2006-08-15  日焼け止めの使い方

成人男性が日やけ止めを使う上での留意点のようなものをお話します。

日やけ止めの選び方

いまのところ成人男性向けを謳った日やけ止めは皆無であり,女性用あるいは子ども用の製品から選ぶことになります。(【追記 19 AUG 2006】 資生堂の「シセイドウ・メン」というブランドに男性用の日やけ止めがあるそうです。顔が白くなる問題もいくらか軽減されているらしい。)

見るべきところはSPF(Sun Protection Factor)の数字です。SPFは紫外線B波に対する効果を表します。(紫外線にはB波のほかにA波もあります。A波への効果は「PA」で表されますが,SPFの高い製品はPAも高めであるためここでは説明を割愛します。)

「日中ちょっとお買い物に行くので」というときはSPF15程度,山や海に行くときはSPF30以上の日やけ止めが必要です。SPFが高いほど紫外線に対する効果が高いのですが,肌への負担も増すといわれています。

SPFの高い製品と低い製品,2種類を使い分けると良いのですが,SPFの低い製品はお店によって売っていないことがありますし,使い分けるのが面倒かもしれません。よく見かけるのはSPF50+ですので,とりあえずSPF50+の日やけ止めを用意しておけばよいと思います。

日やけ止めの価格にはかなり幅があります(400円から3,000円くらい)。値段が違うと,肌への色の付きやすさ,定着の良さが変わります。初めて使う方は,子ども用の安いやつで十分でしょう

歴代の日やけ止め

<画像の説明>私が過去に使った日やけ止めです。SPF67の製品も紛れていますが,現在SPF50+以上の表示は存在しません。

余談ですが,2002年あたりから日やけ止めの性能が急激に上がった気がします。いわゆる「ナノテク」と呼ばれるものだと思いますが粒子が細かくて,肌になじみやすくなりました。以前は汗で流れて,おでこに白い線ができてしまうこともありましたが,最近の製品ではそんな失敗もなくなりました。

日やけ止めの塗り方

光が当たる箇所すべてに塗ります。

私は4回に分けて塗っています。まず手の平に日やけ止めをたっぷりと乗せ,首から顔,耳にムラなく塗りこみます。このとき片手ではなく,必ず両手で塗るようにします。塗るというよりもぱちぱちと肌に叩き込む感じです。これを2回繰り返します。

つぎに,老人性のシミができやすい場所(頬やこめかみ)に重ね塗りします。手の甲に日やけ止めを乗せて,人差し指で取って塗るようにします。

最後に全体の明るさを整えて終わりです。鼻筋と頬骨の箇所をやや明るくして,顔に立体感を出します。

顔が白くなるのはどうしたらよいのか

おそらく男性が日やけ止めを躊躇するいちばんの理由は,顔が白くなるからだと思います。

日やけ止めを塗るとどうしても顔色が変わります。「白くならない」と謳っている製品もありますが,「白くなりにくい」というだけでやっぱり「何か塗っている」ように見えてしまいます。

何も塗っていないように見せる方法は,たぶんありません。

日やけ止めを落すには

普通の洗顔料ではほとんど落ちません。専用のクレンジング剤を使うか,サウナのあるお風呂屋さんに行って,よく発汗したあとに洗顔するとさっぱりと落ちます。

「完全に落さなければいけないのか」というと,ちょっと残っているからといって肌を痛めることもなければ,服に付くということもありません。化粧品の類は,用事が済んだら完全に落とすのが原則のようですが,落ちないものはどうしようもありません。