2023-05-21  ハードオフで映画館の廃業問題を考える

某日,市内某ハードオフに行ってきました。買いたいものがあったから行ったのではなくて,なんとなく立ち寄ってみただけです。

ハードオフは中古品の販売店です。店内には,電化製品や楽器が所狭しと並べられていました。店内にあるのは,すべて売り物のはずなのですが困ったことに私の目には,廃品のゴミが積み上げられているようにしか見えませんでした。

時刻は朝11時くらいでした。お客さんは10人いるかいないかという感じ。みなさん朝から始めていらっしゃるのですね。熱心に商品を観察していました。

SONY VPL-FE100J

私がちょっと気になった商品がございました。それはソニー製の液晶データプロジェクターです。型番はVPL-FE100J,2000年製,価格は税込みで1,100円だそうです。価格.comで製品情報を見つけたので興味のある人はご参照くださいませ。

https://kakaku.com/item/00886510396/spec/

映像を投影する装置なわけですが,どうしてこんなものに興味が沸いたのかというと昨年末,市内某大人の映画館がフィルム映写機の故障により廃業に追い込まれたという事案が発生したからなのです。

ところで,別の大人の映画館では過去に安物のビデオプロジェクターで映画を上映していた時期があります。(おそらくDVDを垂れ流していただけ。)

私は当時,調査したことがあったのですが曲がりなりにも映画館なのに,映像が暗すぎるし画質も悪くて閉口したものです。30万画素の単板式液晶プロジェクターを使っているのかなと思いました。フィルム映写機が故障した際,日曜大工的にビデオプロジェクターに置き替えたのでしょう。

ようはお題の廃業した映画館も,まだ工夫の余地があったんじゃないかなと思ったのです。映像機器に興味があったなら,中古の機材を寄せ集めて急場を凌げたのではないかなと。

大人の映画館のお客さんが本当に映画を観たくて来ているのか怪しいものだし,客層の中心は高齢者です。高齢者は若者と比べて目が見えていないから少々,画質が悪くても我慢してもらえるはずなのです。

でもよく考えてみたら,難易度は高いでしょうね。光源は消耗品なので定期的に新品を買わなければいけないだろうし,製品が古いなら消耗品を調達できなくなるのは時間の問題です。

続報

https://www.sony.jp/CorporateCruise/Press/199908/99-0805/

その後,発表当時の報道資料を発見しました。定価4,000,000円(税別)の製品が1,100円ってハードオフは不思議なお店です。