2009-12-06  某地下サウナ―排水溝の秘密―

ある日曜日の夕刻,某地下サウナを調査してきました。そこは私が「パパの湯」と名づけ,たびたび状況を報告しているサウナです。

不審な穴

休日だったからなのでしょう。サウナは混雑していました。

お風呂に入る前に髪と体を洗いたかったのだが,洗い場が塞がっている状態でした。しばらく待っていたら端の洗い場が空いたので,私はそそくさと移動して体を洗うことにしました。

その洗い場の近くには,直径10cmくらいの排水溝がありました。椅子に腰掛けたときに気付いたのだが,なぜか排水溝の蓋が外されていました。まるで,床にぽっかりが開いているかのようでした。蓋は,排水溝の傍に置かれていました。

「あらいやだ。こんな穴に足でも引っ掛けたら怪我しちゃう」と思い,私は排水溝の蓋を元に戻しておくことにしました。

階段の下でクマたちが大騒ぎ

髪と体を洗い終えて,いよいよサウナを調査することにしました。

サウナ室は,なんと満員でした。人の出入りが激しく,入り口の扉はひっきりなしに開いたり閉じたりしていました。

この手の場所では,頭数は多ければ多いほど良い,というわけではありません。人が多すぎるせいで「これから,まだいい子が来るかもしれない」という期待があるのでしょう。さっぱり始まらない雰囲気でした。

私は一旦,浴室を出ることにしました

するとどうでしょう。おかしな場所に行列ができていることに気づきました。おかしな場所とは,階段の下です。受付からサウナへ行くために階段を降りるのです。その階段の下で,クマたちが集まってパンパンしていたのですよね。

しかも,その中の一匹は,だれでもかれでも構わない,何度でも可能というクマだったようなのです。そんなおさかん中毒のクマ目当てに,人だかりができていたのです。

排水溝の秘密

クマたちのご活躍をひととおり見届けた後,私は浴室の調査を再開することにしました。

そうやってしばらく時間が経って,私がちょうど水風呂に入っていたときの出来事です。さきほど階段の下で,肉○器になっていたクマが現れたのです。

クマは,洗い場の端に行ったかと思うと,排水溝の蓋を外しました。そして右手でシャワーを持って,唐突に後ろの洗浄を始めました。

私ね,どうして排水溝の蓋が外されていたのか,そのとき気づきました。私が元に戻した蓋は,クマが洗浄するために外したものだったのです。

私は,頭が混乱していました。衛生上は問題ないのでしょうけれど,汚いものに触れてしまった気がしたのです。しかし,決してクマを恨むことはありませんでした。何しろ,ここは某地下サウナ。ほぼ無法地帯です。

おさかん中毒患者こそが主役であり,彼らの行動は最優先されるべきなのです。