2005-05-30 帰ってきたあの人たち―その2―
この頃,気になるビデオクリップのお話をします。
鈴木亜美 Eventful
今回のアミーゴはセクシー路線のようです。私は驚きました。あのアミーゴが真っ赤な密着衣装で踊り狂うのです。体の線がモロに出てしまっているのですが,どうしてアミーゴ,きちんと様になっています。「レコード会社が見つからなくて困っていたのは昔の話。やっぱり私って一流なのよね」という自信が漲ってくるかのような作品なのです。
歌詞もアミーゴにしてはまともで,「La La La La La La La La La」で省略されていません(なぞ)。アミーゴの曲ってどれも「La La La」の連呼で誤魔化されている印象があるのですが,そんなことを思っているのは私だけでしょうか。
三浦大知 Free Style
元Folder,大知くんの第2弾シングルです(「大地」はFolder時代のお名前だそうで,いまは「大知」だそうです)。第1弾シングルよりもかっこいい曲だなと思いました。
大知くんは歌の冒頭で「スタイルはファッションではない」と言っています。私は「それじゃ,なんなの?」と頭に残ってしまいました。そんな疑問に答えることなく,大知くんは「見てちゃダメさ」とか「イライラする」などとさんざん焦らしてくれるのです。そして最後に,「本当のスタイルはオリジナルであること」と締めくくります。
スタイルはオリジナルだったのですね。さっぱり意味が分かりませんが,それでも私は救われた気がしました(ふめい)。だって大知くんは提起した問題をきちんと解決してくれたのです。さんざん焦らされた挙句に,「La La La」や「Wow Wow Wow」(どちらも小室先生の常套句)ではぐらかされてしまったら困ってしまうのです。
Gackt様 Metamorphoze~メタモルフォーゼ~
今回も最後は帰ってきた人ではなく,そろそろ逝ってしまいそうな人です。 あのGackt様が「機動戦士Zガンダム~星を継ぐ者~」のオープニングテーマを歌っているのです。
ビデオクリップを見た方,いらっしゃるでしょうか。私ははじめ「なんか40過ぎのおばさんが,ガンダムの操縦の真似してるみたいだけど,この人だれ?」なんて思いました。なんとあのGackt様だったのです。
私の想像力は恐ろしいほど掻き立てられました。あの操縦席って張りぼてなんですよね。裏側はベニア板が丸見えで,しかも棒がたすき掛けにでもなっていたのではないでしょうか。そんな撮影光景を思い描いたら,「これってGackt様に対する嫌がらせ,ほとんど罰ゲームだよな」と思いました。
おそらくGackt様は,このビデオクリップを封印しようとするのではないでしょうか。「なかったこと」にしようとするのではないでしょうか。将来,スペースシャワーTVの「ビンテージ」(昔のビデオクリップばかり放送する番組。嫌がらせによく利用される)で組織的にリクエストされてしまうかもしれません。そんな作品です。