2008-10-10  楽天アフィリエイトゲーム2008年4月-9月期

楽天アフィリエイト,半年ほど報告が途絶えていました。2008年4月から6月期の売上は502万円,同年7月から9月期の売上は609万円でした。

楽天アフィリエイト売上2008年1月-9月期

<画像の説明>売上の推移です。

念のため断っておきますが,売上=利益ではありません。楽天アフィリエイトの場合,支給されるのは売上の約0.75%の楽天ポイントです。現金ではありません。1,000万円の売上があったとしたら,だいたい7.5万ポイントを入手できるわけです。

売上減少が止まらないのか

2008年4月から9月期の売上を合計すると,1,112万円になります。前年の同期は1,721万円でしたので, 35%減少したことになります(計算合ってるかしら)。

ずいぶんと売上が落ちてしまいましたね。もっと減っているのかと思っていました

前回の報告では「減少傾向が出てきた」というお話をしました。そして「テコ入れが必要」という結論に至りました。その後,テコ入れできたのかというと,まったく何もできなかったのです。

私は1月からヨソでお勤めしていましたので,アフィリエイトに構っている時間がほとんどありませんでした。さらに5月からは筋トレの真似を再開したので,夜間もPCを触る暇がなくなってしまいました。放置状態がより悪化する結果となってしまったのです。

こんな有り様では,売上が落ちて当然なのです。

ツールの改良を進めます

いま使っている広告配信システムは,自前で開発しているものです。2007年2月からは「楽天ウェブサービス」に対応し,商品をより速く選べるようになりました。

今後の目標ですが,「多くの商品の中から,売れる商品を速く見つけ出す」という機能を充実させてみようと思います。アフィリエイトにとって,商品を選ぶコストは無視できないのです。

広告配信システムの開発には,Perl-CatalystというMVCフレームワークを使っています。当時はMVCフレームワークに慣れていなかったので,あまり凝った物を作ることができませんでした。何ができて何ができないのか,が分からなかったのです。最近はわりと流暢に書けるようになったので,難易度は低いように思えます。

»固定リンク

2008-04-12  楽天アフィリエイトゲーム2008年1月-3月期

楽天アフィリエイト,2008年1月から3月期の売上は713万円でした。

軌道修正が必要

楽天アフィリエイト売上2008年1月-3月期

<画像の説明>売上の推移。2007年1月から四半期単位でまとめてみました。

――前四半期と比べるとマイナス163万円でした。下がってきてしまいましたね。私は1月からヨソで働いておりますので,副業だと割り切ればまずまずの成績なのですが,だからといって売上が落ちて良い気分になるわけがないのです。

さて,落ち込んでばかりはいられません。私がなぜ四半期ごとにアフィリエイトの売上を集計しているのかというと,「現状どうなっているのか」を確認するためなのです。そして「これからどうすればよいのか」を考えるためなのです。

1月からの3か月間,アフィリエイトをほとんど放置状態にしてしまいました。今月に入って外のお仕事にも慣れてきたので,これからは少しは軌道修正に時間を割けるのではないかと期待しています。

時給3,500円の罠

ここで小話を少々。

以前,私は「アフィリエイトは時給10円とか50円という世界だから,手を出してはいけない」と警告しました。しかし今回,得られた報酬と作業時間を計算してみたところ,時給3,500円相当であることが分かりました。

「時給3,500円」と聞いて,驚いた人がいるかもしれません。早まらないでくださいね。「時給3,500円」には罠があるのです。これからその罠が何であるか説明します。

2008年1月から3月を例にしますと,私がアフィリエイトに費やした時間はひと月当り約5時間でした。得られた報酬は17,500円程度でしたので,時給に換算すると3,500円ということになります。

翻って2007年12月以前はどうだったのかというと,5時間以上の時間を掛けていた気がします。何が言いたいのかというと,どう考えても売上と作業に費やした時間が比例しないのです。

やりすぎると損をする

以下は仮説の段階です。アフィリエイトの収益は時間に対して,幾何級数的に減っていくのかもしれません。関数の形が幾何級数ではないとしても,1次関数でないことだけは確かです。

今回の例では,以下のような給与体系だったのかもしれません。

この調子で減っていくと,9時間目の時給は31円しかありません。ところで,31円という金額は「アフィリエイトは時給10円とか50円」という経験則と一致します。さらには,有名な2:8の法則とも関係しているように思えます。

もっと調べていくと面白い結果が得られそうですね。いやはや,この世は謎だらけです。

»固定リンク

2008-01-02  楽天アフィリエイトゲーム2007年

楽天アフィリエイト,2007年10月から12月期の売上は877万円でした。2007年の売上は3,174万円になりました。

楽天アフィリエイト売上2007年

<画像の説明>売上の推移。

「ものすごい金額」と思った人がいるかもしれません。初心者の人向けに説明しておきますが,売上がそっくり収入になるのではありません。楽天アフィリエイトの場合,売上の約0.75%が楽天ポイントで支給されます。3,000万円の売上があったとしたら,だいたい22万ポイントが得られるわけです。

さて,過去に「年間売上3000万円が目標」というお話をしました。なんだかんだ言って達成してしまいましたね。段々と勾配がきつくなっており,現状を維持するだけではもう売上を伸ばせない気がします。以前,お話した3.5D方式のアルゴリズムアフィリエイトですが,まだ実装していません(作り方は分かっているんですけれど)。

今後の話を少々。アフィリエイトっていろんな会社がサービスを提供しています。私は人気のある商品をコンピュータで分析し,商品構成(並べ方,出力する時刻など)を最適化することで売上を伸ばしてきました。これまでは楽天市場に特化していましたが,ほかの会社のサービスにも対応できるようにしてみようかなと思います。

儲かったらまたお話します。ではまた。

»固定リンク

2007-10-02  3Dアルゴリズム・アフィリエイト

楽天アフィリエイト,2007年7月から9月期の売上は985万円でした。

楽天アフィリエイト2007年1月-9月の売上

<画像の説明>売上の推移です。右肩上がりの成長が続いています。

――以前,「2次元配信型アルゴリズム・アフィリエイトを開発・運用している。いま3次元配信型を準備している」というお話をしました。その後,3次配信型(以下,「3D」と記述)の開発に成功しました。これから,考案した3D方式の概要を説明します。と言っておきながら,ナイショにしておきたいことがあるもので,曖昧な説明になってしまったかもしれません。大人の都合だから許してね。

配信精度がさらに向上

最適化前 最適化後

<画像の説明>この図は配信精度の分析結果です。最適化前と最適化後の様子を表しています。

なんだか凹凸していますよね。精度が悪いから凸凹しているのです。本来なら「平ら」でなければなりません。出っ張っていても,凹んでいてもだめなのです。今回の3D方式のアルゴリズム・アフィリエイトは山と谷を検出・補正して,配信精度を最適化することにしました。

すごく簡単に視覚化しているし,解決方法も素直なように思えたかもしれません。当初はどういう表現方法が適切なのか,まったく分かっていませんでした。「山と谷を均せば良い」という結論に辿り着くまで,時間が掛かったのです。(それなりに切磋琢磨しているのよ。)

3.5D方式を検討中

現在,3D方式の延長線上にある3.5D方式を検討しています。変数をもうひとつ追加した「4D方式」もやろうと思えばできるのですが,計算コストが高くなりそうです。アフィリエイトって儲からないので,広告を配信するコストは極めて安価でなければならないのです。

さて,2Dから3Dでは「配信精度の改良」に没頭してきました。3.5Dでは配信精度に触れません。3.5Dで注目する点は収束の速さです。言ってみれば「切れの良さ」の改良なのです。3.5Dでは,新しい広告を追加してから馴染むまでの時間を短縮します。

3.5Dのつぎに「3.6D」というのも計画しているのですが,3.6Dはかなり意欲的な内容なので詳細は伏せておきます。

»固定リンク

2007-09-28  楽天ポイント工場―DoCoMoならほぼゼロ円―

※この記事は,ややラジオライフ的(いわゆる三才系)な匂いがするかもしれません。注意してください。

意外にもDoCoMoが最安値

携帯電話の通信事業者を変えようかと企てています(いまはauを使っています)。最近,発見したのだがDoCoMoなら月々の電話料金を,ほぼゼロ円にできる方法があるのです。「なにそれ,どんな裏技?」と思った人がいるかもしれませんね。以下,手順です。

モバイラーズチェックの存在を知っている人にとっては,楽天ポイントを変換して携帯電話の料金を払うこと自体,裏技でもなんでもないと思います。肝はポイント工場です。

現在,私が所持しているポイント工場の生産能力は,月2~3万ポイント程度です。現金に換算すると2~3万円分の買い物ができます。ポイント工場の稼動コストはナイショにしておきますが,かなり安いです。私は月に3千円分くらいしか携帯電話を使わないので,楽天ポイントでモバイラーズチェックを買えば,電話料金を全額払えてしまうのです。

auやソフトバンクでは制限が多い

ちょっと話がわき道に逸れますよ。auやソフトバンクはどうなのかというと,たしかに楽天市場でプリペイドカードを買うことができます。しかし,プリペイドカードはプリペイド携帯の料金を払うためのものであって,普通の携帯電話の支払いには使えません。プリペイド携帯ってあれこれ制限がありますよね。

DoCoMoのモバイラーズチェックは普通の携帯電話に使えるのです。DoCoMoにはプリペイド携帯ってものがありませんので,当然といえば当然なのです。(DoCoMoには過去に「プリコール」というプリペイド携帯が存在したそうですが,廃止されたようです。)

まだまだ研究途中

というわけで,いろいろと「抜け道」を調べているわけですが,いかんせん状況が複雑すぎて十分に把握できていません。

通信事業者ごとにサービスの種類が多すぎて,よく分からないのです。私が知らないだけで,楽天ポイントを変換してauやソフトバンクの料金を払う方法も存在するのかもしれません。DoCoMoモバイラーズチェックに,なんらかのがある可能性も。

最後にとても重要なことなのですが私,auの携帯を2年縛りの割引サービスで契約しています。いま解約すると約1万円の解約金が掛かってしまうのです。2年縛りの更新時期はちょうど来年の秋頃なので,すぐDoCoMoにしちゃうというわけではありません。

»固定リンク

2007-08-02  楽天アフィリエイトゲーム2007年4月-6月期

楽天アフィリエイト,2007年4月から6月期の売上は735万円でした。2四半期連続で500万円を突破することができました。

楽天アフィリエイト2007年1月-6月の売上

<画像の説明>売上の推移です。なお7月の売上は257万円でした。

以前,「年間売上3,000万円が目標」というお話をしました。俄かに現実味を帯びてきましたね。当時は,かなり高い目標設定をしてしまったと思いました。でもちょっと背伸びをしたことで,結果が追いついてきたようです。

気が付けばプラチナ会員

(何度も同じ話をしますが)楽天アフィリエイトの成果は現金で得られるわけではありません。支給されるのは楽天ポイントです。現在では,本や日用品のほとんどを楽天ポイントで購入するようになってしまいました。いわゆるポイント生活,まさにドキュンなのです。

ポイントは使わなければ意味がありません。楽天ポイントで頻繁に買い物しているせいか,いつの間にかプラチナ会員になっていました。楽天市場の会員ランクには「シルバー」「ゴールド」「プラチナ」の3種類があります。プラチナはいちおう最高ランクなのです。

プラチナ会員になったからといって,何かいいことがあるのかというと何もなさそうです。会員特典で安く買える物もあるみたいなんですけれど,無理にいらない物を買っても仕方がありませんので,どうも恩恵を受けられないのです。

売上を伸ばす秘訣

ここでアフィリエイトに関して所感を少々。アフィリエイトが脚光を浴びていた時期は,2004年頃だったと思います。当時は「手持ちの『ホムペ』に広告を張るだけで,収入が得られる」という触れ込みで,ちょっとした流行になりました。試してみた人もいると思います。

私の周囲にアフィリエイトをやっている(やっていた)人は一人もいないので断言はできないのですが,おそらく儲かった人はほとんどいないと思います。正確に計算したわけではありませんがアフィリエイトの場合,サイトを運営する手間をお金に換算すると,時給10円とか50円という世界です。冷静に考えてこんなの,とんでもないわけです。

私は「お金を儲けるコツは,自分では働かないこと。他人に働かせること」。アフィリエイトも原則は同じだと早くから気づいていました。「他人」っていうのは,必ずしも人間である必要はありません。代わりに仕事をしてくれるモノであれば何でもよいのです。アフィリエイトでは,扱う商品を管理するのがいちばん面倒です。そこで,この作業をコンピュータで自動化することにしました。こうして時給50円という過酷な状況下でも,儲かる仕組みを作り上げることに成功しました。

»固定リンク

2007-04-08  年間売上1110万円,2次元配信型アルゴリズム・アフィリエイト

昨年1年間の楽天アフィリエイトの売上を報告します。アフィリエイトって最近あんまり話題にしていませんでしたが,水面下では劇的に技術開発が進んでいます。この度,大きく売上を伸ばすことができたのでその秘訣をお話します。

長文ですので,興味のある人だけご覧ください。

楽天アフィリエイト2006年4月-2007年3月の売上

楽天アフィリエイト2006年4月-2007年3月の売上

<画像の説明>1年間の売上を図にしました。2006年4月から2007年3月の売上は約1,110万円となり,ついに1,000万円の壁を突破することができました。

「ずいぶん儲かっているな」と思った人がいるかもしれません。以下,お断りを少々。この手の「儲かったよ」という話を鵜呑みにしてはいけません。

まず売上=利益ではありません。利益は売上の約0.75%です。1,110万円の売上があっても,利益は8万円程度なのです。楽天アフィリエイトの場合,実際にもらえるのは楽天ポイントです。現金ではありません。

以下は話半分にどうぞ。

2次元配信型アルゴリズム・アフィリエイト

今回,収益を伸ばすきっかけとなったのは,独自に開発したシステムにあります。2次元配信型アルゴリズム・アフィリエイトを導入したからなのです。

「2次元?アルゴリズム?いったい何なの?」と思った人がいると思います。おおよその想像が付く人もいるでしょうし,さっぱり分からない人もいると思います。まずn次元配信の特徴を簡単に説明しましょう。なお「n次元配信」という言い方は,この文章のみの考え方です。一般的な言い方ではないし,他人には通じないので気をつけてください。

0次元配信。固定された広告です。ページの中に広告バナーがあって,いつだれが開いても同じ広告が配信される場合を指します。普通にアフィリエイトASPを利用するとこの方式になることが多いようです。

1次元配信。あらかじめ設定した複数の広告が同じ領域に交互に配信されます。いわゆる「ローテーション配信」が該当します。

2次元配信。1次元配信よりもさらに配信する広告の候補が多く,状況に応じてきめ細かく,配信する広告を選択します。「どの広告をどうやって選ぶか」はアルゴリズム(処理手順とデータ)によって決まります。だから「アルゴリズム・アフィリエイト」という名前なのです。

時間軸に対する2次元配信

「1次元配信の進化版が2次元配信だということは分かったけれど,もう1次元追加するって何を追加するの?」と思ったのではないでしょうか。考慮する要因はいろいろと考えられるのです。

今回は時刻要因を考慮することにしました。テレビのコマーシャルの種類って,朝と夜ではぜんぜん違うと思いませんか。あれと同じことをWEB広告で,しかも自家製でやってしまおうというものなのです。

2次元配信型アルゴリズム・アフィリエイトの原理はとても単純です。「縦軸に広告の種類,横軸に時刻」という表を用意し,時刻ごとに広告のクリック率を集計します。そしてクリック率の高い広告の表示頻度を高くします。クリック率の低い広告の表示頻度を低くします。これだけです。

でもまだピンと来ない人がいるかもしれません。効果が分かるような図をご用意しました。

合成広告の発見

広告A

<画像の説明>この図は広告Aの成績を表しています。図の見方を説明しましょう。円周は時間軸です。1周で24時間を表します。「24時制のアナログ時計」だとお考えください。実線で囲まれた領域の面積が,広告の成績となるわけです。

広告Aはかなり成績が良いです。どの時刻においてもだいたいクリック率が3%弱あります。

広告B 広告C 広告D

<画像の説明>今度は別の3種類の広告です。これらの広告には,成績の良い時間帯と成績の悪い時間帯が存在します。広告Bは朝から夜に掛けての成績が良いです。広告Cは深夜から早朝に掛けての成績が良いです。広告Dは深夜の成績が良いです。

普通にアフィリエイトをやっている人は,死角というか無駄があることに気づいていないのです。だから売上が伸びないのです。2次元配信型アルゴリズム・アフィリエイトは,成績の悪い時間帯における広告配信を抑制します。

広告B+C+D

<画像の説明>広告B,広告C,広告Dの時刻ごとの配信頻度を修正して,全体の成績を上げることにしました。こうしてできた広告B+C+Dを,合成広告と呼ぶことにしましょう。広告B+C+Dの成績は広告Aよりも劣ります。それでも単体で配信するよりははるかにマシです。

今後の展望

2次元配信型アルゴリズム・アフィリエイトの考え方は,難しいものではありません。それなのに対応しているASPは存在しないはずです。なぜなのでしょうか。

私は手がけてみて,すぐに気づきました。元となる情報量が多すぎるのです。単純に作ると,配信頻度を計算するときに計算機資源をあっという間に使い果たしてしまいます。私は情報の特性をよく調べて,影響しない情報を取り除くことで2次元配信を実現しました。

いま3次元配信型の準備をしています。2次元よりもさらに分析の精度が細かいです。ただし要因を増やしたからといって本当に効果があるのかというと,何も分かっていません。

次元数と効果は,「ヘ」の字のような特性をしているのではないかと考えています。次元数を一定数以上に増やすと,かえって成績が悪くなる気がするのです。いずれにしても調べてみなければ分かりません。世の中,謎だらけなのです。

»固定リンク

2007-01-18  楽天API使ってみました

昨年12月下旬,「楽天市場が商品データベースのAPIを公開するらしい」というお話をしました。昨日,予定どおりAPIが公開されました。

【楽天ウェブサービス】RAKUTEN WEBSERVICE

APIの概要

できることはWWWブラウザで操作する内容とほとんど同じようです。

使ってみた感想

率直な感想を言うと,かなり簡単に使えます。が,できることは商品情報の取得のみで込み入った情報は取得できないようです。例えば「ある商品とよく一緒に売れる商品」「男性がよく買う商品,女性は買わない商品」「売れているのか,売れていないのか」といった,「動的」というか付加価値の高い情報は提供されていません。

Perlによる実装

今回はPerlで実装してみました。試してみたのは商品検索のみです。クエリやXMLががちゃがちゃ出てくると目眩がしそうだったので,まずクラスを導入して詳細を隠蔽することにしました。

静的構造

<画像の説明>大雑把な静的構造です。HTTPやXMLの処理には,CPANで公開されているPerlモジュールを使用しました。

クラスの説明です。(作ったクラスは公開しておりません。)

以下,商品検索をするためのサンプルコードです。Rakuten::ItemSearchクラスをnewして,getメソッドを呼び出すだけで商品一覧(この場合「テスト」という文字列を含む商品の一覧)が返って来るようにしました。(都合によりdeveloperIdは伏せ字にしてありますよ。)

use strict ;
use Rakuten::ItemSearch ;
use encoding 'utf8' ;

binmode(STDIN, ':raw :encoding(cp932)') ;
binmode(STDOUT, ':raw :encoding(cp932)') ;

my $is ;
$is = new Rakuten::ItemSearch(
    developerId    => '********************************',
    keyword        => 'テスト',
) ;

my $resp ;
$resp = $is->get() ;

if( $resp->Status eq 'Success' )
{
    foreach( @{ $resp->items() } )
    {
        print $_->{ itemCode } ;
        print "\t" ;
        print $_->{ itemName } ;
        print "\t" ;
        print $_->{ itemUrl } ;
        print "\t" ;
        print $_->{ itemPrice } ;
        print "\n" ;
    }
}
else
{
    die "ERR" ;
}
標準出力の例

<画像の説明>こんな感じで標準出力に結果が出力されます。

Excelでの取り込み例

<画像の説明>Excelに貼り付けることもできます。

上記の結果を得るまでに掛かった作業時間は,3時間ほどでした。

関連リンク

»固定リンク

2006-12-29  楽天市場ようやくAPIを公開

楽天市場がついに商品データベースのAPIを試験公開するそうです。公開する時期は2007年1月中旬だそうです。

[ITmedia News] 楽天、商品データベースAPIを試験公開へ

業界の人なら「API」って何のことか分かると思いますが,念のため説明を少々。API(Application Program Interface)とは,システムがほかのシステムの機能を呼び出したり,処理の手続きを簡略化したりするための取り決めのことです。今回の場合,ヨソのコンピュータが楽天のDBに接続して,商品の一覧や価格といった情報を機械的に取得できるようになるのでしょう。

さて,今年の11月,三木谷社長は「楽天もWeb2.0を目指します」みたいな話をしていたので,今回のAPI公開はその伏線だと考えられます。実際にどんなものが公開されるのかまだ分かりませんが,amazon.comのソレと似たようなものだと思います。

なんだかんだ言って,楽天は品揃えが良いのです。爪楊枝から,なんと一戸建て住宅まで買えます(本当に買う人がいるかどうかは置いておいて)。使い方次第では岩をも動かす力を発揮することでしょう。

以下,気づいたことと願望をいくつか。

db = new RakutenDB( DBのアドレス, ユーザID, パスワード ) ;
e = db->getItems( 商品を抽出するための自由文脈の条件式 ) ;

for each ( item in e )
{
    item.id ; // 整理番号 
    item.category ; // 商品の分類
    item.name ; // 商品名
    item.image( JPEG, 60, 60 ) ; // 商品画像
    item.price ; // お値段
}

↑こういうふうに書きたいのよ(びっくりマーク)。ついでに商品情報をローカルでキャッシュするためのDBバインダもお願い(←だれに頼んでいるのやら)。たぶん楽天APIよりも,楽天APIとアプリケーションとの中間層の構築がいちばん厄介(←職業病)。

»固定リンク

2006-04-01  楽天アフィリエイトゲーム2006-1Q

2005-10-02 楽天アフィリエイト・ゲーム」の続報です。あれからさらなる売上倍増を達成することができました。

月の売上が100万円を突破

2006年3月の売上は100万円を突破し125万円となりました。売上はまだ承認されていないので,はっきりとは分からないものの仮に承認率を75%とすると,約9,400ポイントを獲得できる計算になります。楽天ポイントは「お金」ではありませんが9,400円分の買い物ができるわけです。

普通にお勤めしていて,月給を9,000円上げるのはかなり大変だと思います(大変じゃない職業の人もいるんでしょうけれど)。そう考えると,なかなかの出来栄えだといえます。

しかしながら楽観はしていられません。3月は進学・就職・転勤などが重なる時期なので,たまたま消費が伸びただけのような気がします。3月の反動で4月は売上が落ちると予想しています。

楽天III型ツールを導入

2004年10月からの売上の推移を図にしてみました(橙色の線は3区間移動平均)。

売上の推移2004-2006 1Q

2006年1月から売上が上昇しています。これは楽天III型ツールの効果です。

以前,楽天I型ツールの話をしました。内容を覚えている人は「いつの間にIII型になったの?II型はどこへ?」と思ったかもしれません。II型を飛び越えてIII型を導入したのです。II型は構想だけでお蔵入りになってしまったのです。

III型ツールの正体がなんであるかは企業秘密です。余談ですがI型とII型は方式が似ているのですが,III型はまったくの別物です。IとかIIというのは方式を考案した順序です。なおIII型も非売品です。

III型の改良

III型は一定の成果を収めているものの,運用を開始してからなんらの手直しもされていませんでした。現行のIII型では,月の売上をさらに増やすのは難しい気がします。まだまだ改良が必要なのです。

改良するにはどうすれば良いのでしょうか。まず稼働状況を視覚化してみることにしました。方法にはMS-Excelのピボットテーブルを使ってみました。

III型モニタの画面

<画像の説明>III型モニタの画面。Excelそのまんまです。

今まで私はシステムの稼働率をまったく知りませんでした。調べてみたらとっても効率が悪いことに気づきました。III型の稼働率は0.2%にも満たなかったのです。

これからやりたいことを簡単に言うと塗り絵です。III型モニタの画面を使って説明すると,全面を青色にできればよいのです。灰色は欠落,紫色は過剰を表します。青色が最適な状態なのですが,現在は数えるほどしかありません。今後はコンピュータで塗りたい場所を計算して,青色が増えるように工夫していきます。

終わることのない戦い

「III型の稼働率は0.2%にも満たない」とお話しました。

「稼働率0.2%で売上が月125万円ってことは,100%に稼動できれば月6億2,500万円。承認率75%でも月に468万円相当の収入?」と思った人がいるかもしれません。そんな人は悪徳商法に騙されるような人です(ふめい)。そこまでうまい話が,世の中に転がっているわけありません。

稼働率をどこまで引き上げられるか,まったく分かっていません(「まったく分からない」ということが分かっています)。予想では上限は良くて1%,悪くても0.5%程度ではないかと思うのですが,予想値にはなんの根拠もありません。現在の0.2%がすでに上限そのもので,これ以上は伸びないという可能性すらありますし,伸びるどころか反対に下がるかもしれません。

こればかりは試してみなければ分かりません。このゲームは終わることのない戦いなのです。いつものように,だれと戦っているのか定かではありませんが(なぞ)。

»固定リンク

2005-10-02  楽天アフィリエイト・ゲーム

楽天アフィリエイトというゲームを始めて,1年がすぎました。今まで公言していませんでしたが,基礎研究の一環として取り組んでいたのです。そう,いつもの調査のようなものです。

売上の公開

1年間の売上の推移をグラフにしてみました。ひと月ごとでは変化が分かりにくい気がしたので,3か月ごとに集計してみました。

楽天アフィリエイトの売上

<画像の説明>楽天アフィリエイトの売上。

現在では,ひと月に40万円程度の売上があります。事情をご存知ない方は,儲かっているように思ったかもしれませんが,この数字には罠があります。

手元に入るのは現金ではなくて楽天ポイントです。普通,獲得できるポイントは売上の1%です(1%以上のこともあります)。さらには売上の確定率というものがあって,これは75%程度です。40万円の売上があったとしても,手に入るのは400000×0.75×0.01=3000ポイントというわけです。

つぎにこの1年間の生い立ちと今後の展望をお話します。

黎明期,手作業による更新

楽天アフィリエイトをするには,載せたい広告を選び広告のHTMLコードを自分が管理しているWWWサイトに貼り付けます。

はじめは手作業で広告を貼り付けていました。私はすぐに「これって時間泥棒だわ」と思いました。手作業で広告を設置していたのでは,手間が掛かりすぎると感じたのです。

2005年1月ごろまで広告を掲載するページを増やしてみましたが,成績は芳しくありませんでした。「ぜんぜん儲からないのね」と思って,しばらく放置してしまいました。

I型ツールの適用

広告を放置しつつも,「何か秘策があるはず」と考えていました。「手間を掛けたら負けだけど,手間を掛けなければよいはず」ということに早くから気づいていたのです。でも自動化する方法までは思いつかなかったのと,もう広告を張るページがなかったので,まず既存の広告を改善することにしました。

2005年6月,試験的にあるツールを開発,導入しました。私はそれをI型ツールと呼んでいます(「エルセーヌ」や「ビゲン」といった開発名はつけていません)。それが何であるか詳しくはお話しませんが,コンビニエンス・ストアで利用されているPOS(Point Of Sales:販売時点管理)システムを真似たものです。

I型の効果は7月以降の売上に現れました。売上を約2.4倍に伸ばすことができたのです。年内はこの調子が続くのではないかと予想しています。

II型ツールの構想

I型はたしかに有用なのですが,全自動ではありませんでした。広告は手動で選ばなければなりませんでした。また大量のページに適用するのが難しいという欠点がありました。

I型を完全自動化し欠点を克服したのがII型ツールです。II型の特徴と設計目標を以下に挙げます。

II型の売上目標は,1年間で郊外の新築一戸建住宅を買えるくらい(だいたい3千万円)です。もちろん目標だし,こんなのただの遊びなので達成できなくても困ることはありません。II型そのものは私が販売する商品ではありません。II型を実現するまでに発生した副産物がお目当てなのです。

さて,いかんせんII型はシステムの規模が大きいため,いかに小さく作るかに知恵を絞っているところです。

私の楽天アフィリエイト・ゲームはこれからも続きます。

»固定リンク