2022-01-23 インターネットポルノ中毒の恐怖
某日の夜,お知り合いの某パパから電話がありました。
「パソコンの調子が悪いから見に来てほしい」そんな内容でした。つぎの日曜日,パパのお家にお邪魔してパソコンの様子を伺うことにしました。
「フォト」でエラー
パパが言うには,「画像が表示されなくなった」とのこと。一体,何が起きているのでしょうか。
エクスプローラから画像ファイルを選択,ファイルを開くと「フォト」という最近のWindowsに標準搭載されているアプリケーションが起動するのですが,その「フォト」で画像が表示されないというのですよね。
「どれどれ」と言うわけで試してみたら,通信がタイムアウト(時間切れ)したみたいなエラーメッセージが表示されました。ローカルHDDに保存したファイルを開こうとしてタイムアウトって,そんなことがあり得るのでしょうか。
調査を続けてみると,原因は確かにタイムアウトなんですよね。SMR方式(瓦磁気記録方式)ハードディスクドライブの問題ではないかと思いました。SMR方式のHDDって低速病的な状態に陥ると,名前のとおり極端に性能が低下してしまうのです。パパのPCは8年前の製品なので尚更。
私は低速病に陥ったSMR方式のHDDを高速化する術など知らないのですが,とりあえず不要なファイルを削除して空き容量を増やすとともに,同時に複数の作業をしないようにお願いしてストレージの負荷を減らすことにしました。気を付けて使うようにしてもらったら,タイムアウトしなくなりました。
インターネットポルノ中毒の恐怖
さて,パパが鑑賞できずに困っていた画像ファイルというのは,お察しの通りポルノ画像です。
この人は,40代後半で早期退職してから,およそ20年間,朝から晩までインターネット上のポルノ画像を収集するという生活を続けているのです。「ポルノ中毒」という言葉は知っていましたが,まさか当事者(患者)が身近にいたとは。
集めたファイルの総容量は現在,70GBほどにもなります。
以前この人は,「人生で何かを成し遂げたという経験がない」みたいな弱音を吐いていたのですよね。朝から晩までエロ画像を眺める生活をしているだけで,何かを成し遂げた気分になっていたとしたら,それはそれで別のご病気だと思うんですよね(有害)。
ただし金銭的に窮地しているわけではないし,もうお年がお年ですので今更,治療の対象になるのか私には分からない。このまま寿命まで引っ張ることになるのでしょう。