2006-10-15  市内大衆浴場―デリケートゾーンの危機―

某日,市内某大衆浴場を調査してきました。

某大衆浴場はかなり遠い

その日,調査した大衆浴場は自宅からはるか彼方にあります。

はじめにどんなお風呂なのか説明しましょう。そのお風呂は1980年代の後半,いわゆるバブル時代につくられた複合施設です。お風呂のほかにも,ホテルとプールが併設されています。

なんでも開店当初から,虹色業界人たちに占拠され続けているらしい。地元では由緒正しいおさかんスポットなのです。今回,初めて調査しました。

いままで調査してこなかった理由は,その距離にあります。たぶん自宅から15kmくらい離れているのです。片道ならともかく,往復となるとかなりの距離になってしまうのです。でも「遠いから行かない」では調査員として失格ですよね。がんばって自転車で行ってきました。

好き放題にヨコ漏れ

22時半,お風呂に到着しました。かなり巨大な施設なので受付から浴場まで100mくらい歩いた気がします。ロッカー室もかなり広大でした。

虹色業界人が集まるのは,スチームサウナだそうです。さっそく潜入してみましたよ。スチームサウナに入るやいなや,目を疑いました。虹色業界人たちは,好き放題にヨコ漏れを見せ付けていたのです。

私は,決して素人というわけではありません(ふめい)。普段なら一人くらい派手な人がいたからといって,動じることなどないのです。しかしそのときは勝手が違いました。なんと三人が仲良く並んでヨコ漏れしていたのです。さすがに「これって通報されないの?」と思いました。実際,お店側ではかなり問題になっているのだそうです。

とくに積極的だったのは,涼子でした。あっちこっちに瞬間移動しては,独り遊びに耽っていました。ところで常連さんたちはずいぶん惨酷でした。涼子は「だれでもいいから,どこでもおさかん」という少女で有名なのか,無視のされ方が半端じゃありませんでした。完全に雑音という扱いをされていたのです。

亀の水槽

そうやって生々しい光景が繰り広げられている最中,スチームサウナの周囲から賑やかな声がしてきました。小学生の少年,二人がやってきたのです。

涼子を筆頭とする虹色業界人たちはびっくりしたらしく,スチームサウナから逃げるように出て行きました。私は少年たちの素直な感想を聞き逃しませんでした。少年たちは「ここって臭いんだよね。亀の水槽の臭いがする」と言ったのです。

何を隠そう,私は小学生のとき「生き物係」をしていました。たしかに,そのスチームサウナには水生生物の水槽のような臭いが充満していました。でも言われるまで,それが亀の水槽だとはまったく思いつきませんでした。私は「金魚の臭いかな」と考えていましたが,少年たちが亀と言うのですから,亀の水槽なのでしょう。

さて,臭いがするのは雑菌が繁殖しているからにほかなりません。私は家に帰ってから,薬用石鹸でデリケートゾーンを丹念に洗い直してしまいました。だって,あのサウナには別次元のとんでもない雑菌が潜んでいたかもしれないのです。ほかの人たち,とりわけ「涼子は大丈夫だったのかな」って少し心配になりました。

「膀胱炎」にでもなっていなければ良いのですが。膀胱炎といえば,某しんちゃんですけどね(かなり意味不明)。