてくれ。

シャワーは,半畳サイズのシャワーボックスだ。よく見かけるタイプ。ここにちょっとした拘りがある。それは蛇口。至ってオーソドックスな回すタイプの蛇口を選ぶのが無難なんだな。下手にデザイン性の高い蛇口を選ぶと,すぐに壊される。

たとえば,レバー式の蛇口ってあるだろ?あれ,押すのか引くのか回すのか慣れないと分かんないんだよね。不特定多数の人間が使う物は,兎にも角にも単純明快なことが大事なんだ。

シャワー左隣りに小部屋のドアがあるのだが,これが何かというと‥‥。

洗濯機を置いてある。店の備品を勝手に触ってイタズラする輩がいると困るからな。ちょっと隠してある。

現実のヤリ部屋で,タオルの洗濯と乾燥をどうしているのかちょっとした関心事。極狭店舗では,タオルの洗濯を外注するくらいである。外注の方が簡単だし清潔に仕上がりそうだが,タオルの洗濯代は,1枚50円するって聞いたことがある。これが高いのか安いのか,よく分かんない。

おい,ちゃんと足拭いたか?いよいよ2階に上がるぞ。階段は,ロッカー室出入口の隣だ。

階段は狭いかな。普通の階段。太目の人間同士だと,すれ違えないのが難点かもな。

2階は,大部屋と小部屋のふた部屋。こちらは大部屋の方。暗くてよく見えないって?客の8割は,暗くないと困る奴らだぞ(笑い)。目が慣れれば見えるようになるかって?CGだからいつまで経っても見えないままだぞ。

大部屋には布団が敷かれているが,布団の数は4枚のみである。スポーツジムで見掛けるエアロマットや厚手のヨガマットのようなものを敷き詰めたかったのだが,パーツが見当たらなかった。部屋の広さは16畳あるので,工夫すれば相応の人数を裁けるはず。

何?いまのご時世,大部屋に布団敷いただけのヤリ部屋なんてないだろう?って?どこも個室だろうって?これは,ファンタジーなんだよ。ファンタジー。オラオラ・ファンタジー。ぜんぶ作り物の世界なのっ。

気を取り直して,こちらは小部屋の入り口。

小部屋には,シャワー,便所があり,ベンチも向かい合わせに二組置いてある。1階喫煙室の簡易版といった感じだ。

大部屋に戻ってふて寝することにするぜー。なんだよ,今日は大人しい奴ばかりだな。ノリ悪りーな。オラオラ(ため息交じり)。

―翌朝

店員「お客さん,閉店の時間になりましたよ。起きてください」

おっと,ちょっとだけ寝るつもりが,寝過ごしたようだな。

こうやって,みんなヤリ部屋で無駄に時間を使って,人生を浪費しているんだろうな。消費者金融のテレビコマーシャルで,「ご利用は計画的に」って注意書きが出てくるが,あれは秀逸だな。だれが考えたか知らないが,肝に銘じておきたい言葉だぜ。マジで。オラオラっ。

番外編

1階受付兼事務室。こちらは未知の世界。狭いものなのか広いものなのか普段,客として利用している限り,知る由もない。とりあえず,4畳半と物置1畳にしてみた。現実には,従業員が住み込みで働いているような店では,衣食住が賄えるくらいの広さだと推測される。

最後になるが,このCGの品質ならちょっとしたRPGゲームが作れそうじゃねーか?幻のゲーム,「48会館」の実現に一歩近づいたかもな。