2015-09-16  某お風呂―この子ドコの子ヨゴレの子―

某日,市内某お風呂を調査してきました。

スチームサウナで,知り合いのサトルくんという人(168*66*41)とご一緒したもので,少しお話しました。

友達がね

サトルくん「今日来ている背中にタンクトップの日焼けのある若い子,クラミジアだから気を付けた方がいいよ」

私「どうして,クラミジアだって知っているの?」

サトルくん「友達から聞いたんだ」

――私は,含み笑いをしました。本当は,友達ではなくて自分自身のことなのでしょう。でも,深く追求すると意地悪なのかなと思って,さらりと聞き流すことにしました。

私「日焼け痕のある子なんかいたかしらねー」

サトルくん「さっき,高温サウナにいたみたいだよ。いまもいるんじゃないかな」

――サトルくんは,本日のお題を語り尽くしたのでしょう。その場にすっと立ち上がりました。そして,スチームサウナの出入り口へ歩いていきました。

そのとき私は,クラミジアの子の話で,疑問点に気付きました。一体,身体のどの箇所を罹患していると言うのでしょうか。

サトルくんに向かって,「さっきの病気の子の話。上の口,それとも下の――」と呼び掛けたのですが,サトルくんは,すでにスチームサウナの外に出てしまっており,私の声は届きませんでした。

この子ドコの子ヨゴレの子

サトルくんの話によると,病気持ちの子は,高温サウナに長居しているとのこと。私も,高温サウナを調査することにしました。

というわけで,高温サウナに潜入してみたのですが,サウナのベンチにずらりとお知り合いが鎮座していたもので,私は苦笑いしました。世間話でもしようかと思ったのですが,喋っていたのでは調査にならないのです。ここは,だんまりを決め込んで,病気持ちの子を探すことにしました。

タンクトップの日焼け痕が目印だというので,不審にならないように注意しながら殿方の背中を確認していたら,すぐ見つけることができました。

その子は,どう見てもヨゴレの子(175*70*28)でした。不憫な生い立ちを抱えていそうな雰囲気だったの。

「こんな子,相手をする方が悪いのでは」と思ってしまいました。

病気は治った

それから私は,洗い場に戻り,髪や体を洗いました。

一通り用事が済んだので,またスチームサウナに入ろうとしたら,なんとスチームサウナの中には,サトルくんとヨゴレの子の姿が。二人で何やら話し込んでいるご様子でした。

「やだ,因縁の対決かしら。怖い」と思いながら,離れた場所で静観していると,ヨゴレの子が出てきました。私は,スチームサウナに足を踏み入れ,すかさずサトルくんに尋ねてみることにしました。

サトルくんは,ヨゴレの子とクラミジアの話をしていたそうです。ヨゴレの子が言うには,もう病気は治ったとのこと。

サトルくんに,ヨゴレの子は体のどこを罹患していたのか聞いてみました。サトルくんは,「上と下,両方だよ両方(びっくりマーク)」と答えました。

友達の話だったはずなのに,ずいぶんと具体的なのですね(ふめい)。

私は,「どうもありがとう。私も気を付けるわー」とお礼を言いました。もちろん,そんなの社交辞令です。たとえ上辺だけであっても,感謝したような態度が大切だと思うのです(再三ふめい)。