2017-05-20  ドローン・シミュレータ―中年男性と芽生えた友情―

数か月前の出来事です。

ドローン・シミュレータ

市内某家電量販店に,ドローン売り場がお目見えしました。主にDJI社製のドローンを取り扱っているのだが,ドローンの現物以外にも,PC上で動作するドローン・シミュレータソフトも展示されています。

ドローンの操縦をPC上で練習できるというわけ。操縦には,本物のドローンに使う「プロポ」と同型のUSB接続のコントローラを使います。

お恥ずかしながら私,一時期このドローン・シミュレータにハマりまして,お昼ごはんを食べた帰りに,たびたび通ってドローンの操縦を練習しておりました。

総練習時間が20分を超えたあたりから,だいぶ操縦がうまくなりました。最初は,全然操れなかったけれど,だんだんと思い通りにドローンを飛ばすことができるようになったのです。

中年男性と芽生えた友情

さて,そうやって,ドローン・シミュレータでドローンの操縦を楽しんでいたある日のこと,50代前半の中年男性が私に話し掛けてきました。「面白いですか」って。

私は,「ボクも遊びたい」って意味だなとすぐ気付いたので,プロポを中年男性に手渡しました。「プロポにあるRESETボタンを押すと始まりますよ」という具合に少し操作方法を説明してから,中年男性の操作を見守ることになったのです。

中年男性は,ドローン・シミュレータの操作が初めてだったらしく,ドローンを浮上させることすらままならないご様子。PCのモニタの前で,墜落するドローンを見ながら,「あー」とか「わー」とか言っていたわけです。

まさに学童期に,近所のお友達と外遊びしていたときと同じ感覚。私は,中年男性との間に芽生えた友情のようなものを懐かしく感じておりました。

もちろん,そんな甘い余韻に長く浸っているわけにも行きませんので,その後さっさと帰りましたけれどね。