2006-09-15  鉄道自殺した自衛官,自殺現場を見る方法

この頃,以前お話した「完全自殺マニュアルの記事」が大人気です。自殺の方法をお探しらしい。「たいていの人は100年も生きられないんだから,何も死に急がなくてもいいのに」と思いますが,悩みは人それぞれなのでそうも言っていられないのでしょう。

というわけで,自殺ネタの続編をお話します。私は地下鉄に轢かれた人とマンションから飛び降りた人を見たことがあります。

地下鉄に轢かれた自衛官

1989年ごろの出来事です。日曜日の夕刻,ホームに入ってきた地下鉄に人が飛び込む場面を目撃しました。

おそらく骨が潰されたのでしょう。バキバキバキという不気味な音を立てながら,電車は人を引き摺って行きました。電車って簡単には停まらないらしく(完全自殺マニュアルにも同様の記述あり),数十メートル進んだところでようやく停止しました。運転手が顔面蒼白になって震えていたのを覚えています。

どうやら車体の下には死体が挟まっているようでした。さすがの私でも先頭車両の下を覗こうとは思いませんでした(覗いた人もいたようです)。つぎの日の朝刊を読んでみたら,自殺したのは自衛官だったそうです。

マンションから飛び降りた女

1993年ごろの出来事です。消防無線を傍受していたら,「30代くらいの女,マンションから飛び降りマル損,意識レベル300」だそうで,救急車が手配されました。(マル損とは自殺のこと。意識レベル300とは全く動かない状態。)

近所だったので,私は急いで現場に駆けつけました。飛び降りた人は,道路の上でうつ伏せの姿勢で寝ているだけのように見えました。すでに青色のシートが掛けられており,ストッキングを穿いた脚だけが見えていました。

頭の部分から血が流れていたので,「死んでいるのかな」と思いました。つぎの日の朝刊を読んでみたら,自殺の記事が出ていました。女性はやっぱり死んでいたのです。

自殺現場を見る方法

※以下には,さらに気味の悪い記述があるので注意してください。

「自殺現場を積極的に見たい」という病的な人のために。

以下は昔の話です。消防無線を傍受していれば,かなり簡単に自殺現場を知ることができました。人口にもよりますが,私が住んでいた地域では4時間に一人くらいは自殺を図って救急車で運ばれていたように思えます。1日に何人も自殺しているので,近場で起こったなら急いで見に行けばよいのです。

ただし消防無線を傍受できたのは,無線の方式がアナログ波だった時代の話です。現在は無線のデジタル化が進んでいるので,市販されている受信機では聴くことができません。ところが一部のマニアは,すでにデジタル方式の傍受技法を確立しているそうです。

マニアとオトモダチになれば,現在でも消防無線を聴けるのかもしれません。ほとんどの人はイヤだとは思いますが(なぞ)。