2002-06-09  一方通行だったぼくたち

午前0時,市内某公園をおさんぽしてきました。今日の夜風はとても暖かいです。きっと大勢の人たち(といっても半分以上は妖怪)が公園に来るはずです。私は公園を歩く前に近くのローソンでウーロン茶(ローソンのプライベートブランド商品)を購入。園内に入るといつものベンチに腰掛け,茶を飲みながら森林浴しました。初夏の草木の香りはすばらしいものです。普段,空気の良くない場所で生活しているせいか木々に囲まれたベンチに腰掛けて,深呼吸するだけでも大変よい気分になるのです。

さて,私が緑の香りを満喫していると,どこからともなく妖怪がこちらに接近し,隣のベンチにお座りしました。どうやら妖怪はこちらを窺っているようです。それから3分後,妖怪は立ち上がり今度は私の隣に腰掛けました。そしてどうやら一人でヨコ漏れを始めたようです。私は隣に何も存在していないかのように振舞いました。こういう場面で安易に驚いたり逃げたりしてはいけません。何が始まるのかじっくり観察しなければいけないのです。なぜなら私は調査員だからです。妖怪は一人で盛り上がっていました。いつのまにかズボンとブリーフを膝まで下げて,「はーうあーう」という変な声まで出していました。私は「そろそろ逃げた方が良いかな」と思いました。すると突然,携帯電話の着信音が鳴動しました。発信源は妖怪の電話です。妖怪は少し焦った様子で,ズボンを上げるとその場で話し始めました。きっと,ブサイク顔写真掲示板あたりで拾ったブサイクから電話が来たのでしょう。私はベンチから立ち上がり,その場から離れました。

ぷらぷらと歩いていると,前方の茂みの中でだれかがヨコ漏れしているようです。しかし周囲が暗すぎて,肉眼ではだれが何をしているのか良くわかりません。私は近くのベンチに座って傍観することにしました。それから20分くらいして,茂みの中から妖怪Bと妖怪Cが出てきました。「妖怪同士がボランティアするなんて珍しいな」と思いながら,私は茂みの中に入ってみました。すると周囲にはばい菌を培養した痕跡が散らかっていました。やはりヨコ漏れしていたのです。それにしても妖怪Bは逃げ出すかのようにさっさと帰ってしまったのに,妖怪Cはまたベンチにお座りしています。もしかして,妖怪Cは××逃げされてしまったのでしょうか。妖怪同士のボランティアにも駆け引きが必要なのですね。