2002-11-26  ミクロゲン・パスタはじめました―第1回―

――突然,はじまった連載モノです。――

市内某薬局で「ミクロゲン・パスタ」を購入しました。この塗り薬は硬毛の生育を促進するのだそうです。その筋ではかなり有名ですよね。しばらく使ってみて「髭」を成長させてみようかな,なんて企んでいます。私,髭が薄くて悩みだったのですがこの頃,お仕事をする上でも髭が薄いことで問題が出てきました。私が紫外線対策やらビタミン剤の投与やらで肌の状態を整えていることはみなさんご存知でしょうけど,その効果があまりにありすぎて外観と実年齢がひどく食い違ってしまっているのです(どこまで本気なのやら)。あんまり肌がツルツルしていると,大事な仕事を任せてもらえないんじゃないかなーって気がするのです。お客さんと会議しているときも,私だけ子ども扱いされている気がするのです。つまり心配なことが多くなってしまったのです。

外見を20代後半にするにはどうしたらよいのでしょうか。手っ取り早く老け込む方法は,肌を傷つけることです。でもだからといって夏には日やけして普段は喫煙するなんていう,四半世紀も昔の人間の生活は真似したくありません。「それではいったいどうしたら――」と思って目を付けたのが「」です。「髭を生やさないまでも剃り跡が残るくらい毛根を成長させることができれば,それなりに貫禄がつくのでは」と思ったのです。「巷には髭を生やすための薬があるらしい」という噂は知っていたので,思い切って挑戦してみました。

市内某薬局でミクロゲン・パスタ(6g)を買う

場所は行きつけの某薬局。そんなに恥ずかしい薬を買うわけじゃないのに(世間一般では恥ずかしい部類の薬らしいですが),ちょっぴり緊張してしまいました。店内をウロウロすること10分,「さっさと買わなければこれから筋トレの真似だし」と思って,店員さんに切り出しました。私は「あのぉー,ミクロゲン・パスタっていう毛生え薬ありますか」と尋ねました。すると店員さんは「ございますよ」という具合にあっさりと購入することができました。第一関門(「どこが?」なんて意地悪なことを言わないください)はどうにか通過できました。

薬の説明書を読む

私,薬を使う前に説明書を必ず読みます。だって間違った使い方をして変なことになったら嫌ですからね。説明書によればミクロゲン・パスタの正体は男性ホルモンの軟膏らしい。肌に男性ホルモンを塗りつけて吸収させるのだそうです。諸注意の欄には「数週間,使い続けて何の効果もない場合はそれ以上,使い続けても無駄です」といった主旨の惨酷な一文がありました。効かない人には何をしても無駄なのですね。

さっそく塗ってみる

顎の側面と先端に塗ってみました。私,顎の側面にはまったく髭がありません。鼻の下の毛はそれなりに髭らしく見えるんですけどね。使用感は「いまいち」かな。香りはなんだかおじさん臭いです。塗ったあとベタベタするので服にくっ付いてしまいます。でも髭を成長させるためなら我慢できます。これから毎日,使います。逐一,髭の生育状況を報告するのでお楽しみに。

最後に気になることがあります。肌に男性ホルモンを塗ったとして本当に吸収されるものなのでしょうか。というのも男性ホルモンにしろ女性ホルモンにしろ,体内で作られて血液によって全身に供給されますよね。血液を経由しないでホルモンを与えて,それが本当に有効なのでしょうか。もしかしてこの薬,プラセボとか(げ)。