2012-11-06  ばい菌部屋報告―便所の鍵―

某日,市内某ばい菌部屋を調査してきました。

2011年11月に起きた東京都内の某店摘発事件。以降,全国のばい菌部屋は,広間が個室に仕切られたり,営業形態そのものが変わったりしたと言われています。

近場の某ばい菌部屋も,2012年の冬,個室に改装されたそうです。

ばい菌部屋を調査

某日,私は,市内某ばい菌部屋を調査することにしました。

時刻は,21時。

私は,ばい菌部屋に入店すると,着替えを済ませ,いそいそとシャワーボックスへ向かいました。

狭い通路の両側には,数人の少女が立ち並んでおり,少女たちはギラギラした視線を送りつけていました。

私が通路をすり抜ける途中, 2・3人の少女から手が伸びてきました。

「あれま,今日は,ずいぶんと景気がいいわね。ちょっと待っててねー(音符)」などと少し浮かれながら,足早にシャワーボックスへ向かいました。

個室の様子

ばい菌部屋には,ドアを開けたり閉めたりする音が響き渡っていました。

私は,さっさとシャワーを済ませると,早速,個室を調査してみることにしました。(あくまで調査が目的です。)

事前情報では,個室はベニヤ板でできていると聞いていたのですが,実物は,石膏ボードと呼ばれる建材のようでした。ベニヤ板よりも高級。個室の数は,10室ほどでした。

私は,個室のドアを開けて,中へ入ってみました(びっくりマーク)。

個室の広さは,1畳ほどでした。内部には,マットレスが一枚,敷かれていました。個室のドアは,頼りない鍵で施錠できるようになっていました。便所の鍵です。調べてみたら「丸棒ラッチ」という名前らしい。

小部屋の雰囲気をまとめると,「便所の個室から便器を取り除いて,替わりにマットレスを敷いたもの」と思っていただければ,間違いありません。

鍵が開かない

個室の調査が済んだので,さて,そろそろ,ひと仕事,始めようかしらんと思って,個室から出ようとしたときの出来事です。

なんと,鍵が開かない(びっくりマーク)

ドアの建て付けが悪いらしく,丸棒ラッチが外れなかったのです。何度もガチャガチャやって,なんとか外に出られましたが,施錠している間に火事でも起きたら,命取りになると思いました。

あの設備でK察からの摘発は逃れられるでしょうが,今度は,消防条例上の問題があるように思えました。

最後になりましたが,少女たちの様子を少々。

意外にも,小部屋でとぐろを巻いている妖怪は皆無でした。絶対に奇怪な生物が住み着いていると思っていたのに,予想が外れました。

ドアを施錠する人と,施錠しない人がいました。あれは,あれで新しい楽しみ方なのかなと思いました。