2006-08-12 マルボロ・ライト・メントールを吸うと男性機能が低下?
「ドキュンになりたい2006―はじめての喫煙―」の続報です。先週からマルボロ・ライト・メントールを吸っています。前回の報告では,「マイルドセブン・スーパーライト」「マイルドセブン・ライト」「セブンスター」の3種類を試しました。当初からメントールの入ったタバコも試してみるつもりだったのです。
まだ3本しか吸っていませんが感想を少々。商品名のとおりこのタバコには「メントール」が含まれています。メントールとはハッカのことです。吸うと喉というか鼻の奥のあたりがスースーします。スースーするせいか口当たりは軽めのようです。味と香りですが,率直に言ってうまくないです。気になったのは残り香です。タバコを吸った後の臭いが,どうも不快な感じなのです。
さて,マルボロ・ライト・メントールについて調べ物をしていたら,とんでもない噂を発見してしまいました。なんでもメントール入りのタバコを吸うと,男性機能が衰えるというのです。「ヤダ,どうしよう。そんなの知ってたら買わなかったのに」と思ったら,取り越し苦労でした。どうやら有名な都市伝説らしい。それでも,何か変化に気づいたら続報をお伝えしましょう。自覚できるようになった頃には,すでに手遅れのような気もしますけどね。オラオラ(ふめい)。
2006-06-01 ドキュンになりたい2006―はじめての喫煙―
<この連載の目的>「ドキュン」と呼ばれる人々の生活習慣を分析する。ドキュンの行動,ドキュンの嗜好,ドキュンに纏わる諸問題を把握しドキュン向け商品開発の参考にする。
ドキュンになりたい2006,今回のお題は喫煙です。このお話は2005年の秋ごろに公開する予定でしたが,調査期間が長引いてしまい公開する時期も遅れてしまいました。
さて数十年も前からタバコは体に悪いと言われ続けているのに,禁煙しようとしない人,禁煙できない人が大勢います。さまざまな害が指摘されて久しいのに,新たに吸い始める人もやっぱりいます。なぜなのでしょうか。
頭で考えてみたところで分かるわけがありません。喫煙者のキモチを調査するために,私もタバコを吸ってみることにしました。
タバコの紹介
タバコにはさまざまな種類があります。いったいどのタバコを試せばよいのでしょうか。私は調査以前に,喫煙した経験が一度もありませんでした。タバコにはニコチンやタールの含有量を基準として,大雑把に「軽いタバコ」と「重いタバコ」に分けることができます。まず軽いタバコを選ぶことにしました。
(1)マイルドセブンスーパーライト。最初に吸ったタバコです。味はないのですが,穀物を焼いたようなおいしそうな香がします。
<画像の説明>マイルドセブンスーパーライトの外装。
(2)マイルドセブンライト。「スーパーライト」よりも濃いです。たばこらしい風味がします。
(3)セブンスター。正直うまいとは思いませんでした。体が拒絶反応を起こすのか,一度も立て続けに2本吸う気になりませんでした。本格的な毒なんだと思います。
<画像の説明>セブンスターの外装。
吸う場所があまりない
自宅で吸うと部屋が汚れるらしいので,家の外で吸うことにしたのだが,喫煙できる場所がとっても限られていることに気づきました。
まず市街地はだめです。最近は市の条例で,路上で喫煙すると罰金が課せられます。地下街は防災上の理由で禁煙です。人が多く集まる場所はたいてい禁煙なのです。
「公園のベンチの上でなら」と思いましたが,灰皿が用意されたベンチはあまりなく,公園でも喫煙者はかなり締め出されているようです。
なぜタバコを吸うのか,いつタバコを吸うのか
タバコを吸う理由ってあまりないんじゃないのかな,と思いました。タバコを吸う場面は,ちょっとした時間ができたときです。たとえば移動している間に,目的地に着いたときに,待ち時間に,というように行動の区切りに喫煙する機会ができるのです。原始的な時間泥棒だといえます。
タバコを吸うと頭の回転が変わったり,気分転換になったりするという人がいます。残念ながら私は,そのような寛いだ心境を一度も体験できませんでした。「大人になった気分になる」という意見もあるような気がするのですが,すでにタバコ以上のすごい経験をしていたのが厄したのか,大人の気分を味わうことはできませんでした。
喫煙者の行動
喫煙者はタバコを吸いながら何をしているのでしょうか。
駅やスーパーマーケットには「喫煙所」があります。いわゆる分煙をするための設備です。タバコを吸ったことのない人は,喫煙所に立ち入る機会もないでしょから,喫煙者の喫煙中の行動をあまり観察したことがないはずです。
私は調査員ですから当然,喫煙所の調査もしました。喫煙者の喫煙中の行動は,だいたいみっつに分類することができました。それらは「タバコを吸うことに専念してほかに何もしない」「缶コーヒーを飲みながら」「携帯電話をいじりながら」です。これらの組み合わせも当然あり,タバコを吸いながら缶コーヒーを飲んで,携帯電話をいじっている人もいました。
「タバコ」「缶コーヒー」「携帯電話」には,なにやら相関関係がありそうです。
「ドキュンになりたい2006・はじめての喫煙」はこれでおしまいです。どうもこの企画,オチらしいオチがつけられなくて作っていて苦痛です。でも,そんなことを言っていたら社会のさまざまな謎は謎のままですよね。次回はパチンコ店の調査結果をお話するつもりですが,どうなることやら。
2005-07-26 ドキュンになりたい2005―白昼のドン・キホーテ―
連載ドキュンになりたい2005,ようやく第2回目です。今回は白昼のドン・キホーテの調査結果をお話します。予定では深夜のドン・キホーテを調べるはずでしたが,比較のためまず昼間の様子を見ておくことにしました。
ドン・キホーテ某店
調査したドン・キホーテは市内繁華街のビルに入居していました。店舗は4階に分かれており,1階に携帯電話と衣料品,2階に化粧品と食品,3階と4階は家電や雑貨を取り扱っているようでした。この説明はかなり大雑把です。商品点数がものすごく多かったので,とても把握仕切れませんでした。
ドン・キホーテの特徴のひとつは,商品の並べ方です。圧縮陳列と呼ばれているそうですが,床から天井までびっしりと商品が並べられているのです。はじめはどこに何があるのかさっぱり分からないのです。
実際に店内に入ってみると,目的があって買い物に行くというよりも,何の目的もなくふらふらっと店に入って,衝動買いを促す店作りに見えました。店内には耳を劈く(つんざく)かのような音楽が流れ刺激で溢れ返っていました。いかにもドキュンが潜んでいそうだったのです。
あるロリータの行動
店の説明はほどほどにしておきましょう。私が知りたかったことは,そこにどんなドキュンがいて,どんなものを買っていたかなのです。
2階にて,私はひとりのロリータを尾行することにしました。ロリータは浜崎あゆみに似た髪型と化粧をしていました。身なりは背中が大きく開いた黒いシャツにシルバーのネックレス,ルイ・ビトンの鞄を引っ提げ,ブルーのハイヒールを履いていました。見た目は疑いようのないドキュンでした。
ロリータは携帯電話が手放せないらしく,店の中でずっとしゃべっていました。電話しながら化粧品売り場でマスカラを物色し,つぎにダイエット食品を眺めているように見えました。ところが品物を眺めるだけで,一向に買う気配はありませんでした。
私は「違う人を調査したほうがいいな」と思って,3階に行ってみました。私はおかしなことに気づきました。さっき2階にいたはずのロリータがすでに3階にいたのです。いつの間に瞬間移動したのでしょうか。私は混乱しました。
しばらくして気づいたのですが,同じような格好をした人が店内に三人もいたのです。何かの雑誌で取り上げられた服装だったのか,彼女たちはほとんど同じ身なりをしていたのです。まさにドキュンだったのです(なぞ)。
買出しする人の正体
店内ではドキュンを何人か発見することができました。しかし彼らに特記事項は何もありませんでした。その後,3階と4階も調査してみたのですが,あまりお客さんがいないように見えました。2階がいちばん混んでいた気がしたので,また2階を調査することにしました。
私は生鮮食品の売り場で,不思議な光景を目撃しました。ある男性が買い物かごいっぱいにヨーグルトを買っていたのです。ヨーグルトは500mlの容量があり,男性はこれを20個くらい,陳列されている商品ぜんぶをかき集めていました。
またべつの売り場では,山のようにキッチンタオルを買っている人がいました。どうもドン・キホーテは業務用の買出しにも使われているようなのです。
おわりに
今回の調査ははっきりいって失敗でした。ドキュンが奇声を発し店内を走り回っていると期待していたのですが,まるで違いました(←当たり前)。
白昼のドン・キホーテはすこぶる安全でした。ただ若者向けのファッションビル並みに,刺激的な店であることは間違いありません。まだ行ったことのない人は一度,足を踏み入れてみればいいと思います。
ドキュンになりたい2005,次回は深夜のドン・キホーテあるいは,平日のパチンコ店の様子をお届けしようと思います。それから,某人物からタレコミがあったのですが,平日のゲームセンターには別の種類(ふめい)のドキュンがいるそうです。本当なのでしょうか。ゲームセンターも調査してみようと思います。ではまたいつか。
2005-04-30 ドキュンになりたい2005―平日のマクドナルド―
ドキュンになりたい2005,第1回目はマクドナルドの調査結果をお話します。私は,平日のマクドナルドにものすごいドキュンがいるという噂をききつけました。俄かには信じがたいのですが,髪の毛を黄色くした主婦が,同じく髪の毛を黄色くした子どもを連れて,ジャンクフードを頬張っているというのです。
たしかに19時台の民放各局のテレビ番組には,そのようなドキュンたちがうじゃうじゃ出演しています。テレビメディアは,茶髪で小汚い格好をするのが現代人の象徴であるかのように促しているとも受け取れるのですが,あのような人たちは本当に存在するのでしょうか。
マクドナルドはどこにあるのか
ドキュンの観察は,すぐにでもできると思ったら大間違いです。まずドキュンたちが集まるというマクドナルドの場所を特定しなければなりませんでした。
「マクドナルドってどこにあったかな」と思って,自宅から1km以内にあるマクドナルドを書き出してみました(下図)。私はジャンクフードを食べる習慣がなかったため,どこにマクドナルドがあるのかあまり意識したことがありませんでした。まとめてみると数多く点在していることに気づいてびっくりしました。
. | | M(1) | | M(2) M(3) | | M(4) | | | | M(5) M(6) ----------------+ +-------------------------------------- ----------------+ +-------------------------------------- | | | | | | | | | | M(7) | |
つぎに各マクドナルドの傾向を大雑把に分析しました。M(1-5)は商業地域でして,この地域にほとんど人が住んでいません。ドキュン主婦は出没しそうにないのです。M(6)は歓楽街の入り口にあります。いかにもドキュンが群れていそうですが,子連れのドキュンがいるようには思えません。
M(7)はショッピングモールに併設されているマクドナルドです。周囲には分譲マンションが立ち並び,ドキュン主婦の出現が予想されます。私はM(7)を不定期に調査することにしました。
1回目の調査,2005年3月15日14時
調査1回目は,偶然にもホワイトデーと呼ばれる日でした。お祭りムードを盛り上げるためなのか,M(7)のあるショッピングモールではエレクトーンの演奏会まで開かれていました。お姉さんがエレクトーンに手足を拘束され,人間とは思えない動きをしていたのです。(エレクトーンの演奏者はものすごい動きをすることが多いのですが,手足の関節に電磁石を埋め込んでいるからだそうです←ウソです。)
エレクトーンが鳴り響く中,私はマクドナルドの前を通ってみました。私もジャンクフードを採れば良いのでしょうけれど,どうもあのハンバーガを食べると顔に湿疹ができてしまうのです。体が「食べてはいけない」と警告するのです。おそらく添加物あるいは油が合わないのでしょう。
さてマクドナルドの前で立ち止まってみると,店内に髪の毛を茶色くした主婦と,3歳ほどの子どもがいました。私は「いきなりドキュン発見か」と身を乗り出しましたが,よく観察してみるとドキュンの諸条件を満たしていませんでした。まず主婦の髪の毛ですが,茶色ではあったものの色は暗めであり破壊力がありませんでした。子どもにいたっては完全な黒髪でした。
1回目の調査では,ドキュンを発見できなかったのです。
2回目の調査2005年3月18日15時
2回目の調査の日はホワイトデーでもなんでもなく,エレクトーンお姉さんの姿もありませんでした。
マクドナルドの前を通り過ぎると,またまた主婦と子どもを発見しました。 どうやら平日午後には,買い物後にマクドナルドで休憩する親子がよくいるようです。
ところが親子はドキュンではありませんでした。婦人の服装はGジャン姿であり,かなり地味でした。髪の毛も真っ黒でした。子どもにも突飛な様子はありませんでした。
2回目の調査でも,ドキュンを発見できなかったのです。
3回目以降の調査
以来,1か月半に渡りマクドナルドを調査してきました。髪の毛を茶色にした主婦は度々いましたが,毛が黄色い主婦は一人も確認できませんでした。髪の毛を少しでも染色した子どもに至っては,一人も発見できませんでした。
ドキュンは存在しなかったのです。
テレビメディアは事実を歪めている
ドキュンは存在しませんでした。マクドナルドの店舗によっては,ドキュン親子が出没する可能性はまだゼロではありませんが,現時点ではなんらの証拠も得られていません。
私は「マクドナルドにはドキュンがいる」という先入観を持っていました。これは明らかにテレビメディアによる世論の誘導の結果にほかなりません(←そうなのかよ)。テレビメディアがこのような愚行に手を染めている理由は,事実を歪めてまでも視聴率獲得を優先し,利益を追求しようとしているからなのでしょう。
今回は,「マクドナルドに出没するドキュン」という半ばどうでもいい題材を取り上げました。ほかにもさまざまな情報操作がなされていると考えるのが自然です。テレビメディアは架空の病んだ現代人をつくりあげ,社会不安を煽っているのです。国家を転覆させようとしているのでしょうか(ふめい)。まったく油断も隙もあったものではありません(再三ふめい)。私たちはテレビメディアの監視を怠ってはなりません。おかしな放送・報道に関して抗議していかなければなりません。
最後にもう一度いいます。「マクドナルドにドキュンは存在しなかった」と。
※「ドキュンになりたい2005」,次回は「深夜のドン・キホーテ」をお届けする予定です。お楽しみに。
2005-02-21 ドキュンになりたい2005―予告編―
「パパ活用テクニック」の連載が終わったら,「ドキュン」に関する連載を始めようと思います。ドキュンと呼ばれる人々が集まる場所に出かけてみて,彼らの行動を調査してこようと思います。
なぜいまドキュンなのでしょうか。私がドキュンに注目している性質は以下のとおりです。
- 低俗・低品質な娯楽で満足できる
- ブランドに弱い
- 欲しい物は借金してでも買う
「借金してでも買う」という性質は,マーケティング上とても重要であり魅力的です。私は来春からドキュン向けの商品展開を予定しているため,ドキュンのことをよく知っておきたいのです。
以下,予定しているお話です。
午前2時のドン・キホーテ
ドン・キホーテというディスカウント店をご存知でしょうか。なんでもドキュンの聖地らしいです。ドン・キホーテは深夜営業しているのだが,夜中に行くと物凄いドキュンに出会えるそうです。ドキュンは何を買っているのでしょうか。私はドン・キホーテに行ったことがないので,よく分からないのですが,きいた話ではガラクタばかり売っているお店だそうです。ドキュンはなぜガラクタを買ってしまうのでしょうか。彼らの消費行動を観察してきます。
午後のマクドナルド
ファーストフード店がドキュンの巣窟であることは,言うまでもありません。15時になると髪の毛をまっ黄色にしたドキュン主婦が群れをなすらしいです。俄かには信じがたいのですが,ドキュン主婦の子ども(3歳から5歳)も髪の毛がまっ黄色だという噂です。本当なのでしょうか。それともただの都市伝説なのでしょうか。私はわざわざ住宅街のマクドナルドに出向き,ドキュン主婦の生態を調査してくるつもりです。
平日のパチンコ店
パチンコは,パチンコ中毒という言葉があるくらい有害な娯楽らしいです。私はパチンコ店に行ったことがないのですが,勇気を出して店内を見てこようと思います。私の知り合いにパチンコが趣味という人がいないので,どういうものなのかよく分からないのですが,直感でドキュンという経験はパチンコに始まりパチンコに終わる気がします。