2010-11-13  市内ばい菌部屋―熊たちの隠れ家はゴミ屋敷―

某土曜日,市内某ばい菌部屋を調査してきました。その日,私が尋ねたのは,某地域でいちばん新しいあのお店です。

と言っても,どこか分かる人はいないでしょうけれどね。分かるように書いたら,私はこの業界から干されてしまいます(←なぞ)。

ばい菌部屋の調査は久しぶりでした。深い理由はないのですが,どうも気が進まなかったのです。その日は,「まだ行ったことのないお店だから,これから行ってみようかな」と珍しく調査意欲に火がついたので,勢いで調査してみることにしました。

店内に入ると

場所は,市内繁華街の一角。

ばい菌部屋の扉を開けると,けたたましい電子音が漏れ出てきました。どこのお店もそうなのですが,この手のお店では,軽快な電子音楽が流れているものなのです。

受付でお金を払い,履いていたスニーカーを片手にロッカールームへ。ロッカールームは,壁が鏡張りで,照明は青色の蛍光灯でした。(ブラック・ライトではなかった。)

私は音楽に合わせて小躍りしながら,さっさと着替えると,シャワールームへ向かいました。

見慣れた足拭きマット

シャワーは,たいてい店内の隅っこにあります。

初めてのお店では,シャワーの場所にいきなり辿り着けることはまれです。廊下の隅に置かれた椅子に少女が座っていたので,私は少女に,シャワーの場所を尋ねてみることにしました。

少女は無言で右側を指さすと,音もなく暗闇の中へ消え去ってしまいました。若そうに見えましたが,妖怪だったのでしょうか。

さて,シャワーボックスにたどり着いたのはいいのだが,私はシャワーボックスの前に敷かれた足拭きマットを見て,「おや?」と思いました。その理由は,最後にお話します。

壁は倒れ,床は荒れ果て

シャワーを済ませたら,一度,ロッカールームに戻りました。鏡と睨めっこしながら整髪剤で髪を整え,資生堂肌水で肌を整えたら準備は万全。いよいよ,調査開始です(びっくりマーク)。

ところが,このお店の室内は,荒れに荒れていました

部屋はパーティションで仕切られていたのですが,パーティションの棒は骨折していたらしく,明後日の方向を向いていました。おそらく,熊たちが頻繁に衝突するのでしょう。か弱い壁は,崩壊寸前の状態でした。

しかも,敷かれているお布団も,喫煙室の椅子もなんだか不潔な感じで,「ああ,これはだめだわ」と思いました。ほとんどゴミ屋敷だったのです。(このお店の店長は,掃除がよっぽど嫌いなんだなと思いました。)

私は,シャワーの前に敷かれていた足拭きマットを見たとき,この展開を少なからず予見できていました。その足拭きマットは,数年前に閉店した某店で使われていたものだったのです。どうやら,このお店の備品は,系列店の廃品を再利用したものらしいのです。

そんなことを考えていたら,整髪した髪も,すっかり元気がなくなっているかのようでした。

「こんな場所に長居していたら,土曜の夜を台無しにしてしまうわね。そのうち,イイ子が来るかもなんて期待していてはだめ。つぎへ行きましょう(びっくりマーク)。」

私はすぐに決意できました。早々と退散することにしたのです。

別のお店に避難したのですが,そちらはそちらで状況は悲惨でした(安住の地などどこにもありません)。そのときお話は,また日を改めて。