2020-11-21  SOLID BASS ATH-CKS660XBTを購入―Windows Phoneの復活―

9月の某日,市内ヨドバシカメラでオーディオテクニカの「SOLID BASS ATH-CKS660XBT」を購入しました。価格は7,810円(税込)。

ATH-CKS660XBTはBluetooth接続のワイヤレス・イヤフォンです。

https://www.audio-technica.co.jp/product/ATH-CKS660XBT

いままで使っていたソニーCDウォークマンに同梱されていた有線イヤフォンが断線したので,その代替として調達しました。

数週間前,BUFFALOのBSHSBE23を買ったという話をしましたが,それよりも前にATH-CKS660XBTを購入していたのです。

さよならREGZA Phone

兼ねてから私は,家事や歯磨きの合間に音楽を聴くときは東芝REGZA Phone T-01C(2010年発売のdocomoスマートフォン,Android 2.1→2.2)を愛用してきました。

T-01Cといえば不具合のあまりの多さが語り草になった機種ですが,私の手に掛かればそんなのただの仕様でしかありません(なぞ)。私は有線イヤフォンで音楽を聴く限りT-01Cの音質は良いと思っていたのでT-01Cを長年,音楽プレーヤーとして使ってきたのです。

というわけで,手始めにT-01CとATH-CKS660XBTをペアリングして音楽を聴いてみましたが,さすがに音質が悪い。Bluetooth接続のコーデックはSBC(SubBand Codec)になりますが,ビットレートがかなり低いように思えました。

Bluetooth接続では音質が悪かったのでT-01Cをいよいよお払い箱行きにしようとしたのですが,既存の音楽ファイルの再生環境がじつは特殊だったことが分かり,二転三転することになるのです。

Windows Media Audio 9 LossLessの罠

T-01Cで再生していた音楽ファイルはWindows Media Audio 9 LossLess形式のファイルでした(以下,名前が長いので「WMAロスレス」と表記。)

元々はWindows 7のMedia PlayerでCDをリッピングした際に作成したファイルです。何も考えずにWMAロスレス形式で保存していたのだが,特許の問題なのか何なのか分かりませんがWMAロスレス形式は再生できる環境が極端に少ないのです。

そうは言ってもT-01Cで再生できていたので,Androidなら上位バージョンでも当然,再生できると思っていたらこれは誤り。調べてみたらAndroidでWMAロスレス形式を再生できるのは東芝製品のみ。(東芝が同時期に手掛けていたgigabeat繋がりと推測されます。)

T-01Cでは偶然,再生できていたのです。

Windows Phoneの復活

そこで白羽の矢が立ったのが,MADOSMA Q501なのです。「MADOSMA Q501はWindows PhoneだからWMAロスレス形式も再生できるはず」と思ってT-01Cに装着していたmicroSDカードを抜き取ってMADOSMA Q501に差し込んで起動してみたら,あっさり再生できました。

MADOSMA Q501とATH-CKS660XBTをペアリングした場合もコーデックにはSBCが使われているはずですが,音質は良好。いままで使ってきた有線イヤフォンと遜色がない。

こうしてWindows Phoneが再び活用されることになったのです。

<画像の説明>Windows 10 mobileに搭載されている音楽再生アプリ「Groove ミュージック」の画面。なお私はブックオフで投げ売りされている100円のCDアルバムを調達し,Windows PCでリッピングするという昔ながらの手法で音楽データを収集しています。この方法がいちばん安く音源を調達できるはず。

ホワイトノイズは解決できず

Bluetoothイヤフォンでよく言われる問題は,無音のときに雑音が入るというものです。ATH-CKS660XBTでもばっちり雑音が聴こえます。どういう種類の雑音なのかというと,カセットテープを再生したときに聴こえる「ヒスノイズ」とほぼ同じ。

無音のときは気になりますが,音楽が鳴っている間は気になりません。

最初は,「コーデックの基底関数の特性で無音を表現できないからでは?」なんて思っていましたが,原因は分からず。挙動を観察しているとデジタルコピー対策のためにわざと雑音を混ぜているんじゃないかとも思えてきたのですが,調べてもそれらしい情報は見つかりません。