2003-06-11  肌色ビデオ感想録『C○AT crime game~混沌の死角~』

今日はC○ATの「crime game~混沌の死角~」の感想です。予告していながらなかなか公開することができませんでした。

この作品は,某氏と軽いおつきあいをしたとき市内某ルミエールへ立ち寄り購入しました。前もって何を買うか決めていなかったので今回も適当に選んでしまいました。肌色ビデオって飽きがくるんですよね。無個性なものがほとんどなので。

作品の構成

  • 場面1:賃貸住宅内にて三人で
  • 場面2:ホテルの一室にてお二人で
  • 場面3:洋室にてお二人で
  • 場面4:オフィスにて三人で

この作品は珍しくドラマ仕立てです。出演者には台詞らしきものがあります。

「さわやか3組」にも及ばない

期待していなかったというか覚悟は決めておりましたが,やはり恐ろしく演技が下手です。台詞は棒読みだし,立ち位置もなんだかおかしいのです。まったくもって「さわやか3組(NHK教育テレビの小学生向け道徳番組)」の子役の水準にすら到達していません。

ただし素人臭さが逆によい方向に働くことがあります。場面2は水泳部員がホテルの一室でヨコ漏れしてしまうというお話です。登場人物の演技力はひどいものですが,お話のまとまりがよいせいでしょうか,あまり気になりません。主モデルがイモ系というか鈍くさい感じの子だから,ぎこちなくて丁度良いのです。

やはり屋外撮影は難しいのか

場面1~場面3の冒頭では屋外にて撮影が行われています。私も屋外での撮影は難しいと思いますが,この作品もことごとく失敗しています。やはり気になるのはです。ビデオカメラに装備されたマイクを使っているようですが,モデルさんの音声をまったく拾っていません。替わりに車の音やら電車の音,つまり雑音をせっせと録音しているのです。この理由は簡単です。被写体とカメラとの距離が遠すぎるのです。ズームを乱用しているせいで,カメラマンが被写体とマイクとの距離に無頓着になっているのです。

私が納得いかないのは屋外撮影の場面だけではありません。屋内の撮影においてもレンズの選択を誤っていると思われる場面を発見しています。場面2でモデルさんの全身を舐めまわすかのように撮影しているのだが,レンズの収差のせいで像がひずみ,体の線を美しく表現できていません。若年の見せ所は面ではなく「線」だというのに,その表現に失敗しているのですから,まったくおそまつなものです。

大人のための作品づくりを

最後に,この作品にはナイフ,鋏,拳銃が出てきます。物騒な小道具がやたら出てくるのはいかがなものでしょうか。分かり易すぎてちっとも面白くない。どうせなら,若者の苦悩と葛藤といった目に見えない痛みを表現してもらえるとよろしいと思います。

☆「肌色ビデオ感想録」のバックナンバーは「yumi-ii/homupe 肌色ビデオ感想録」にあります。