2010-02-01  はじめての○○会館―黄色いお風呂―

※「はじめての○○会館―いきなりキャッシュバック―」の続きです。某日,○○会館を調査してきました。店内に潜入した私は,まずお風呂に入ってみることにしました。

黄色いお湯

お風呂のドアを開くと,目の前にあったのは家のお風呂そのものでした。そういえば小熊は,「普通のお風呂だよ」と言っていました。たしかに,当たり障りのないお風呂でした。

しかし,足を踏み入れてみると,普通とは少し違うことに気づきました。気になったのは,ふたつです。

まずひとつめ。浴槽に真っ黄色なお湯が張られていました。いかにも「合成着色料を使用しております」という雰囲気の色だったのです。

小熊は,「あのお湯は危ないはず。気持ち悪いから,一度も入ったことないよ(びっくりマーク)」と言っていました。私は「まあ,片足くらいなら大丈夫なのでは」と思い,お湯に足を入れてみました。

お湯は適温で,とくにおかしな点はありませんでした。浴槽の底がヌルヌルしているんじゃないかと期待していたのですが,そんなこともありませんでした。

つぎにふたつめ。浴室には,「消毒層」と書かれた奇妙な洗面台が備え付けられていました。洗面台というよりも,それは学校の理科室にあった四角い洗い場でした。消毒層という名前のとおり,中には透明な液体が張られていました。

「この液体は何なんだろう?漂白剤?」と思い,鼻を近づけてクンクンしてみたのですが,無臭でした。ただの水だったのかもしれません。あの液体が何だったのか不明です。

バルサンの香り

お風呂を済ませた私は,浴衣に着替えて2階に上がってみることにしました。

○○会館は2階建てです。1階には,ロッカーや休憩室そしてお風呂が,2階には布団が敷かれた部屋があるのです。

2階には,部屋がみっつありました。(別途,有料の個室が2室あるらしく,合計5室なのかもしれません。)

各部屋の広さは6畳程度だったと思います。(当たり前ですが)家具は一切,置かれていないので広く感じられました。

さて,敷かれている布団には,さまざまな噂があります。が潜んでいるから,布団には寝そべらない方が良いらしいのです。(小熊は何も言っていなかったので,問題ないんだろうけれど。)

そんな噂を耳にしていたからなのか,どことなく部屋がバルサン臭い気がしてしまい,長居できませんでした。

サウナの罠

私は1階に下りて,休憩室で休むことにしました。

言い忘れましたが,2階で数体の未確認生物(よく「UMA」と呼ばれ親しまれているようです)に遭遇しました。あまりにしつこかったので,1階に避難せざるを得なかったのです。

1階の休憩室はやたらと広く,たぶん15畳くらいありました。窓側には,58V型はあろうかと思われる大画面のプラズマディスプレイ・テレビが置かれていました。

しばらく休憩室の椅子に腰掛けていたのですが,そのうち私はあることに気づきました。まだサウナを調査していませんでした。お風呂の反対側に,サウナ室があったのです。小熊は「サウナも楽しいよ」と言っていたのです。

私は休憩室を出て,サウナを調査することにしました。サウナに入ってみて,「小熊め‥‥」と思いました。それはサウナというよりも,ただの温室でした。実際,お風呂の順番待ちをするときに使われているようでした。早い時間に行ったせいで,まだ温まっていなかっただけなのかもしれませんけどね。

○○会館の第1回目の調査報告は,以上で終わりです。

元々のお題は,「私に会ったお店選び」でした。結果どうだったのかというと,どうも○○会館は私に向いていないと思いました。

私は,あのUMAたちの存在に耐えられません。

喩えるなら「鈴虫の替わりに,便所コオロギを飼育しましょう」と提案されているようなものです。そんなの無理です。

まあでも,もう1回くらいは調査してしまうかもしれません(なぞ)。