2021-12-31 2021年大晦日―駅前便所からこんにちは―
件名に大した意味がないのは,いつものことです。
2021年の大晦日,みなさんいかがお過ごしでしょうか。
私はお昼に,2年後に取り壊しが決まっている市内某駅前便所の近くにある喫茶店で昼食を採ってきました。何だか長い言い回しになってしまいましたが,駅前便所も喫茶店も同じ商業施設内に存在するので,両方とも同時期に消え去る運命なのです。
喫茶店は久しぶりに利用しましたね。10年ほど前は,ほぼ毎日利用していました。一時期,僻地の工業団地で昼の仕事をしていた時期があったので(出稼ぎみたいなものです),そのときからお題の喫茶店とは疎遠になっていました。今日行ってみたら,昔からの従業員がまだいらっしゃったのですが,かなりお年を召していたので顔を見上げたとき一瞬「うわ」っと思ってしまいました。従業員も私の顔を見て,「うわ」って思ったかもしれないんですけれどね。(私のことを覚えていたなら。)
食事を済ませてから,駅前便所を軽く調査してきました。便所内は閑散としていました。私は素人でもなんでもありません。例年,大晦日は便女たちの活動もお休みだってことくらい最初から織り込み積みなのです(ふめい)。でもたまには,「初めて知りました」「おさかんって何ですか?それって楽しいんですか?」みたいに無知を装ってみたくなるのです。
小便器に張り付いている妖怪や便女の姿は皆無で,一般のお客さんが普通に便器を利用していました。この便所が正常に機能しているのを久しぶりに見た気がします。いつもなら,何をするというわけでもない人たちが盛んに出入りを繰り返していて,訳も分からず混雑している便所なのです。
そうやって大晦日の便所の平穏を見届けてから,私は帰路に就きました。なお私の荒んだ生活は,元旦早々から始まります。こればかりは誰にも止められません。オラオラ。(最後の最後でふめいすぎ)
2021-12-27 楽天モバイル今月も利用料0円
私は2020年7月から楽天モバイルを愛用しています。ドコモ端末との併用でございますので,楽天モバイルだけを使っているわけではありません。
今月のデータ使用量
今月のデータ使用量は,12月27日の時点で70MB程度でした。7GBでもなければ700MBでもありません。70MBです。
私の場合,ソニーネットワークコミュニケーションズ(nuro)の「0 SIM」からの乗り換え組なので,そもそも大して使わないのです。(余談だが0 SIMのデータ容量の上限は500MBだった。)
楽天モバイルの用途ですが出先で調べ物をしたり,店に問い合わせる際の発信用に使っていたりします。冬場になると出掛ける機会が激減するので,余計に使わなくなります。
着信しない問題に関して
巷では「楽天モバイルの端末に電話を掛けても着信しないことがある」という現象が問題になっているそうです。
私から言わせてもらうと,こんなもの真面に動くと思って契約していることの方が,どうかしていると思いますけれどね。
さすがに素人集団ってことはないでしょうけれど,事業を始めてからまだ年月が経っていないのですから,品質が一定水準に到達するまで時間が掛かるのではないでしょうか。
2021-12-20 尚子のクリーニング店―羽毛のゴミの謎―
某日,市内某クリーニング店に冬物の上着を持っていきました。
工藤静香「恋一夜」
店の自動ドアが開いて最初に気づいたのは,工藤静香の曲(恋一夜)が流れていたこと。
「いらっしゃいませ」と出迎えてくれたのは,50代の従業員。仮に名前を尚子としておきましょう。
私は店のカウンターに洗濯物を置いたところ,尚子は渡された洗濯物を調べ始めました。
私はその間,店内を眺めていました。店の床には無造作にCDラジカセが置かれていました。ラジカセの内部では,コンパクト・ディスクが激しく回転しており天井からの照明を反射して,キラキラとした光を放っていました。
私は,なぜか「今日はなんだか本格的だな」と思いました。
工藤静香の歌声も相まってか,凛とした空気が張り詰めているように思えたのです。
<画像の説明>尚子が愛用していたCDラジカセと似たような製品。市内ヨドバシカメラで撮影。
ダウンジャケットではなかった
尚子は,「防水加工はどうされますか」と聞いてきました。
(余談だが,昨年もこの店を利用したことがある。今回とは別のダウンジャケットの洗濯をお願いした。そのときの受付は,尚子ではない。)
私は,「あれ,以前こちらでダウンジャケットを洗ってもらったときは,防水加工されていましたよ。別料金になったんですか」と尋ねました。
尚子の目線が急に鋭くなったかと思いきや,「お客さん,これはダウンジャケットじゃありませんよ」と静かに呟きました。
突然,タイマン勝負が始まったのです(ふめい)。
私は「それじゃ何なんですか」と尋ねました。
尚子は,「ただの化繊(化学繊維)のジャンパーですね」と答えました。
私は「そうだったんですね」としか言いようがありませんでした。
尚子から指摘されて始めて気付きました。私が一冬,ダウンジャケットだと思って着ていた上着は,ダウンジャケットではなかったのです。
羽毛のゴミの謎
お恥ずかしながら,私の服に対する関心はこの程度。駅前の高架下の店で,安売りされていた上着を適当に買って着ていただけだったのです。
しかし,ダウンジャケットと比べてクリーニング代が割安だったので,これからは化繊のジャンパーを積極的に買おうと思いました。価格帯が極端に離れていなければ,肝心の防寒着としての機能は変わらないと感じました。
不思議なのが,たまにジャンパーに羽毛のゴミが付いていたのですよ。ダウンジャケットって,必ず羽毛が飛び出るでしょう。羽毛のゴミを度々,見掛けていたものだから,私はこの上着がダウンジャケットだと信じてやまなかったのです。
あれは某ジムのロッカーを利用したときに,ほかの人の上着から「もらい毛」したものだったのかもしれません。
トシちゃんがお出迎え
約1週間後,洗濯物を受け取りに再びクリーニング店を訪ねました。今回も受付には,尚子が座っていました。店内では,田原俊彦のずいぶんとチャラチャラとした曲(曲名不明)が流れていました。
私,てっきり尚子は硬派なんだと思っていましたが,どうやらそれは違ったようです。
2021-12-13 セルフラッピングカウンター
場所
市内某家電量販店,階段を上がったところ(ふめい)
説明
某日,市内某家電量販店を散策していたら「セルフラッピングカウンター」という奇妙な特設会場が存在することに気づきました。
カウンターの上には,包装紙,飾り付けのリボン,セロハンテープさらには,それらを扱うための手順書が無造作に置かれていました。
どうやら,購入済み商品を綺麗に包んで欲しいのなら「そんなの自分でやれ」ということのようなのです。
私は,ある種の攻撃性を感じました。「メリークリスマス?サンタクロース?プレゼント?どれも大嫌いだね」みたいな突き放すかのような強い態度。
経費削減のため,ラッピング担当の従業員を置きたくないからなんでしょうけれど,世知辛い世の中になったものです。
余談ですが,ずぶの素人が挑戦しておいそれとできる仕事ではないらしく,写真には写っていませんが備え付けのゴミ袋には,失敗した包装紙の残骸が大量に捨てられていました。
2021-12-12 プロントの様子がおかしい
先月,市内某プロントが改装したのだが,営業を再開してみたら様子がおかしくなっていることに気づきました。
プロントは「キッサカバ」なんだそうです。夜間になると出入り口にそんな暖簾が出現します。
以前も(調べたら2012年からだそうです)杉村太蔵を起用して「プロン党」という,ずいぶんと浮ついた宣伝をしていたので,その残党の仕業なのかもしれませんね。
プロントって,どうひっくり返しても居酒屋って感じの店内ではないのですから,無理に和風に寄せる必要ないと思うんですけどね。落ちない油汚れがこびり付いているような路線で売ろうとすると,ほかの大事なものを失う気がします。
2021-12-05 マリオさんのナルシズム撮影会
マリオさんとは
マリオさんは某ジムの常連です。いつも真っ黒に機械日焼けしている中年男性です。
なぜマリオなのかというと,この人が任天堂のビデオゲームに登場するキャラクターのマリオに似ていると思うから。イラストの(曲線で描かれた)マリオよりも,ドット絵のマリオに似ていると思うんですよね。顔の雰囲気がとくに。
マリオさんのファッションは独特です。どこで売っているのか分からないような服をお召しになっています。マリオさんは,独自の世界観で生きている感じのお方なのです。
マリオさんは謎だらけの人物です。背中のいたる箇所に注射痕らしきものが存在した時期もあり。筋肉増強剤の注射痕だったのか,針治療の痕だったのか未だに不明。これから先も,あれが何であったのか判明することはないでしょう。
ナルシズム撮影会
マリオさんは,トレーニングが終わるとロッカー室の化粧台の鏡で自身の肉体を眺めるのが日課です。
ある日,私が化粧台の椅子に座って髪を乾かしていたときの出来事。
どこからともなくマリオさんが現れ,いつもの体の観察が始まったかと思ったら,唐突にスマートフォンで撮影を始めました。
私は顔に化粧水をつけたり,体にクリームを塗ったりする作業が残っていたので(きちんと肌の手入れをしておかないと赤くなったり痒みが出たりするでしょう),その場から離れることができませんでした。
有無を言わさず,私はマリオさんのナルシズム撮影会に巻き込まれてしまったのです。
私はマリオさんの写真に一緒に写っていたのかもしれませんが,至って冷静でした。呆れただけ。
マリオさんは,なぜか連射モードで撮影していました。シャッター音がそんな感じでした。
「連射モードって,被写体が動き回っているときに使うんですよ。あなた,いま立ち止まっているでしょう。連射モードで撮影する必要ないでしょう」って教えてあげようかと思いました。しなかったけどね。
もしかしたら,シャッターボタンを短く押すという操作ができなくて,つい長押ししてしまうものだから意図せず連射になっていたのかもしれません。それはそれで不器用なところが可愛いのかも。
やっていることは,非常識極まりないのですが,この程度の軽薄な行動にいちいち苛立っていたのでは世の中,生きづらいのです。
むしろ面白い生き物に遭遇した気分で対処するのが,賢明と言えるでしょう。
2021-12-04 某パパ,部屋のリフォームが完了
ある日曜日の夜間,某パパのマンションの一室を訪ねてきました。
9月下旬から部屋をリフォームしていたのだが,ようやく終わったそうです。数日前に道端でばったりお会いしたときに,「部屋のリフォーム終わったから,近いうちに見に来て」と誘われていたのです。
時刻は20時すぎ。「こういうときって,改築祝い的なお土産を持っていくのが礼儀なのかしら。何を持って行っても,どうせ邪魔になるだけだろうけど」などと考えながら,結局は手ぶらのままパパの部屋の呼び鈴を鳴らした私。
パパは玄関で待ち構えていたのか,理由は分かりませんがいつもより早く玄関のドアが開きました。
床が沈む
パパは「いらっしゃい。どうぞ入って」と言いました。
私は玄関に一歩足を踏み入れたのだが,玄関の様子は以前と変わらない印象。しかし,靴を脱いで廊下を歩いたときに「あれ?」と思いました。足が沈んだ気がしたのです。
クッションフロアと呼ばれている床材だと思うのだが,床が柔らかくてガバガバしている感じだったのよね。
実は,過去に同じマンションの別の部屋のリフォーム済み物件を調査したことがあります。そのときも似たようなクッションフロアでした。防音を考慮すれば,だれが考えてもクッションフロアになってしまうのか。もしかしたら,このマンションの宿命なのかもしれません。リフォーム前の床材は,沈まなかったんだけどね。
私は硬い床が好きです。私の好みなんかどうでもいいですね(ふめい)。
いろいろと寸法が合わなくて大変
今回のリフォームには,総額400万円弱掛かったそうです。
床,壁紙をすべて張り替え。台所,換気扇,洗面台,お風呂,窓のサッシ,電気温水器も交換。クローゼット作り直しなどなど目白押し。
「ここまでやって300万円台ってずいぶん安いですね」なんて言ってみたのだが,いろいろと問題ありらしい。
まず内窓がしっかり閉まらない。閉めたつもりでも隙間が空いてしまうそうです。クローゼットの扉と,内部の棚との位置関係が合っていない。お風呂のカランが短めで,洗面器にお湯がうまく入らないなどなど,これから手直しが必要らしい。
いわゆるリフォーム詐欺に遭っているようには見えませんでしたが,一連の作業が雑に見えました。
あと設備のグレードが賃貸物件相当で,どれも廉価品・量産品で固めた印象。パパは現実的な人なので,高級感がなくても気にならなかったのかもしれません。こういうのって,拘りだすと青天井にお金が掛かりますものね。
夢は寝ている間にだけ見ていた方が人生,幸せなのです。