2023-01-26 某パパ原野商法の被害者だった
原野商法とは,「将来,値上がりする」と騙して,二束三文の価値しかない土地を高額で売り付ける商法です。道路や電気,上下水道すら通っていない僻地どころか,本当にただの山林みたいな土地も売買されていたことからこう呼ばれていたようです。1960年代から1980年代に掛けて全国に蔓延していたとされています。
先日,某パパと雑談する機会があったというお話をしました。そのとき知ったことですが,パパは1980年代に山林の一部を買ったことがあるそうです。
私ね,原野商法という言葉は知っていましたが,まさか身近に被害者がいたとは。
「幹線道路が建設される計画があるから,この土地はこれから値上がりする」なんて口車に乗せられてパパは山林を買ったそうですが,いまもその場所に道路はありません。
パパが言うには,買った当時はまったく詐欺だと疑わなかったそうです。投資を目的とした土地の広告がかなりの頻度で新聞や雑誌に掲載されており,親しい人間も買っていたから信じてしまっていたというのです。
私ね,現代にも原野商法と同じ路線の詐欺が存在していると思うんですよ。
仮想通貨に対する投資やNFTアートが,昔の原野商法に似た臭いがするんですよね。ただし,それらが詐欺なのか本当に価値ある「商品」なのかは未来になってみないと分かりません。
今も昔も大切なのは,本物を見極める力なのです。