1999-03-29 ヨドバシで見つけた
最近の出来事 「モレない人って難しい」 (18 MAR 1999)では,ロフトの紀伊国屋書店へ出向いたという話をしましたが,そのとき注文した本が入荷したらしい。早速,学校帰りに立ち寄ることにしました。なのですが,ぼくは電車の中で大変なことに気づきました。「ロフトって,もしかして19時で閉店するんじゃない?」と…。駅に到着したとき,時間はすでに18時50分。もう猶予は10分しかありません。ぼくは急ぎました。腕を左右に振って小走りです。小走りの甲斐もあって数分後にはお店に到着。てっきり店内では「蛍の光」が流れていると思っていたのに,そんなことはなくて,みなさま悠々とお買い物しています。ロフトって20時まで営業していたんですね。いやはや小走りして損をしてしまいました。
ということで,ロフトでは取り寄せた本と業界紙を含めて5,382円のお買い物。そのあとヨドバシへ現状PCを見に行ったのだが,そこで某学科のYKくんにばったり会ってしまいました。すぐさま,「ウィンドウの20型見た?もう展示されてるわよっ。」という話になり,いつものように店内で批評会が始まりました。
YKくん : 「(液晶テレビが)350,000円って高すぎない?」
私 : 「TFT-LCDって歩留まりが悪いから,このくらい(の値段)で無難な価格設定といえるんじゃないかしら。値段が下がることはないでしょうね。この手の製品でシャープと競合するメーカーって皆無だから。」
YKくん : 「いまいち画質が悪い(解像度が低い)気がする。」
私 : 「そうだね。でも解像度はこれが限界よっ。そもそも,NTSCなんていう半世紀前にできた規格*1の絵を,20型まで引き伸ばしているのがガンなのよ。ユミは解像度の低さよりも,偶数フィールドと奇数フィールドの走査が見える(インターレス走査なので動画再生時に垂直方向の解像度が低下する)のが気になるわー。将来的には中間バッファ挟んで*2プログレッシブ走査にした方がいいでしょうね。」
注)最近の出来事 「さすが技術の日立」 (15 OCT 1997)でも似たようなことを言っております。
「ウィンドウ」の批評が終わると,MDプレイヤー,DVカメラ,さらには食器洗い機にまで矛先が向けられました。しかし,チェックしたのは家電だけではありません。
私 : 「ねえねえっ。」
YKくん : 「え?」
私 : 「今すれ違った人いるでしょ。」
YKくん : 「うん。」
私 : 「全然イケてない。すごいブスだったね。堂○剛以下だよ。あの崩れ具合って。」
YKくん : 「…」
さらには,
私 : 「ねえねえっ。」
YKくん : 「え?」
私 : 「今すれ違った短髪の店員さん。」
YKくん : 「うん。」
私 : 「4年前,市内某所でユミに声掛けてきた人に似てる。本人だったりして。」
YKくん : 「え?」
(私の訴えが高度すぎました。YKくんには理解できなかったようです。)
ぼくは人より倍以上ヨドバシを楽しんでおります(何か違うような気が)。
*1 NTSC方式が具体的にどんなものか知りたい人は,Infoseek Japan: +"テレビジョン" +"NTSC方式" +"カラーバースト"からリンクされているサイトを参考にしてみましょう。
*2 妙に場慣れした口調である。
1999-03-22 ヒカルと仁絵の相関関係
巷では宇多田ヒカル*1のアルバムが評判のようですが,ぼくは宇多田ヒカルの歯並びが気になって仕方ありません。テレビで彼女のビデオクリップが流れると,絵よりも歯並びの悪さが目に付いて居ても立ってもいられないんですな。上顎は揃っているように見えるのだが下顎は明らかにデコボコ,もうもう目障りったらありゃしません。あのまま放置しておくとは思えませんが,早く治してほしいものです。
歯並びといえば,松田聖子が下顎前歯に人工歯を入れたという話が有名ですが(話題が逸れすぎ),個人的には「下顎前歯すべてを人工歯にするのって,かぶせもの(冠)が壊れたらどうするんだろう。」とか「対向歯に問題は起らないのだろうか。」などと他人事ながら心配です。仕事の都合上,芸能人は歯の矯正ができないのかもしれませんね。よっぽど重症の叢生でなければ,前歯のデコボコは6か月程度で並べられる…というより,イヤでも並んでしまうと思うんですけどね。(私の経験則だから,すべての人が6か月で並ぶかどうかは知らない。)
もっとも真っ当な矯正歯科の歯医者さん(コレ意味は通じると思うけど,ちょっと変な言い方)なら,前歯の歯列だけ揃えるなどといったことは普通しません(ただし無知な患者はそれを望むようです)。交合の全体のバランスを考えないで前歯だけ揃えようとするのは,かなり危険なんだそうで,一箇所だけ揃えると一時的には揃ったように見えても,長期的には余計に噛み合わせが悪くなったり,顎関節に負担を掛けることがあるんだそうです。よって実際にはすべての歯を揃えることになります。
…私に歯並びの話をさせると止まらないので,このへんでやめにします。
*1 宇多田ヒカルがSPEEDの仁絵ちゃんに似ていると思うのは,私だけではないはず。
1999-03-17 豪華な人募集中
昨日は大学の卒業式でした。4年間の歳月を経て仲良くなった人たちとも,事実上お別れです。始めたものはいつか終わる(始めなければ終わらない)のが世の常だと分かっていても,もう彼らと世間話できなくなるかと思うと寂しいですね。なんといっても,4月からぼくに追従できる人がUくん(この人も院生)ただ一人になってしまうことが,とても残念です。他の学科にも院生のお友達はいるんですけど,何分校舎が遠いもので会う機会は少ないのです。
ぼくの大学4年間はとっても豪快でした。日頃からビルドアップに余念のないBくん,歩き方のチェックに厳しいSくん,眉毛の手入れに熱心なK山くんなどといった,一連の豪華メンバーに囲まれて(時には追い掛け回されて)ぼくは幸せでした。でもこの人たちともお別れです。ぼくの春からの大学生活はようやく質素なものになりそうですが,どうも気に入りません。やはり豪華でなければいやです。
こうなると,学内から新たに人員をかき集める必要がありそうです。どうしましょうか。
1999-03-10 家政婦の午後
今日は天気が悪かったので学校をお休みしました。「そんな理由で休んでいいんですか」と言われそうですけど,いいんです。本当は春休みなんだし,どうせゼミ室にはだれも来ていません。
午前中は行き付けの理髪店で散髪。午後からは,前々から気になっていた掃除機を修理しました。この掃除機がまったく貧弱*1なもので,ホースが破れていて関係のない場所から空気を吸い込んでいるのです。今まで破れた個所に粘着テープを巻きつけて騙し騙し使っていたのですが,やっぱり使い勝手が悪いので自前で修理することにしました。
(1) 取っ手部分の部品を取り外した様子です。ホースが破れています。 (2) ホースを切断しました。ここまでやってしまったからには,もう後戻りは許されません。 (3) ホースから導線を取り出します。 (4) 配線を間違えないように注意しながら導線を半田付けします。 (5) 配線が済んだので試しにスイッチを入れてみます。無事動きました。 (6) 取っ手にホースを挿し込んでみます。ここで導線が邪魔をして入らないようだと大変です。うまく入りました。 (7) 一度ホースを抜いてから,テープを巻いてまた挿し込みます。 (8) 取っ手の部品をネジ止めして終わりです。 (9) 本体との接合部分も破れているのですが,この個所はこのままにしておきましょう。
これでまだ2年は使えそうです。それにしても,私って意外と家庭的なのかもしれません。
*1 乱暴にしたから裂けちゃったんです。痛いことになってごめんなさい。
1999-03-08 数字を追い掛けるイイ子ちゃん
卒論が終わり春休みに入って数週間が経ちました。ぼくは今の時期,学校で修士1年(つまり4月から修士2年)の人とゼミの打ち合わせらしきことをしているのですが,一つ困ったことがあります。この人たちは平和ボケしていて話にならないことがあるのです。
彼らからは夢見る少女のにおいがプンプンします。「赤ちゃんはね,コウノトリさんが運んでくるよ。」とか「大きな靴下が欲しいの。サンタクロースからね,たくさんたくさんたくさんたくさん,"たくさん"って何回言ったか分からないくらい,たくさんプレゼントをもらうの。」などという雰囲気なのです。(もちろんこれは大げさですけど。)
単にぼくがすれすぎなのかもしれませんが,研究に対する根本的な考え方も違いすぎるようです。ぼくの哲学はこうです。
―私たちが目指していることとは,より優れた人殺しの道具を作ることです。またその仕組みを確立することです。どんなに言い訳しようが,美化しようがお砂糖を掛けようがそれは逃れようのない事実です。なぜなら,工学の本質とは人殺し以外の何物でもないからです。(相変わらず極論)―
彼らに「あなたの見解はどうですか。」と尋ねてみても,納得できるような応えは返ってきません。ぼくはそれがとっても不満です。「意見がないのなら,なぜ意見がないのかを今ここで説明してちょうだい。」と問い質したいくらいです。どうも点数の付かない問題に答えは不要と考えているようにも見えます。
―いいですか,「利己主義とは違うの。人殺しでもないの。いい数字を出すとね,先生が誉めてくれるの。」などと数字を追い掛けるだけのイイ子ちゃんでは,遅かれ早かれとんだしっぺ返しを食らうことになるのですよ。もう数字を過信するのはお止めなさい。(でも数字はまるで無意味なのだから,無視しなさいとは言ってないよ。)―
―と当人たちに説教してやりたいのですが,さすがにそこまではできません。ぼくは,個性と障害を取り違えている君たちのことが心配です。でも心配しかしてあげません。ぼくは“大人とあそぶ”のは大好きなのですが,大人の姿をしたお子様の面倒を見るのはごめんだからです。自分でなんとかしてくださいな。
(もっとも,四半世紀も年を取ったのにまだ障害を自覚できていないんだから,今世紀中に“りはびり”できるとは思えませんが。)
1999-03-03 ETVに取り付かれた私たち
晩御飯に某ゼミのゼミ生とお好み焼きを食べました。というのも,ぼくがゼミ室へ遊びに行ったら,たまたまそこでお好み焼きを作って(焼いて)いたのです。それで図々しくもご馳走になったというわけです。このタイミングの良さときたらノリスケさんも顔負け,私はまるでハイエナです。
お好み焼きを焼いている間にゼミ生同士で世間話をしたのですが,数週間前にNHK教育で放送されたチューリングテスト*1の番組を(恐ろしいことに)全員見ていたようで,なぜかこの話題で盛り上ってしまいました。しかも,ぼくを含めた3人が番組をビデオに録画していたという事実も発覚。この分野で先行しているUくんは「NHKスペシャル 世紀を越えて―豊かさの限界―」シリーズも毎回欠かさず録画しているんだそうで,今度ビデオを借りようと思います。ぼくはそのお返しに「ジ○ロ ビデオカタログ」をUくんに贈呈しましょう。私は恩を仇で返すのが大好きです。
(ぼくはあのビデオの処理に困っております。「ただより高いものはない」とは,このことです。)
*1 私にはうまく説明できません。goo : +"チューリングテスト" +"中国人の部屋"からリンクされているサイトを参考にしてみてください。