2017-10-29 中古店で見た社会の闇
市内某中古パソコン店で奇妙な出来事に遭遇しました。
1回目の遭遇
某日の昼,中古のイメージスキャナを物色していたときの出来事です。
40代半ばの男性が,PC用の液晶ディスプレイを売りにきました。液晶ディスプレイの画面の大きさは22インチほど。製品自体はとかく珍しいものではありません。
さて,そのお店,買い取り手続きをレジでするのだが,男性がレジカウンタに置いた液晶ディスプレイの箱を見て私はびっくりしました。
あの手の箱物の包装に纏わる用語がよく分からないので,説明に苦労するのですが,まず,商品の箱に九◎九電機の包装紙が巻かれていました。手提げホルダーもついたまま。
その男性は,さっき九◎九電機で買った新品の液晶ディスプレイを中古店で売ろうとしていたのです。一体,何が起きているのでしょうか。
私は,すぐにいつもの調子を取り戻すことができました。「この人は,きっとクレジットカードの買い物枠を現金化しにきたんだわ。新品をクレジットカードで買って,すぐ中古屋で売って現金に換えようとしているんだわ」と。
買値の何割の値段で売れるものなのか分かりませんが,こんな小細工をするほど金策に苦心しているのだとしたら,新しいローンを組めなければ,キャッシングもできない状態なのでしょう。この人は破産目前なのでしょうか。
2回目の遭遇
1回目の遭遇から3週間後,またしても昼下り,当てもなく商品を物色していたときの出来事です。
1回目の遭遇とは別人なのですが,今回も 40代半ばの男性。その人は,キヤ◎ンの一眼レフカメラを売ろうとしていました。ヨ◎バシカメラの包装紙の帯がついたままの新品。
私はすぐに店から出て,ヨ◎バシカメラに向かいました。その一眼レフカメラがいくらなのかなと思って,調べることにしたのです。価格は13万円でした。
私ね,ちょっと自分が恥ずかしくなったのですよ。
家電量販店の周辺には,コバンザメのごとく中古屋が点在しています。あの中古屋が,だれを相手に商売しているのかいままで考えてもみなかったのです。
もちろん本当の意味での中古品の買取もしているんでしょうけれど,お目当ての客は,現金がなくて切羽詰まった人たちだったんですね。考えてみれば,「即日現金買取」なんてデカデカと書いてありますものね。
興味深いのは,お二人とも見た目は小奇麗で,お金に困っているようになんか全然見えなかったことなのです。ドキュンはドキュンでも,従来の常識では考えられないドキュンなのです。
ドキュン学に新しい頁(ページ)が加わった瞬間が,そこにはあったのです。本当に,そんなものがあったのか知りませんが(なぞ)。