2024-09-29 路線バスで人さらい気分を体験
先週,市内某僻地のお城に行ってきました。ある催し物が開催されていたのです。
僻地のお城へ行くには,最寄り駅からさらに路線バスあるいは徒歩で移動します。私は路線バスを利用したかったのですが,僻地のお城付近のバス停に止まるバスは1時間に1本しか運行されていません。念入りに時間を合わせて出掛けるか,よほど運が良くないと乗れないのです。
その日は案の定,時間が合わず僻地のお城行きのバスには乗ることができませんでした。バス乗り場には,別の経路のバスが停車していました。どうやらそのバスは数分後に発車するらしい。
私はその関係のないバスに乗り込むことにしました。うっかり乗り間違えたのではありません。僻地のお城には行かないだろうけど,だいたい近くまでは行くだろうと思ったので,適当な場所で降りて残りは歩こうと思ったのです。
さて,素性の知れないバスに乗車,発車し数分が過ぎたときでした。僻地のお城へ行くには,この先にある橋の手前のバス停で降りる必要あり。
降車ボタンに手が伸びようとしたものの,私の頭の中では「このままバスに乗り続けたらどこへ連れて行かれるんだろう」というおかしな好奇心が芽生えていました。そのバスは「××循環便」という名前だったので,往路復路が同じ道路ではないとしても,似たような場所まで戻ってくるのではないかと楽観していたのです。
バスを降りずにそのまま乗り続けてみることに。
事態が急変したのは,某団地が立ち並ぶ地域にバスが入り込んでからでした。団地の各棟を巡回したいという思惑からなのか,バスが悶えるかのように左折を繰り返すようになりました。面白いような怖いような。
私は,「人さらいに遭ったときって,こんな感じなのかな」と考えていました。
しかし,いつまでも連れ回されているわけにもいかないので,降りることにしました。(後で調べて分かったことですが,僻地のお城から1.3km離れたバス停で降りた。)
そこから僻地のお城を目指して歩きながら,迷惑にも数人に電話をしました。お題は「いま僻地のお城に向かっているけど,あなたも来ない?」という内容。結果は散々たるものでした。
- 某氏:「ぜんぜん気が進まない。あなた一人で行きなさい」
- K村さん:電話に出ず。居留守かしら
- KKくん:お掛けになった電話番号は現在使われておりません‥‥(こいつさては飛んだな)
歩いている間,退屈だったから電話してみたというのが本音だったのですが(来る・来ないはどうでも良い),予想通りすぎる展開に私は酷くヨコ漏れしました。
2024-09-21 金蔓おじさんの社会実験ゲーム
私は市内某商業施設のゲームコーナーを調査することがあります。あくまで調査が目的です。私がアーケード・ゲームにお金を投じることは決してありません。
音楽ゲーム(音ゲー)の筐体がある場所にはベンチが置かれており,順番待ちの若者たちが屯しています。
ゲーム機に空きができると,脇目も降らずに空いたゲーム機に飛び付く子の姿もちらほら。このとき荷物がベンチの上に放置されることもあります。ゲームに夢中で周りが見えなくなっているのでしょうか。
セガの「maimai(マイマイ)」という筐体では操作盤を激しく操作します。手垢が気になるのか,ウェット・ティッシュで手を拭く若者もいます。使用済みティッシュをほったらかしにする子も。
ベンチの近くに勝手にゴミ箱を設置すれば,使用済みティッシュを大量に調達できるのかもしれません。「ゴミを集めて何の意味があるのか」と尋ねられても答えられませんが。(なぞ)
金蔓おじさんの社会実験ゲーム
さて,私がこのゲームコーナーで唯一やってみたいゲームがあるとしたら,金蔓おじさんの社会実験ゲームです。
「もし,ベンチに屯している子たちにお金を配ったら何が起きるんだろう」と考えてしまうのです。まず完全に不審者です。つぎに何らかの加害者あるいは被害者になっても不思議ではない。
とても興味があるものの,私には結果がまったく予想できません。勝敗というものが存在するのか,最終的には山中で変わり果てた姿で発見されることになるのか(有害)それすら分からない。
このゲーム,だれか代わりにやってみて欲しいです。
2024-09-15 スーパー銭湯で昼間から若者の集団に遭遇
某日,市内某スーパー銭湯を調査してきました。
そのスーパー銭湯では数年前,浴槽内に「刃物のようなもの」が立て続けに置かれるという奇妙な事件が起こりました。置かれた物は正確には刃物ではないのですが,足で踏むと怪我をすることには変わりありません。未解決の事件のため犯人の動機は不明のまま。
事件の再発防止のため浴室内に監視カメラを設置しているという物々しい警告文が存在するものの,見渡してもどこにもカメラらしきものは存在しません。妙な緊張感に包まれている風呂屋なのです。
さて,今日のお題は塩サウナです。塩サウナには不審者が出没するとのこと。閉店間際に行くと高確率で知り合いと再会するので(なぞ)私にとって大変,都合の悪いことになります(再三なぞ)。よって平日の昼間に調査することにしました。
ある金曜日,近隣のショッピングセンターのフードコードで昼食を済ませた後,某スーパー銭湯に向かいました。
時刻は午前11時。こんな時間に来ているのはお爺ちゃんばかりだろうと思っていたら,若者の集団がいたので驚きました。俗に「ドラクエ行為」と呼ばれていますが,若者5人が浴室内で集団行動していました。
私ね,別の風呂屋で夜(20時台以降)に若者の集団に遭遇したことは何度もあります。昼間に見掛けたのは今回が初めて。しかも平日の11時です。どういう間柄だと「朝からみんなでスパ銭行くぞ」なんてなるんでしょうね。
お題の塩サウナも調査してみましたが,お客さんの姿はありませんでした。塩サウナ内の壁には「不審者を見掛けた際は備え付けの非常ボタンを押して通報してください」という注意書きが張られていました。
ここは浴槽に不審物が置かれたり,サウナに不審者が現れたりと災難続きのスーパー銭湯なのです。
お風呂から出て,併設されている食堂を覗いてみたらモーニングメニューの案内を発見。朝7時半から提供されているそうです。ゆで卵とトーストという軽食の王道みたいな朝食ですが,どんな人が注文しているのやら。興味はあるものの朝7時台から出向いて調査するのは,さすがの私でも無理そうです。
2024-09-08 ハンディファン依存症の女
先日,市内某100円ショップに野菜ジュースを買いに行ったときの出来事。
店内のサッカー台(購入済み商品を袋詰めするための台)にて,私は会計済みの野菜ジュースの缶を鞄に詰め込もうとしていました。
すぐ隣には一人の女がいました。女は40代後半。単4乾電池4本を購入。持参していたハンディファンに電池を入れようとしていました。ハンディファンは折り畳み式。化粧品のコンパクトのような大きさ・形状。
女はよほど不器用なのか,電池ボックスの蓋が固すぎて開けようにも開かなかったのか,電池の交換にずいぶん手間取っていました。何をそんなに焦っているのでしょうね。
女は電池を交換できたものの,なぜか電源を入れてもファンが回りません。電池の向きを間違えていたのですね。電池の向きを確認しながら入れ直すと,ようやくファンが回るようになりました。女はハンディファンを首元に当て「うはー」と声を上げていました。店の中は冷房がばっちり効いていますから,風を当てたらさぞ涼しかったでしょうね。
女はマタタビに酔いしれる猫のような表情を浮かべていました。
私には女の一連の行動が,薬物依存症の人のように見えていました。「ヤク中の人間の日常ってこんな感じなのかな」って。ハンディ―ファンの電池切れに振り回される生活。そんなことを想像していたせいか,私は別の意味でその場で涼しくなっていました。