2005-11-26  ドラマ30・デザイナー最終回

まさか亜美さんが切腹自殺するとは思いませんでした。朱鷺(とき)さんの末路に至ってはなんと天使です。あれはおそらく柾さんが□ボトミーの手術をしたんだと思います(毒)。そうでなければ,あの変貌ぶりを説明できません。

私,ありささんのメタ音声がいつも思わせ振りに聴こえていたもので,気になっていました。「亜美さんに襲い掛かる悲劇は‥‥」「さらなる悲劇が‥‥」としつこいくらい引っ張っておきながら,さっぱり悲劇らしい悲劇が訪れていなかったのです。最終回で主人公を奈落の底に突き落としてくれたので,ようやく納得できました。

さて「デザイナー」という作品はずいぶん惨酷だなと思いました。「亜美は手首を切って自殺を図る」くらいにしておけばいいのに,ナイフでお腹を「ぐさり」ですよ。作者には「手首を切ったくらいでは死なない。そんなぬるい死に方,許さない」という執拗な拘りでもあったのでしょうか。青石さん(亜美さんのお父さん)の「発作で倒れて」という綺麗な死に方と比べると雲泥の差でした。

余談ですが,原作が発表されたのは1970年代らしいです。そのせいかドラマの中に携帯電話が一切出てきていませんでした。