2022-02-08  誰得YouTube―富士通FM-7でSDカードにアクセス―

80年代レトロパソコン FM 7用Arduino拡張カードの製作(後編:SD、RTC実装〜ソフトウエア導入〜完成)
https://youtu.be/8Clm0zv9pxo

富士通FM-7のZ80カード用スロットにArduinoボードを装着したというお話。さらにはFM-7からArduinoボードに接続したmicroSDカードにアクセスし,FM-7のメモリ上にファイルをロードできるとされています。

扱うデータ容量が数十キロバイトの世界に,突如として数十ギガバイトの外部記憶装置が装着されたことになるわけですが,何かの間違えで1982年にこんなものが存在したとしたら何に使っただろうかと考えてしまいます。素数や円周率でも保存したでしょうか。

話は変わりますが,富士通純正のZ80カードにはCP/M-80(8ビットパソコンでよく使われていたとされる代表的なオペレーティングシステム)が同梱されており,FM-7でCP/Mを利用できたそうです。当時の私は「わざわざZ80を使わなければいけない状況って何なんだろう」と疑問に思っていたのですが,この疑問はいまだに解消されず。

いま考えてみると,市場の動向を見極めるために6809ではなくてZ80を搭載した試作機が富士通社内に存在していて,製品化する予定はないけれど,それじゃもったいないから拡張カードとして売り出すことにしたようにも思えてしまいますが,個人的な憶測でしかありません。

仮にFM-8/FM-7のCPUがZ80であったなら,オプション品として6809カード+OS-9が提供されたでしょう,という説。さらに余談だが富士通は,1983年にFM-XというMSX規格の製品(Z80搭載機)を単発ながら発売しております。私は現物を見たことも触ったこともないけどね。