2008-10-25 はじめてのプチ整形―積極的にメスを入れたがるセンセイ―
某美容皮膚科にて,耳たぶのホクロの除去手術を受けることになりました。手術するのは11月中旬です。
いわゆるプチ整形なのです。「プチ整形します」なんて言うと,頭がおかしい人だと思われてしまいそうです。いちおう弁明しておきますね。このホクロなんですが,どうも大きくなっている気がするのです。不気味なので,一度センセイに相談することにしたのです。
今回,私が尋ねてみたのは,地元新聞や雑誌によく広告を載せている皮膚科です。あくまで皮膚科であって,形成外科ではありません。光治療を主軸とした営利優先の病院らしいのです。
広告をたくさん出している病院って,良い評判を聞かないものです。実体はどうなのでしょうか。私はあえて(話のネタのために),危なそうな病院を調査してみることにしました。
<画像の説明>プチ整形前の私です。うっとりとした表情をしていますが,深い意味はありません(いったい,いつの写真なのやら)。この写真に問題のホクロは写っていません。おやおや,何の意味もありませんでしたね。ごめんなさい(なぞ)。
ガラスの館
皮膚科は,市内一等地の某ビルに入居していました。エレベータで2階に上がってみると,巨大なガラスの壁が現れました。一見しゃれた美容室のようでしたが,たしかにここが美容皮膚科なのです。全面ガラス張りだったので最初,入り口がどこか分からず探してしまいました。
じつはエレベータから降りて,すぐ目の前の大きなガラスの壁が自動ドアだったのです。改めて観察すると,たしかに足元にダスキンマットが敷かれていたのでドアだと納得できるのですが,最初はまさか入り口だとは思いませんでした。私は中に入ってみました。
院内は柔らかな光で照らされており,きれいな音楽が流れていました。待合室の中央には大きなソファーが置かれており,患者さんたちが寛いでいました。「病院なのに寛ぐってどういうこと?」と思った人がいるかもしれません。本当にゆったりとした雰囲気だったのですよ。
受付のお姉さんは「こんにちは,はじめての方ですか?」と私に声を掛けると,問診票を手渡してくれました。
プチ整形するリーマン
私は問診票にすらすらっと諸事項を記入して,受付のお姉さんに返しました。初診のときって,たいてい長い時間待たされるものです。私は,ほかの患者さんを観察することにしました。
その病院には,肌をきれいにしたい人たちが集まります。みなさんのお肌の具合はどうだったかといいますと,きれいな人が多い気がしました。当たり前ですよね。美容整形の類は「あともう一歩の人」のためにあるのです。
意外だったのは,リーマン(しかもオジサマ)が数人いたことです。印象を良くするために,リーマンでも見た目に気を使う人が増えているそうです。「プチ整形するリーマンがいる」という話は本当だったのですね。「水虫の治療で来ているのかな」とも思いましたが,ここは美容皮膚科。水虫の治療で来ているはずがないのです。
積極的にメスを入れたがるセンセイ
そうやって時間を潰していたら,いよいよ私の診察の番がやってきました。診察室にて,センセイは拡大鏡で私の耳たぶのホクロを覗いていました。
センセイは「簡単ですよ。切って縫って(数日後に)糸を取って終わりです」と言いました。
私は問診票に「ホクロが大きくなっている気がするので,診てください」と書きましたが,「手術してください」とは書きませんでした。病院がどんな方針で診察するものなのか,確かめるためにワザと曖昧に書いてみたのです。
「放置しても大丈夫ですよ」という選択肢も,もちろんあるのでしょう。ところがセンセイは積極的に手術を勧めてきました。さすが美容皮膚科なのです。以下,長くなるのでその日の出来事を箇条書きにして終わりにします。
- 手術は11月中旬です。だいたい1か月先なのです。なんでもとっても混んでいるそうです
- レーザー照射ではなくてメスで切除することになりました
- 初診の日に採血されてしまいました。ホクロの手術でも血液検査するものなんですね
おやおや,メスを入れたのではプチ整形とは言わないのかもしれませんね。そんなこと,どうでもいいことかもしれませんね(なぞ)。プチ整形の話の続きは,抜糸後にしようと思います。ではまた。