2004-07-22  差し歯の肌触り

前歯に差し歯を入れて3か月以上が経ちました。最近の様子をお話します。

差し歯に大満足

差し歯を入れた直後は「形」に若干の違和感がありました。私は診察台の上で「どうも形がおかしい気がするんですけど『どこがおかしい』という指摘はできないんですよね」とセンセに訴えていたのです。差し歯の形は削って整えることができます。ただし削った個所は二度と元に戻せません。

私は自分の目が差し歯に慣れていないから変に見えるのであって,もう形を整える必要はないと気づいていました。センセも「これ以上調節すると,幅が広すぎる歯に見えてしまうかもしれません」と言っていたので,しばらく様子を見ることにしました。1週間,1か月経ってもやっぱり歯の形に満足できなかったら,再来院して微調整してもらうことにしたのです。

それから毎日,差し歯を観察し続けたからでしょうか。形への違和感は日を追うごとに消失していきました。治療してから3か月がすぎましたが結局,一度も微調整していません。差し歯も整形も,寝かせてみないと良し悪しが分からないものだったのですね。

治療の是非

私はたまに「歯の色を白くするには」とか「噛み合わせの外科処置って大変なのかしら」といった相談をされます。私の助言が間違っていると大変なことになるので,あえて語らないようにしていますが,一度イジると二度と元に戻せないということだけは,よく頭に入れておかなければならないでしょう。

矯正にしても差し歯にしても,治療の効果は永遠ではありません。矯正で整えたはずの歯並びは放っておけば加齢とともに崩壊しますし,差し歯も10数年おきに作り直しが必要だそうです。イジった個所は死ぬまで面倒をみなければならないのです。それができないという人は,下手にイジらない方がよいでしょう。