2005-12-30 あかるい海水浴2
※2005年7月の調査記録です。
某日,小熊とまた海水浴に行ってきました。
クラゲ発生中
その日はなんと平日でした。まさにドキュンです。私も小熊もドキュンなので,平日だろうが祝日だろうが時間を自由にすることができるのです。
さて平日の昼間ということもあり,海にはあまり人がいませんでした。少年たちがビーチボールで遊んでいるだけでした。とっても静かだったので浜を歩くことにしました。
私は浜辺で半透明の漂流物を見つけました。「これってなんだろう。ガラスの灰皿かな」と思って足でつんつんしてみたら全身を悪寒が襲いました。その物体はクラゲだったのです。どうやらこの海にはクラゲが発生しているようなのです。
私は小熊に「クラゲがいるみたいだから海に入らない方がいいよ」と言いました。それなのに小熊ときたら「大丈夫だよ」と言って,泳ぎまくっていました。しばらくして小熊もクラゲに遭遇したらしく,慌てた顔で帰ってきました。
小熊にセクハラ
水遊びはほどほどにして,私たちは日やけに専念することにしました。砂の上で寝転がっていると一人の少女(以下ヒデヲ)がこちらにやってきました。ヒデヲは私に「あのぉ,一緒に日やけしていいですか」と尋ねてきました。
とくに断わる理由がなかったので,「いいですよ。でもあんまり近づきすぎると(仲間だと思われたらいやなので)少し離れて‥‥」と言おうとしたのに,ヒデヲはそそくさと私の隣に居座ってしまいました。
ヒデヲははじめ大人しかったのですが,徐々に本性を現してきました。「あのぉ,パンツ脱いでもいいですかね?」と言い出したのです。私は「さあ,そういう人はほかにいないから止めておいた方が良さそうに見えますけれど」と言うと,ヒデヲは脱ぐまでいかなくても,お尻に食い込むまでパンツを引き上げた格好をはじめました。
ヒデヲはごろごろしながら,今度は小熊にちょっかいを掛けてきました。小熊に向かって「逞しい体してますね。何か運動してるんですか」と色目を使い始めたのです。小熊は元野球部員なので,確かにものすごい体をしています。似非じゃなくて本物の体育会系なのです。(だから何度も「小熊」だと言っているのです。)
全裸の少女あらわる
さてそうやって3人で暑苦しい時間を過ごしていたら,目の前を一人の少女が通り過ぎていました。少女は浜のずっと奥に歩いてきました。
しばらくして小熊が「さっきの人,パンツ穿かないで泳いでるよ」と騒ぎ出しました。小熊のくせに(←なぞ)。私は双眼鏡で二時の方角を覗いてみました。するとたしかに少女が全裸で泳いでいました。
もうびっくりです。私は全裸であることよりも,この海にクラゲがいることを心配しました。刺されたら大変なことになるはずなのです。
私はさらにびっくりしました。ふいに背後から「クックック‥‥」という笑い声が聞こえたのです。笑っていたのはヒデヲでした。この人はちびまる子ちゃんの野口さんなのでしょうか。「この海って離れた場所に監視員がいて(おかしなことをすると)注意されるんですよね。クックック‥‥」と陰気に語り始めたのです。
私は胸騒ぎがしました。これからひと騒動起きそうな気がしたので,小熊を説得して引き上げることにしました。おさんぽ業界では「おかしいな」と思ったら,さっさとずらかることが肝要なのです。
――今年の夏は,その後もたびたび小熊と海水浴しました。夏季限定ユニットとして(ふめい)来年もがんばります。