2012-11-18  某地下サウナ―聖子ちゃん・心ひとつに―

おおよそ,1年前の調査報告をします。

私は,なんと,大晦日の夜に市内某地下サウナを調査しておりました。さすがに,人として問題があるような気がして,この事実を報告していませんでした。

最近になって,知り合いに話してみたのですが,「アナタの私生活が,下流のそれだってことは知っていたけれど,まさかそこまで酷かっただなんて」などと,予想以上に呆れられました。

私は,そのとき悟りました。

「もしかしたら,この調査報告には,価値があるのかもしれない」と(なぞ)。

前置きが長くなりましたが,調査報告を始めましょう。

なぜ,私は,地下サウナのパパたちと,新年をお祝いする事態になってしまったのでしょうか。

地下サウナへ向かう

2011年の大晦日の夜,私は,市内某地下サウナへ向かっていました。

最初から,サウナへ行くつもりではなかったのです。本当は,飲み屋さんに行ってみたかったのよね。

ところが,お店が入っているビルに行ってみて,びっくり。ビル全体が,閉鎖されていました。

しめ飾りだけが,寂しく,風に揺れていたのです。

そのビルの近くに,某地下サウナがあったものだから,私はサウナを調査することにしたのです。

地下サウナを調査

21時すぎ。

入り口のドアを開けると,いつもと変わらずお客さんの姿が目に入りました。

みなさん,大晦日なのに行く当てもなく,サウナへ漂流していたのです。

常連さんに混じって,新顔もちらほら。帰省したけれど,暇を持て余した人たちだったのかもしれません。

ラウンジの小さなテーブルの上には,「みかん」が置かれていました。みかんの傍には,メモ用紙が添えられており,「ご自由にお召し上がりください」と書かれていました。どうやら,みかんは,サウナ側が振舞ったものだったようです。

ラウンジのテレビでは,NHK紅白歌合戦が,映し出されていました。

聖子ちゃん・心ひとつに

紅白で松田聖子の出番になると,一同がラウンジに集まり出しました。おのおの,おさかん行為の手を休めて,一緒に聖子ちゃんの活躍を見守ることになったのです。

みんなの気持ちがひとつになった瞬間が,そこにはあったのです。(どこまで本当なのやら。)

聖子ちゃんは,SAYAKAとふたりで,「上を向いて歩こう」を歌っていました。

聖子ちゃんの出番が終わると,みなさん,また持ち場へ戻って行きました。

紅白が終わり,「ゆく年くる年」が始まる頃には,一気に解散ムードに。お客さんは,我先にという調子で,帰宅していきました。

私は,調査員なので,もうしばらく粘ることにしました。

見知らぬ小熊が来店

午前1時。

サウナの入り口のドアがゆっくり開くと,お客さんが入ってきました。それは,見知らぬ小熊でした。

私は,「あら,いらっしゃい」という具合に,馴れ馴れしく小熊に近づくと,聞き取り調査を始めました。

小熊も飲み屋さんに行ったけれど,店が閉まっていて,仕方がなくサウナに来たんだそうです。私と同じ,漂流仲間だったのです。

以後の話は,下品になるといけないので,省きますが,私は小熊と一緒に,地下サウナから脱出しました。

以上が,大晦日の地下サウナの調査報告です。

調査員ではなく,一利用者としての意見を言うと,意外性があって面白かったです。

私は,今年の大晦日も,某地下サウナへ行ってしまうかもしれません。