2012-08-14 docomoのサムスン電子製Android端末でFlash Playerの新規インストールが不可能に
ドコモからのお知らせ。
Adobe Systems社のFlash Playerアプリ提供終了について
http://www.nttdocomo.co.jp/info/notice/page/120814_01_m.html
あすから,「Galaxy Nexus SC-04D」(サムスン電子製Android端末)では,Flash Playerが新規インストールできなくなるようです。この製品には,Flash Playerがプリインストールされていなかったのですね。気づきませんでした。
さて,Android版Flash Playerの今後の動向ですが,わけが分からなかったので,私なりに整理してみました。
Android版Flash Playerの今後
現在のAndroidバージョン | Flash Playerがプリインストールされた機種ですか? | 15日以降はどうなる? |
---|---|---|
Android 4.1以上 | はい(途中でAndroid 4.1にバージョンを上げた場合) | アンインストールをお勧めします。Flash Playerは動くのかもしれませんが,それはたまたま動いているだけで,動作保障されたものではありません。 |
いいえ | Flash Playerは,もうインストールできません。★さよならFlash Player | |
Android 4.0以下 | はい | 今後も,Flash Playerを利用できます。アップデートにも対応します。 |
いいえ | Flash Playerは,もうインストールできません。使いたいなら,14日までにインストールしてください(日本時間と海外との時差に注意)。今後のアップデートに対応するのか,しないのか不明。対応するように見えるが,はっきり書かれていないようです。 |
さよならFlash Player
【追記 15 AUG 2012】
Androidの新しいOSバージョンでは,Flash Playerが利用できなくなりました。このことがどういう意味なのか,私なりの意見をお話しします。
大して難しい話ではありません。
いま,業界で注目を集めているAndroidスマートフォン(あるいはタブレット端末)を見捨てたということは,Flashプラットフォームには,もう成長する余地がないという意味になるのです。
PCには,もう伸び代がないと言われています。
Flashがこれから先, PC対応を続けたとしても,PCに合わせている限り,Flashにも伸び代がない,ということになるのです。
私ね,Adobeはそのうち,Flashを完全に捨てるつもりなんじゃないかなと思うのです。AdobeはMacromediaを買収して,Flashプラットフォームを手に入れたわけですが,思ったほど,収益に貢献するものではなかったんじゃないかなと思うのです。
Flashは,資産ではなくて,負債であったと。
ただ,気になるのは,Adobe AIRの動向です。
(Adobe AIRは,デスクトップ・アプリケーションのプラットフォームです。Flashとは,親兄弟のような関係です。見た目の違いで言うと,Flash Playerは,WEBブラウザで表示されたページ領域を間借りして実行されますが,Adobe AIRは,普通のアプリケーションとして全画面実行されます。)
Androidにも,Adobe AIRが存在するんですよね。
AndroidのFlash Playerは,縮小されることが確定しているようですが,Adobe AIRがこの先どうなるのか,私はまったく知りません。
いずれにしても,Flashコンテンツの作成で生計を立てているような方は,なるべく早く,ほかに飯の種を探す必要があるでしょう。廃れ行くものに関わっていると,大変なことになるのです(びっくりマーク)。
WEBの世界は,水商売と似ています。COBOLじゃないんですから,古いFlashコンテンツを何度もお直ししながら,末永く使い続けようとするお客さんは,おそらく存在しません。