2012-03-29 Xperia arc SO-01Cは森口博子。Regza Phone T-01Cはだれ?
SO-01Cを調達して,だいたい4週間が経ちました。気づいたことを少々。
ベゼルが狭すぎて誤操作
ベゼル(<英>bezel)とは,パネルの外枠のことです。
どうやらSO-01Cは,ベゼルの幅が狭すぎるようですね。左手で持ったとき,親指の腹がタッチパネルに触れるらしく,たまに誤操作してしまいます。
巷には,SO-01Cよりも,もっとベゼル幅の狭い機種があるような気がします。そういう風潮があるとしたら,考え物ですね。
画面が広くて,洗練されたように見えるのかもしれませんが,操作性を蔑ろにしてはいけません。
中間色の解像度が低い
SO-01Cのパネルは,ディザマトリクスで中間色を表現するようです。
これがどういう意味かというと,色によって解像度が変わるのです。真っ黒,真っ白,真っ赤,真っ青は良いのですが,淡い色には,不審な市松模様が発生します。遠目には,階調表現が優れているように見えるのですが,スマートフォンは顔を近づけて使うのが普通だと思いますので,格子模様が見えてしまうのは考え物です。
あと,このパネルは,ガンマ補正がおかしいです。どうおかしいのか,説明するのが難しいのですが,高域で「元気」が良すぎるのね。白が思いっ切り白になってしまうようで,控えめな白が表示できていないようです。
1990年代初頭の森口博子みたいに,元気を押し付けてくる感じが見苦しいのです。
APPNAVIが役に立たない
APPNAVIは,数あるAndroidアプリの中から,お勧めを紹介してくれるアプリです。説明文によると,「Xperiaを10倍面白くする情報サイト!」だそうです。
はっきり言うと,APPNAVIがお勧めするアプリ情報は,まったく役に立ちません。なぜなら,SO-01Cでは動かないアプリも勧めているからなのです。
目利きが候補を絞り込んでくれるという発想は良いと思ったのですが,間違った道に誘導してしまうようでは,本末転倒です。
道具としての満足度はT-01Cの方が上
最後は,極論かもしれません。
道具としての満足度は,東芝Regza Phone T-01Cの方が上だと思いました。SO-01Cで優位なのは,OSのバージョンだけです。
Regza Phone T-01Cは,安定性が皆無で,あれはあれで酷い機種でした。しかし,ハードウェアの性能,ソフトウェアの構成は,きちんと韻を踏んでいたのでしょう。使ってみて,それなりに納得のできる仕上がりなのです。
Xperia arc SO-01Cは,ソフトウェアの安定性は良好なのですが,どうもハードウェアに不満が残ります。
繰り返しになりますが, 1990年代の森口博子のように,足りないところを「元気」で押し切ろうとする姿勢が下衆なのです。
T-01Cは,明菜ちゃんなのね。実力はあるんだけれど,心に闇があるとでも言うのか,ときどき立ち直れなくなってしまうの。周りがきちんと支えてあげていれば(開発時の予算と納期が潤沢で,完成度が高ければ),もっと活躍できたはずなのにね。残念です。