2021-01-16  King G◎u井◇理―禁断のエステティック・ライン―

私はたまに市内の大衆浴場を調査します。なぜなら調査員だからです。

今日は,自宅から3kmほど離れた場所にある某銭湯のお話。常連客の中にキ◎グヌーの井◇理くんに似た人がいます(本人ではありません)。以後,理(サトル)くんと表記することにしましょう。

理くんの装いは奇抜です。「お風呂なのに装い?」と思った人がいるかもしれません。理くんは,髪を短く切ったり伸ばしたり,髭を剃ったり伸ばしたりと毎回見るたびに雰囲気が違うのです。私は毎日のようにその銭湯に行くわけではないので,時間を縮めて理くんの変化を観察している状態になるというわけ。

ある日,私は理くんの容姿がこれまで以上に豹変していて戸惑いました。頭を丸坊主(スキンヘッド)にしていたのです。最初,洗い場で理くんらしき人物を見たときは「この人って理くんだろうか?」と,さすがの私でもすぐには判断できませんでした。

しかし,理くんが洗い場から離れて場内をうろうろし始めて,私はその人物が理くんだと確信しました。

たしかに頭はツルツルで別人みたいだったのですが,エステティック・ラインはご本人だったのです。普通,顎の先から鼻の先へ結んだ直線のことをエステティック・ラインと言いますが,もちろんここではそんな意味ではありません。

理くんは,下の毛の生え方が独特なんですよね。ハート型っぽいというか珍しい形状なのです。そんなもので個人を見分けているなんて,ずいぶん奇妙な話ですが,分かっちゃうものは仕方がない。

「本当は毛並みではなくて別のもので見分けていたんじゃないか?」という指摘をする人がいるかもしれませんが,下品な話になると私の立場が悪くなるので,この辺で話を切り上げましょう。さようなら。(なぞ)