2006-03-20  ハイブリッドセラミック・インレー入りました

先週お話した審美歯科治療の続報です。本日,予定どおり第1臼歯にハイブリッドセラミックのインレーが入りました。どんな仕上がりか見るために処置歯を撮影したので公開します。いつものように生々しい画像が登場しますが,そんなの知りません。私は押し付けがましい性格なのです。

臼歯を接写

臼歯を接写1

<画像の説明>ハイブリッド・セラミックインレーの入った歯です。自歯よりも色が明るいらしく繋ぎ目が存在します。ただし普段は気になりません。ここまで接写しなければ繋ぎ目は見えないのです。

臼歯を接写2

<画像の説明>同じ歯を交合面から撮影してみました。自歯に歯科材料が接着されているのだが,素人目には何がどうなっているのかよく分かりません。「処置前の画像と比べたい」と思った人がいるかもしれません。第2臼歯にはまだメタルインレーが入っていますが,第1臼歯も治療前は似たような様子だったのです。第2臼歯もそのうち作り直します。

全景

日常生活で他人の臼歯だけをじっくり観察する機会などありません。普通は歯並び全体を見るものです。外から見るとどんな口元になるのでしょうか。

下から見た様子

<画像の説明>下から見上げるとこんなふうに見えます。第1臼歯の金属を取り除いたので光が反射することもなく,自然な仕上がりになりました。前歯の差し歯と相俟って審美性を向上させることができました。

GCグラディア(GC Gradia)について

今回,私の臼歯に入ったハイブリッド・セラミックは,GC社(ジーシー社)の「グラディア」という素材だそうです。てっきり外国の製品だと思ったのですが違いました。意外にも国内メーカーでした。

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2006-03-13  差し歯のお兄さん後期工事―その2―

審美歯科治療の話の続きです。本日,市内某歯科医院に行ってきました。予定どおりメタルインレーを除去してきました。来週にはハイブリッドセラミックのインレーが入ります。

いまは仮の詰め物が入っているだけなのですが,鏡で見てみると非常に良いです。メタルインレーを取り除いたら,口の中が明るくなったように見えるのです。金属が入っていると光を遮って,口の中に影が出来てしまうからなのでしょう。

ハイブリッドセラミック・インレーの気になるお値段は,1本2万円でした。値段はインレーの大きさによって変わるらしい。前歯の差し歯と比べるとずいぶん 安いですね。前歯の差し歯は1本10万円でした。

さて後期工事では,臼歯1本のみを処置するつもりでいましたが,迷いが出てきました。ほかの歯も弄りたくなってきたのです。さらには歯肉に沈着したメラニン色素にレーザー光を照射して,歯肉を明るくする治療にも興味が出てきました。

欲張ると総差し歯を通り越して,若くして入れ歯の女(工藤○香さんのことです)みたいになってしまいます。ほどほどにしましょう。

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2006-02-27  差し歯のお兄さん後期工事

春になったらまた口元を弄ろうと思います。

工事の対象

上顎第1臼歯のメタル・インレーを入れ替えようと思います。前回この歯を治療したのは1988年の5月です。すでに18年間近く経過しています。一般に処置済みの歯がいつまでもつのか知りませんが長い期間,維持できていると思います。

  321123
 X      X
5        5
6        6 ←この歯です。
7        7

※左右の4番(小臼歯)は歯列矯正のときに抜歯しているので存在しません。

ハイブリッドセラミックによる治療

悩みは材質選びです。白いインレーにしようと思います。

保険の範囲内では,メタル以上の材質を選ぶことができません。一度でも審美歯科治療を受けた人ならだれでも同じことを考えると思いますが,保険の歯ではとてもじゃないけれど満足できません

白いインレーには,セラミックとハイブリッドセラミックの2種類があるらしい。セラミックが何であるかはだいたい想像が付くと思うので省略しますが,ハイブリッドセラミックは樹脂と粉末のセラミックを合わせた材質だそうです。ゆえに「ハイブリッド<英>hybrid《形容詞》混成の」なのでしょう。

いったいどちらを選べばよいのでしょうか。

セラミックはハイブリッドセラミックよりも色を合わせやすいそうです。また変色にも強いそうです。ただし材質が硬いらしく稀に割れることがあるそうです。

ハイブリッドセラミックは色の調節の幅がせまくて,長期間経つと変色することがあるのだそうです。でも強度はかなりよく,割れることが少ないそうです。

強度審美性変色に対する耐性価格
セラミック
ハイブリッドセラミック
メタル×-

予算は5万円なので,ハイブリッドセラミックにしようと思います(価格は病院によって幅があるので5万円で足りるか分かりませんが)。もちろん私は素人なので,肝心なことを勘違いしている可能性があります。センセとよく相談してから決めようと思います。

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2004-09-24  今日は差し歯のお手入れ

日中,市内某歯科に行ってきました。歯の定期検診をしてきたのです。6か月前に入れた念願の差し歯ですがその後,何ごともなく口腔内に張り付いています。

今日は歯の着色を取るために研磨してもらいました。セラミックの差し歯には着色汚れがつかないのだが,天然歯は普通に歯を磨いていても汚れます(色が暗くなっていきます)。差し歯の色は,完璧に研磨した天然歯に合わせられています。ですから天然歯が汚れ,差し歯との色調がちぐはぐになると厄介です。差し歯が途端に自己主張し始めるのです。そんなことではだれがどう見ても差し歯です。「あの人,差し歯かな」という疑惑では収まらず,「あの差し歯はメタルボンドかな,オールセラミックかな」という品定めの段階にまで進んでしまうかどうかは知りませんが(ふめい),それではいけないのです。

私は日頃から美白歯磨き剤を使っており,歯の表面(口唇側)の色調はさほど問題ありません。手ごわいのは下顎前歯の裏側です。ここはどうしても満足に磨けません。矛盾するようなことを言いますが,ブラウンの電動歯ブラシに,サンギのアパガードをつけて磨けば「真っ白」に磨けます。でも歯と歯肉に負担が掛かりすぎる気がするので,そこまで無理に磨かないようにしています。よって満足するまでは磨けないというわけです。

さて,今日は気になる下顎前歯の裏側も「だいたい真っ白」にしてもらいました。るんるん気分で家に帰り,私はいきなりコーヒーを飲んでしまいました。せっせと着色汚れの原因物を摂取してしまったのです。いやはや,これからも差し歯の心配が続きそうです。

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2004-07-22  差し歯の肌触り

前歯に差し歯を入れて3か月以上が経ちました。最近の様子をお話します。

差し歯に大満足

差し歯を入れた直後は「形」に若干の違和感がありました。私は診察台の上で「どうも形がおかしい気がするんですけど『どこがおかしい』という指摘はできないんですよね」とセンセに訴えていたのです。差し歯の形は削って整えることができます。ただし削った個所は二度と元に戻せません。

私は自分の目が差し歯に慣れていないから変に見えるのであって,もう形を整える必要はないと気づいていました。センセも「これ以上調節すると,幅が広すぎる歯に見えてしまうかもしれません」と言っていたので,しばらく様子を見ることにしました。1週間,1か月経ってもやっぱり歯の形に満足できなかったら,再来院して微調整してもらうことにしたのです。

それから毎日,差し歯を観察し続けたからでしょうか。形への違和感は日を追うごとに消失していきました。治療してから3か月がすぎましたが結局,一度も微調整していません。差し歯も整形も,寝かせてみないと良し悪しが分からないものだったのですね。

治療の是非

私はたまに「歯の色を白くするには」とか「噛み合わせの外科処置って大変なのかしら」といった相談をされます。私の助言が間違っていると大変なことになるので,あえて語らないようにしていますが,一度イジると二度と元に戻せないということだけは,よく頭に入れておかなければならないでしょう。

矯正にしても差し歯にしても,治療の効果は永遠ではありません。矯正で整えたはずの歯並びは放っておけば加齢とともに崩壊しますし,差し歯も10数年おきに作り直しが必要だそうです。イジった個所は死ぬまで面倒をみなければならないのです。それができないという人は,下手にイジらない方がよいでしょう。

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2004-04-09  差し歯入りました

数週間前からお話していた差し歯治療の続報です。本日ついに差し歯が入りました。さきほど差し歯の入った口元を撮影したので公開します。「――そんなもの見たくないわよ」とおっしゃる人がいるかもしれませんが,そんなの知りません(ふめい)。私は素敵に身勝手なのです。

2004年時

<画像の説明>差し歯入りの私の口元です。ニコっと作り笑いするとこれくらい歯が見えます。画像にするとどの歯が差し歯なのか良く分からないかもしれません。じつはカメラ,ディスプレイを通じて物のありのままの質感や色を撮影・再現するのは非常に難しく,情報が欠落してしまうから差し歯がどの歯なのか分からなくなるのです。実物の歯を肉眼で見るとやっぱり人工物だと分かります。私はイジワルなのでどの歯が差し歯なのか,あえて説明しません。

【追記 13 APR 2004】 余談だがレンブラント薬用歯磨きで歯の色調を維持してます。この歯磨き粉の話は 「2003-11-09 レンブラント薬用歯磨き買いました」にあります。

「審美」に翻弄された私

私はなぜ「差し歯,差し歯」と大騒ぎしているのでしょうか。それを理解するには私の口元工事の歴史を知らなければなりません(といいながら今日はその歴史とやらをあまり詳しくお話しません)。早い話,元がアレすぎて(毒),審美的に満足できる段階にまで治療を進めるのがなかなか大変だったのです。

私の口元は矯正歯科,外科(骨格修正),審美歯科の治療を通して現在に至るのだが,治療を開始したのが1997年の1月です。今は2004年4月ですから,7年間以上も治療期間に費やしてしまったのです。もっとも治療する前からそれくらいの時間は掛かるだろうと覚悟しておりましたし,(21世紀の)現代人として最低限の社会性を獲得するためには,避けられない投資だと考えていました。ですから審美歯科治療がひとだんらく済んで,全体の治療の9割が終わり(まだ1割は残っています)ホッとしているのです。

1998年時

<画像の説明>1998年当時の私の口元です。矯正治療が始まり1年くらい経過しています。元は絶望的に「ぐっちゃんぐっちゃん」だったのです。私は元ラジオ少年であり,ラジオ少年の口元が「ぐっちゃんぐっちゃん」なのは別に珍しいことではありません。しかし私の審美眼と価値観は決してそれを許さなかったのです。

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2004-04-04  私の差し歯治療

3月から差し歯の治療をしているのですが,途中報告をしばらくしていませんでした。

いきなりですが,今週末(4月第2週)私は差し歯のお兄さんになります。先週,差し歯の色を合わせてきたのです。ですからあとは出来上がった差し歯を装着して治療はお終いです。

どんな差し歯がどこに入るのかは教えてあげません(なぞ)。ただ治療費の総額が21万円(税込み)だったとだけ申し上げておきます。(予算は30万円でした。)

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2004-03-15  差し歯の治療方針決定

差し歯治療,2回目の打ち合わせをしてきました。治療方法と歯科材料が決定しました。これからおよそ4回通院することになります。遅くとも5月上旬には,私も晴れて差し歯のお兄さんなのです(注意:即席タレントみたいな総差し歯ではありません)。

いやー,興奮してきました(なぞ)。仕上がりが楽しみですね。もっとも差し歯は所詮,人工物なので過剰な期待は禁物です。

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2004-03-08  あすは差し歯のプレゼン

今日,差し歯の治療をする歯科医院に予約を取り付けました。第1回目の治療はあすの午前10時に決まりました。いやー,なんだか緊張してきましたよ。だってここで失敗したらすべての計画が水の泡と化します。「イケてる30代」への野望が崩れ去ってしまうのです(なぞ)。

さて,さきほどMS-Excelで自分の歯牙治療の経歴を作成してみました。歯1本1本いつどこでどんな治療をしたのか記した資料を用意したのです。(下図)

私の治療履歴

病院に行く前に,わざわざ資料を作る人は珍しいかもしれません。でも考えてみてください。初日にいきなり本番の差し歯が入ってしまうことは,21世紀の今日まずありません。最初は「打ち合わせ」です。打ち合わせに必要なものといったら,なんでしょう。そうです「資料」がいるのです。センセが資料を準備するのは当然ですが,患者が資料を用意するのも当たり前なのです。

とりわけ歯の治療というもの,センセとどれだけ意思の疎通ができたかで結果が大きく変ります。患者が自分自身の経歴,治療の目標をセンセに提示(プレゼンテーション:<英>presentation)できなければ失敗するものなのです。センセは超能力者でも魔術師でもありません。私の過去なんか知らないし,どういう思いで治療に望むのかも知りません。それを分かってもらうためには,説得力のある材料が必要なのです。

センセだって人間です。センセから「この歯はいつ頃,治療したのですか?」と尋ねられて,「えっと5年前だったかな10年前だったかな。ワカラナイ」と答えていたのでは,「この人って頭弱いな。頭の弱さ6ピコ朋ちゃんくらい(なぞ)」と舐めてかかられてしまいます。しかし,びしっと時系列に整理された治療経歴を提示されたらどうでしょう。「この人,適当に処置したらヤバイ」くらいの印象を与えることができるはずなのです。

自己主張の重要性が叫ばれる昨今,差し歯の治療とて例外ではありません。私はあすセンセと,「差し歯のプレゼン」の場で最初の対決に挑むわけですが,絶対に勝ってみせます(ふめい)。みなさんも応援してください(再三ふめい)。

【追記 5 APR 2004】 その後,待望の差し歯が入りました。生々しい差し歯画像は「最近の出来事 #2004-0409-01 差し歯入りました」にあります。

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2004-03-05  差し歯のお兄さん秒読み段階

今日,矯正歯科の先生に,差し歯の治療をする病院と先生を紹介してもらいました。いわゆる紹介状を書いてもらったのです。本来なら矯正治療が終わってから差し歯を入れようという計画だったのだが,平行して治療を進めても問題のない段階にまで歯の状態が安定してきたので,差し歯の治療もしてしまうことにしました。私はいまドキュン生活をしているので,とりわけ時間の都合をつけやすいという理由で治療を促したからでもあるのですが。

差し歯の治療はまったく別の歯科医院でします。センセはなんでもその筋の専門家らしく年中,差し歯と格闘しているのだそうです。いやはや,今からどんな差し歯が入るのか楽しみですね。ただ問題なのは治療方法と費用をどう妥協するかです。この手の治療って流行り廃りが激しく,差し歯の材質ひとつとっても進歩がめざましいのです。物凄くお金をかけて治療したとしても,数年後にはもっとよい方法が確立されていてしかもお値段も手ごろなんてことがあるそうなのです。そうなると「高額で高品質の治療を一度だけ」ではなくて「生活価格で中程度の品質の治療を定期的に」とした方が,総合的な満足度が高いなんてこともあるそうです。

私は芸能人でもアナウンサーでもありません。日頃,大勢の人から口元を見られる機会はないのです。でも私が手掛ける一連の作品には私自身が登場するので,おかしな個所が見え隠れすると作品の質に影響してしまいます。私がいちばん心配しているのは作品の仕上がりなのです(どこまで本当なのやら)。となると,やはりお金に糸目を付けずに治療した方が良さそうですね。いずれにしても差し歯が完備(?)された暁には,それなりの静止画なり動画なりを公開するつもりなので,毎度のことながら覚悟してください(ふめい)。

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2003-08-19  いつかは差し歯のお兄さん

最近の出来事 #2001-1029-01 Windows XPにするか審美治療にするか」では「私いずれ歯の審美治療をします」という話をしました。その後,銀行の積立預金で資金を準備していました。今月ついに治療用資金の合計が50万円を超え,晴れて審美治療の経済的な準備が整いました。(本当の話をすると治療費は50万円も掛からないんですけどね。報告するには切れのいい数字なので。)

が,しかしここにきて迷いが出始めてしまいました。ここにきて「いま治療すべきなのか。いまでなければいつなのか」を改めて考えたいのです。ここにきて「イジったことによる弊害」をもう一度,調査しておきたいのです。もちろん,判断を先送りしたとしても治療資金はそのままにしておくつもりです。差し歯のお兄さんへの道は,なんだか険しくなってきました。(なぞ)

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2001-10-29  Windows XPにするか審美治療にするか

昨日,市内のパソコンショップ(ヨドバシカメラではない)でWindows XPを物色してみたんだけど,なかなか良さそうです。ボーナス出たら,PCまるごと買い換えたい気分です。

んー,でもそういうお金があったら歯の審美治療に備えて資金を貯えるべきなのかもしれません。 臼歯のメタル・インレーを審美性の高いインレーに交換したいです。(「インレーとか審美治療ってなに?」という人は「MFRハイブリット超硬質レジン「グラディア」とレジンセメント「リンクマックス」による接着性審美修復」をご覧ください。)

幸い私にはクラウンを被せた歯はないのだが(以前あったが矯正のときに抜歯してしまった),インレーの臼歯は4箇所もあります。しかもすべて金属製のインレーです。四半世紀前はどうだったか知りませんが,いまどき歯に金属製の詰め物があるようだと人間性を疑われてしまいそうです*1。せめて30代になる前に,全部までいかなくても目立ちそうな個所は審美治療を施しておかなければなりません。

*1 実際に疑われる場面は皆無だと思われますが,それは同年代の人間を並べてみたときの話です。この頃のお子さんには,虫歯予防やら歯列の矯正がかなり一般的になっています。今の子どもが大人になる頃には,歯並びが良くないとか歯の治療痕があるのは昔の人間だと認識されるでしょう。それどころか,そのような歯を放置した人(中年になった私たちのことです)は時代の流れを察知できなかった愚か者だと揶揄されるかもしれません。私は時代の流れに気づいてしまったので,治療せずにはいられないのです。

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