2006-12-29 楽天市場ようやくAPIを公開
楽天市場がついに商品データベースのAPIを試験公開するそうです。公開する時期は2007年1月中旬だそうです。
[ITmedia News] 楽天、商品データベースAPIを試験公開へ
業界の人なら「API」って何のことか分かると思いますが,念のため説明を少々。API(Application Program Interface)とは,システムがほかのシステムの機能を呼び出したり,処理の手続きを簡略化したりするための取り決めのことです。今回の場合,ヨソのコンピュータが楽天のDBに接続して,商品の一覧や価格といった情報を機械的に取得できるようになるのでしょう。
さて,今年の11月,三木谷社長は「楽天もWeb2.0を目指します」みたいな話をしていたので,今回のAPI公開はその伏線だと考えられます。実際にどんなものが公開されるのかまだ分かりませんが,amazon.comのソレと似たようなものだと思います。
なんだかんだ言って,楽天は品揃えが良いのです。爪楊枝から,なんと一戸建て住宅まで買えます(本当に買う人がいるかどうかは置いておいて)。使い方次第では岩をも動かす力を発揮することでしょう。
以下,気づいたことと願望をいくつか。
- たぶんメッセージ交換の言語はXML,通信の方法はHTTPだと思います(←何の捻りもなくてごめんなさい)
- おそらくAPIの初期版は不出来なため,不幸になる人が続出するでしょう。でも「後出しジャンケン」の感が強いため,意外と早く安定版が出てくるかもしれません
- 高級言語で使うためのスタブ(下位層を隠蔽するための仕掛け)って提供されないのかしら。仮にXMLだとしたらツリーを走査するのって嫌なのよね。「e.firstNode.items(3).firstNode.firstNode.nodeValue」みたいなのって,もうどこの枝に到達しようとしているのか分からないから
db = new RakutenDB( DBのアドレス, ユーザID, パスワード ) ; e = db->getItems( 商品を抽出するための自由文脈の条件式 ) ; for each ( item in e ) { item.id ; // 整理番号 item.category ; // 商品の分類 item.name ; // 商品名 item.image( JPEG, 60, 60 ) ; // 商品画像 item.price ; // お値段 }
↑こういうふうに書きたいのよ(びっくりマーク)。ついでに商品情報をローカルでキャッシュするためのDBバインダもお願い(←だれに頼んでいるのやら)。たぶん楽天APIよりも,楽天APIとアプリケーションとの中間層の構築がいちばん厄介(←職業病)。